Windows 10 バージョン1703(Creators Update)からはセットアップ時のプライバシー設定が簡略化され、Cortana利用の有無と5項目だけを設定すればよくなりました。
しかし、これは重要な設定のみをピックアップしたもので、一度は詳細を確認する必要があります。
Windows 10 バージョン1703のプライバシー設定の概要
2017年4月にリリースされたWindows 10 Creators Updateと呼ばれているWindows 10 バージョン1703ではセットアップ時のプライバシーの設定方法が変わりました。
Windows 10に限らず従来のWindowsではユーザーが詳細を確認しなければ、Microsoftが推奨する設定の表示も変更もできず、いろいろな情報を収集されていました。
Windows 10 バージョン1703からは必ず設定画面が表示され、必要ならば各項目の意味を確認できるようになりました。
そして項目もCortana利用の有無と5項目に簡略化されました。
5項目については実際にアップデートを行う前に設定させることでアップデートに関する情報を収集する方法も取られました。
これらの問いかけは、アップデートを行った場合、クリーンインストールした場合、パソコンを購入後最初にセットアップを実行した場合、初期化を行った場合、とWindowsを最初に使い始める時に必ず問われるものです。
販売店などのセットアップサービスではここで説明するデフォルト設定になりますので、手元に戻ってきたところで自分で設定し直してください。
Cortanaをパーソナルアシスタントとして指定するか
まず最初の問いかけはCortanaに関するものです。
Cortanaとはクラウドサービスでの音声認識を使ったMicrosoftの人工知能です。
Windowsには従来から簡単操作としてWindows音声認識というパソコン単体で音声認識を行う機能が搭載されています。しかし、認識率があまり良くなく実用的ではありませんでした。
一方、Cortanaはクラウドの強力なリソースを使うことで非常に認識率がよくなっています。
ただし、クラウドを使うということで話した内容がすべてMicrosoftに渡ることと、パーソナルアシスタントとして機能するために連絡先やメール内容などにアクセスしたり、Windows 10での操作内容をモニターされることになります。
したがってCortanaを使うかどうかは、プライバシーと利便性のどちらを取るかという選択になります。
SiriやGoogleで音声検索などを使っている場合は試してみるのがよいでしょう。現状ではできることが非常に限られます。
デバイスのプライバシー設定
次の問いかけは、デバイス(パソコン)のプライバシー設定に関するものです。
比較的重要な、「位置情報」「音声認識」「診断」「診断データを使用してエクスペリエンスをカスタマイズする」「関連性の高い広告」の5項目です。
これがプライバシー設定の全てでは無いので注意してください。
それぞれ、どういう意味なのか、どう設定すればよいのかについての詳細はWindows 10 バージョン1703のプライバシー設定の記事を参照願います。
プライバシーを重視するなら、「オフ」または「基本」に設定した方がよいでしょう。
セットアップ時に設定できないプライバシー設定
セットアップ時に設定できるのは上記の項目だけです。
重要な項目以外にも細かなプライバシー設定がありますので以下で説明します。
基本的には「設定」アプリの「プライバシー」で設定しますが、日本語特有のプライバシー設定(クラウド候補と誤変換データの自動送信)とセキュリティに関係するプライバシー設定(クラウドベースの保護とサンプルの自動送信)は別の場所で設定します。
以下で説明する設定によりプライバシー情報へのアクセスを制限できるのは、Windows 10というOS自体と、UWPアプリと言われるWindowsストアから入手できる新しい仕組みのアプリだけです。
Windows 10では従来から使われているデスクトップアプリも動作します。これらのアプリは従来の手法でプライバシー情報にアクセスできるため、ここでのプライバシー設定が効かない場合もあります。
そのため、「設定」アプリによるプライバシー設定はMicrosoftにプライバシー情報を送らないための設定と考えてください。
「設定」アプリを起動し、「プライバシー」をクリックすると設定できる以下の項目が左側に表示されます。
- 全般
