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Windows 10 バージョン1903へのアップデートと回復パーティション

バージョン1903
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Windows 10 バージョン1903へのアップデートに際しての「回復パーティションの増殖」についてコメントを頂いたので調べてみました。

Windows 10 バージョン1903の回復パーティション

Windows 10がインストールされたディスクはいくつかのパーティションに分割されています。通常使用するCドライブのパーティションとは別に、Windows 10が立ち上がらなくなった場合に修復するためのツールやドライバーなどが保存されたパーティションがあります。そのパーティションを「回復パーティション」と呼びます。

「回復パーティション」は通常は使用されないためドライブ文字は割り当てられないのでエクスプローラーなどでは見えません。

この「回復パーティション」はWindows 10のバージョンが上がるごとに最低サイズが増えています。最低というのはパソコンによって回復に必要なドライバーなどが異なるため、パソコンによっては最低サイズ+500MB程度になる場合もあります。

「回復パーティション」の最低サイズはWindows 10 バージョン1709までは450MB、バージョン1803/1809では500MB、バージョン1903では530MBです。

最低サイズはWindows 10をクリーンインストールした場合に確保されるサイズであり、メーカー製パソコンなどではメーカーがサイズを決めています。

この画面はWindows 10 バージョン1903をクリーンインストールした場合のパーティション構成です。「回復」とある部分が「回復パーティション」で約530MB確保されていることが分かります。

Windows10-v1903-Recovery-Partition-01

 

「回復パーティションの増殖」の回避

Windows 10をバージョンアップした場合、この「回復パーティション」は再利用されます。しかし必要とするサイズが不足する場合、新たに「回復パーティション」を作成して古い「回復パーティション」は使われず利用者が使えない状態で残ります。

バージョンアップを繰り返していると使われなくなった「回復パーティション」が増えていきます。この現象は「回復パーティションの増殖」とも言われます。

「回復パーティションの増殖」を防ぐには、クリーンインストール時に確保されるサイズに加えて買い足していく周辺機器のドライバーや新しいバージョンでの最低サイズの増加を加味して、予め十分なサイズの「回復パーティション」を確保しておくことが効果的です。

メーカー製パソコンでは難しいですが自作パソコンなどクリーンインストールが行える場合は、こちらの記事で説明した方法で予め確保する「回復パーティション」のサイズを変更することができます。

 

ところが、十分なサイズを確保したにもかかわらず「回復パーティションの増殖」が発生したとのコメントを頂いたので、実際にアップデートして確認してみました。

 

Windows 10 バージョン1809から1903へアップデート

確認に使用したのはWindows 10 Pro(x64) バージョン1809 ビルド17763.529です。

Windows10-v1903-Recovery-Partition-02

パーティション構成は、上記の記事で説明しているようにディスクの最後に1GBのサイズで「回復パーティション」を確保しています。

Windows10-v1903-Recovery-Partition-03

Windows 10 バージョン1903からMicrosoftはアップデートに慎重になり、アップデートに失敗する可能性があるパソコンには「Windows 10 バージョン1903の機能更新プログラム」が配信されません。

幸いこのパソコンにはアップデートを許可して1日程度で配信されてきましたので「今すぐダウンロードしてインストールする」をクリックしてアップデートしました。

ちなみにWindows 10 バージョン1803/1809ではKB4499183が適用されることで、このように「更新プログラムのチェック」とは独立して累積更新プログラムなどの適用の可否を選択できる表示に変わるようです。

Windows10-v1903-Recovery-Partition-04

アップデートしてWindows 10 Pro(x64) バージョン1903 ビルド18362.145になりましたが、

Windows10-v1903-Recovery-Partition-05

パーティション構成は変わっておらず、「回復パーティションの増殖」は発生しませんでした。

Windows10-v1903-Recovery-Partition-06

USBメディアを使用して別のパソコンを2台アップデートしたのですが、やはり「回復パーティションの増殖」は発生しませんでした。

 

考察と万が一の場合

「Windows 10 バージョン1903の機能更新プログラム」の動作が以前と変わった可能性からアップデートして確認してみたのですが、コメントで頂いた状況は再現できませんでした。

ただし、コメントで頂いた状況で気になったのはボリュームラベルです。

上記で説明した「回復パーティションの増殖」を防ぐ方法で「回復パーティション」を作成した場合、ボリュームラベルは「Windows  RE Tools」となりますが「回復パーティションの増殖」が発生した場合でもボリュームラベルは変わりません。

ところがコメントで頂いた状況ではボリュームラベルが「Windows  RE Tools」から「Recovery tools」に変わっています。したがって、何かしらのツールが「回復パーティション」を書き換えた可能性があります。

Windows 10は「通常パーティション」と「回復パーティション」を種類(ID)と属性(ATTRIBUTE)によって識別します。パーティション操作ソフトを使った場合に種類と属性が変更されることがありました。

パーティション操作ソフト以外でも起きる可能性はありますが、もし起きたとしてもWindows 10は通常通り使えますので利用者が気付くことはないでしょう。

 

万が一、「回復パーティションの増殖」が起きても、ディスクサイズが不足する場合以外は無視してください。パーティション操作ソフトで修正してもよいですが、失敗したときのことも考えてバックアップしてから行ってください。

 

まとめ

Windows 10 バージョン1903では「回復パーティション」が530MBに増加しました。

今後もWindows 10は肥大化を続けますので「回復パーティションの増殖」を防ぐためにも、クリーンインストールする場合は「回復パーティション」のサイズは増やしておいた方がよいでしょう。

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