- 位置情報
- カメラ
- マイク
- 通知
- 音声認識、手描き入力、入力の設定
- アカウント情報
- 連絡先
- カレンダー
- 通話履歴
- メール
- タスク
- メッセージング
- 無線
- 他のデバイス
- フィードバックと診断
- バックグラウンドアプリ
- アプリの診断
以下、順に説明しますが、セットアップ時に
- Cortanaをパーソナルアシスタントとして指定しますか?:はい
- デバイスのプライバシー設定の選択:変更しないまま
とした場合の画面で説明します。
全般
「全般」では「プライバシーオプションの変更」とありますが、基本的には広告に関する設定です。
最初の項目は広告識別子の利用に関するものです。
広告識別子とは通販サイトなどでの閲覧履歴や購入履歴と利用しているパソコンを紐付けて、服に関心がある人には服の広告を、サプリに関心のある人にはサプリの広告を表示させる機能です。
2番目の項目は言語から適切な広告や情報を提供できるようにするものです。
日本語に設定してあれば日本で起きたニュースや日本人向けの広告を表示するためのものです。
3番目の項目はユーザーのWindows 10の利用状況の監視を許可するかどうかです。
頻繁に起動するアプリや、よくアクセスするフォルダー、あまり使われないアプリなどを監視することで、ユーザーにとってWindows 10が使い易くなるように表示や検索候補を変更するというものです。
セットアップ時に「関連性の高い広告」を「オフ」にした場合は、このように最初の項目だけ「オフ」になります。
2番目、3番目の項目はユーザーの利便性を向上させる反面、検索すると変なサイトやファイルが真っ先に表示されたり、スタート画面によく使うアプリが表示されるなど、他人に見られると困ることになる場合もあります。
通常は、3項目とも「オフ」にしておいた方がよいでしょう。
位置情報
「位置情報」ではパソコンが持つGPSやWi-Fiから判定されたパソコンが現在存在する場所の情報の使い方について設定します。
モバイルパソコンで持ち歩いている場合は、位置情報をアプリに提供することで迅速に周辺の情報を得られる場合があります。現在位置周辺の地図を見たり、周辺にある店舗や施設を探したりという場面で有効です。
しかし、デスクトップパソコンなどのように特定の場所から移動させないパソコンについては、その場所をアプリに教えてしまうことになります。自宅で使っていれば自宅の場所を教えることになります。
初期セットアップで「位置情報」を「オフ」にした場合、このように「位置情報」は「オフ」となります。
位置情報を利用できるアプリは個別に指定できますが、例えば「天気」の場合、自宅のパソコンなら最初に表示される地域を予め指定しておけば位置情報を提供する必要はありません。
したがって、モバイルパソコンで現在位置の情報を提供して何かしらの情報を得るアプリを使う場合を除いては「位置情報」は「オフ」にしておいた方がよいでしょう。
カメラ
「カメラ」ではパソコンに接続されたカメラについてアプリに対して利用の可否を設定します。
パソコンに接続できるすべてのカメラが対象ではなく「カメラ」アプリから認識できるものが対象です。
専用ドライバーを必要とするものやSkypeなど特定アプリでしか使えないカメラは対象外です。
利用可能なアプリを個別に指定もできます。
なお「複合現実ポータル」を利用する場合は、カメラが接続されていなくても必ず「オン」にしておく必要があります。
「カメラ」はプライバシーに直結する重要な項目です。
通常はスマートフォンのカメラなどを利用すると思われるので、Skypeのテレビ電話などで利用することが無ければ「オフ」にしておいた方がよいでしょう。
マイク
「マイク」ではパソコンの「録音デバイス」に接続されたマイクについて、アプリに対して利用の可否を設定します。
パソコンに接続されたすべてのマイクが対象ではなく「録音デバイス」で「既定」に指定された「マイク」が対象となります。
利用可能なアプリを個別に指定もできます。
「マイク」もプライバシーに直結する重要な項目です。
従来は利用頻度が低いためヘッドセットなどを接続しないと使えませんでした。しかし、CortanaがWindows 10に搭載されたことでデスクトップパソコンでもマイクを内蔵している機種が出てきています。
CortanaやSkypeなどを使わない場合は「オフ」にしておいた方がよいでしょう。
通知
「通知」は画面右下に表示される各種通知と同じ通知をアプリに許可するものです。
利用可能なアプリを個別に指定もできます。
しかし「通知」で指定できるアプリはUWPアプリのみですのでUWPアプリを使っていない場合は意味がありません。
メーラーなどのデスクトップアプリは「通知」の設定に関係なく通知を表示します。Windows 10からの通知も、この設定では制御できません。
UWPアプリを使用していて、そのアプリからの通知が五月蠅い場合だけ「オフ」にして、通常は「オン」のままでよいでしょう。
音声認識、手描き入力、入力の設定
「音声認識、手描き入力、入力の設定」はCortanaの利用に関する重要な設定です。
Cortanaは音声だけでなく、キーボードから入力した文字列まで使ってユーザーへの提案を考えます。
そのため、音声だけでなく入力した文章もすべてクラウドに送信されます。
Cortanaからパーソナライズされた回答を得るためには、これらの情報は必要ですが、業務上の秘密、他人に知られると困ることなど、クラウドからの情報漏洩が無いとしても気持ち悪いものです。
利便性を取るか、プライバシーを優先するかで利用するかどうかを決めてください。
なお、説明文にある「ユーザー辞書」とは日本語変換(MS-IME)のユーザー辞書とは別物です。「オフ」にしても日本語変換の学習情報が初期化されることはありません。
セットアップ時に「音声認識」を「オフ」にした場合、このように「音声認識、手描き入力、入力の設定」は「オフ」となります。
表示が紛らわしいのですが「音声認識サービスと入力候補をオンにします」とボタンに表示されていますので、現状は「オフ」ということです。
アカウント情報
「アカウント情報」はtwitterなどのアプリ連携のようにアプリが自分に成り代わって何かをできるようにすることではなく、アカウント情報に記録された情報へのアクセスを許可するかどうかを設定します。
ローカルアカウントを利用している場合は何も情報が記録されていないので意味がありません。
これはMicrosoftアカウントを使っていた場合に意味を持ちます。
Microsoftアカウントにはメールアドレス、住所、支払い方法などいろいろな情報が記録されています。これらへのアクセスを許可するかどうかを設定します。
利用可能なアプリを個別に指定できますが、情報の種類は指定できません。
通常は「オフ」にしておいてアプリがアクセスを要求してきたときに個別に許可するかどうかを判断すればよいでしょう。
連絡先
「連絡先」とは「People」アプリまたはWindows 10でサインインに使用しているMicrosoftアカウントに登録された「連絡先」です。
「People」アプリを利用していなくてもMicrosoftアカウントでWindows 10にサインインしているとMicrosoftアカウントの「連絡先」が「People」アプリに読み込まれます。
利用可能なアプリを個別に指定もできます。
「People」アプリやMicrosoftアカウントに登録した「連絡先」を他のアプリで使う必要が無い場合は「オフ」にしておいた方がよいでしょう。
用途の分からないアプリに利用を許可すると「連絡先」に登録した人にも迷惑がかかるかもしれませんので注意してください。
カレンダー
「カレンダー」とは「カレンダー」アプリまたはWindows 10でサインインに使用しているMicrosoftアカウントに登録された「予定表」です。
「カレンダー」アプリを利用していなくてもMicrosoftアカウントでWindows 10にサインインしているとMicrosoftアカウントの「予定表」が「カレンダー」アプリに読み込まれます。
利用可能なアプリを個別に指定もできます。
「カレンダー」アプリやMicrosoftアカウントに登録した「予定表」を他のアプリで使う必要が無い場合は「オフ」にしておいた方がよいでしょう。
通話履歴
「通話履歴」はWindows 10 Mobileが終息したことで、Skypeなど通話アプリによる「通話履歴」と思われます。
通話した相手を「People」アプリで検索してメールアドレスを調べてメールを送るなどの用途と考えられます。
利用可能なアプリを個別に指定もできます。
扱いは「連絡先」と同様に考えればよいでしょう。
「People」アプリやMicrosoftアカウントに登録した「連絡先」との連携が不要な場合は「オフ」にしておいた方がよいでしょう。
メール
「メール」とは「メール」アプリまたはWindows 10でサインインに使用しているMicrosoftアカウントの「メール」です。
メール内容へのアクセスを許可しますのでメールの内容によっては注意が必要です。
利用可能なアプリを個別に指定もできます。
デスクトップ版OutlookやThunderbirdのようなサードパーティ製メーラーはこの設定の対象外です。
メール内容を解析させることで仕事の効率を上げることはできますが、メール内容や相手によって判断する必要があります。
メーラーで複数のアカウントを扱っている場合、アカウント単位ではアクセスの可否を設定できませんので注意してください。
通常は「オフ」にしておいた方がよいでしょう。
タスク
「タスク」とはWindows 10でサインインに使用しているMicrosoftアカウントの「タスク」です。「To Do」とも呼ばれます。
Microsoft OfficeのOutlookやMicrosoftアカウントのOutlook.comには「メール」「連絡先」「予定表」「タスク」がありますが、Windows 10に予めインストールされている「メール」「カレンダー」「People」には「タスク」はありません。
そのためMicrosoftアカウントでサインインしていない場合は意味が無いかもしれません。
利用可能なアプリを個別に指定もできます。
扱いは「カレンダー」と同様に考えればよいでしょう。
Microsoftアカウントに登録した「タスク」を他のアプリで使う必要が無い場合は「オフ」にしておいた方がよいでしょう。
メッセージング
「メッセージング」はSMSまたはMMSの読み取りと送信を設定します。
メッセージングアプリの中でSMSまたはMMSの送受信ができるSkypeなども対象です。
利用可能なアプリを個別に指定もできます。
SMSまたはMMSを利用できるアプリを使わないなら「オフ」にしておいた方がよいでしょう。
無線
「無線」はWi-FiやBluetoothのオン/オフの制御を許可するかどうかの設定です。
「無線」を使った通信を許可するかどうかの設定ではありません。
「無線」にモバイル通信が含まれるかは不明です。
通常は省電力のためにオン/オフの制御はWindows 10に任せた方がよいのですが、大きなファイルのダウンロードに失敗したり、Bluetoothマウスが突然使えなくなったりする弊害もありますので状況をみて設定します。
通常は「オン」のままで問題ありません。
Wi-FiやBluetoothで問題が発生する場合は「オフ」にして改善するかを確認します。
この設定はプライバシーとは関係無い気がします。
他のデバイス
「他のデバイス」とはビーコンのようなものとの通信について設定します。
普通は明示的な動作はしませんが、ショッピングモールでユーザーが入った店や通った経路などの情報を自動的にやり取りしたりします。また来店回数に応じてクーポンを配布するなどのサービスにも利用できるそうです。
実際にどう使われているか分かりませんし、メリットが見えないのなら「オフ」にしておいた方がよいでしょう。
フィードバックと診断
「フィードバックと診断」は重要な項目です。
「完全」にした場合は「音声認識、手描き入力、入力」の設定に関係なく、キーボードから入力した文字列などすべてがMicrosoftに診断データとして送信されます。
「診断データと使用状況データ」は障害が発生した時だけでなく、不定期に送信されます。
この設定は例外無く、必ず「基本」に設定してください。
なお、何も送信しないという設定は企業向けのWindows 10以外では設定できません。
「基本/完全」の下のスイッチはMicrosoftからのおススメを表示するかどうかです。
セットアップ時に「診断」を「基本」に、「診断データを使用しエクスペリエンスをカスタマイズする」を「オフ」にした場合は、このように「基本」、「オフ」となります。
次の項目の「フィードバックの間隔」とは時々Windows 10やアプリについて評価を求められる表示のことです。
デフォルトでは「自動(推奨)」となっていますので五月蠅く感じる場合は「しない」に変更します。
バックグラウンド アプリ
「バックグラウンド アプリ」ではアプリのバックグラウンドでの実行を許可するかどうかを設定します。
設定できるのはUWPアプリだけで従来のデスクトップアプリのバックグラウンド動作を制限できるものではありません。
自分は使わない、または、バックグラウンドで動作させたくないアプリはすべて「オフ」にした方がよいでしょう。
これはプライバシー設定というよりは省電力に関する設定です。
バックグラウンドで情報収集するアプリがあったとしても他のプライバシー設定でプライバシー情報へのアクセスを制限できるためです。
アプリの診断
「アプリの診断」では他のアプリの診断情報へのアクセスを設定します。
診断情報にはシステムリソースやアカウントに関する情報が含まれます。
一般的なアプリは利用しませんので通常は「オフ」でよいでしょう。
日本語変換のクラウド候補と誤変換ファイルの自動送信
通常、日本語変換は、パソコン内のシステム辞書とユーザーが作成したユーザー辞書を使って変換を行います。
しかし、文脈から変換すべき単語を推測する予測変換においては、パソコンの限られたリソースで行うには限界があり、膨大なリソースを使えるクラウド日本語変換には太刀打ちできない状況にあります。
そこでMicrosoftはデフォルトでは、クラウド候補をすぐに使えるような選択肢を表示するようにしています。
しかし、クラウド候補を使うということはクラウドに変換する文字列、および、その前の数文節をクラウドに送信することになります。
送られる文字列には他人に知られては困るものもあるわけですので、気持ち悪く感じるならクラウド候補を使わない方がよいでしょう。
クラウド候補を使わないようにするには「設定」アプリを起動し「時刻と言語」をクリックします。
左側の部分で「地域と言語」を選択し右側の「日本語」をクリックします。
項目が展開され「オプション」ボタンが表示されるのでクリックします。
表示された画面をスクロールして「キーボード」の項目の「Microsoft IME」をクリックします。
項目が展開され「オプション」ボタンが表示されるのでクリックします。
表示された画面をスクロールすると「クラウド候補」の項目があります。
「確認する」をクリックすると
「オフ」「確認する」「自動的に確認する」の3つの選択肢があり、デフォルトでは「確認する」となっています。
「確認する」では変換した時に[クラウド候補を使ってみる]と表示される場合があり、それを選択すると以後クラウド候補を使うことになります。
「自動的に確認する」では、常にクラウド候補を表示するようになります。
クラウド候補を使わない場合は「オフ」にします。
次に「詳細設定を開く」をクリックします。
「Microsoft IMEの詳細設定」ダイアログが表示されるので「予測変換」タブに切り替えます。
この表示が「確認する」とした場合ののものです。
「オフ」にすると「クラウド候補を使用する」のチェックが外れます。
「自動的に確認する」にすると「クラウド候補を使用する」「自動的に表示する」の両方にチェックが入ります。
次に「誤変換データの自動送信」を止めます。
「プライバシー」タブを選択して「誤変換」の部分の「誤変換の履歴をファイルに保存する」のチェックを外して「OK」をクリックして閉じます。
「誤変換」の部分の「詳細設定」から見ていくとこのような設定があり、誤変換データが100件に達すると自動でMicrosoftに送られるようになっています。
送信だけを止めることもできますが、誤変換データは学習結果には影響しませんのでファイルに保存する必要はありません。
Windows Defenderのクラウド保護とサンプルの自動送信
Windows DefenderはWindows 10 バージョン1703からWindows Defenderセキュリティセンターとしてウイルスバスターなどのサードパーティ製セキュリティソフトがインストールされている状態でもセキュリティ状態を監視しています。
ここでプライバシー上の問題となるのは「クラウドベースの保護」と「サンプルの自動送信」です。
以下、サードパーティ製セキュリティソフトがインストールされている場合と画面が違い、操作できない場合もありますが、その場合は読み飛ばしてください。
ここではWindows 10だけでサードパーティ製セキュリティソフトがインストールされていない場合の画面で説明します。
「Windows Defenderセキュリティセンター」を起動して左下の「設定」(ギアのアイコン)をクリックします。
「ウイルスと脅威の防止の設定」をクリックします。
「クラウドベースの保護」の部分で「クラウドベースの保護」を使いたくない場合は「オフ」にします。
変更する場合は「ユーザーアカウント制御」が表示されますので「はい」をクリックして進めます。
「オフ」にするとこのような表示になります。
更にスクロールさせると「サンプルの自動送信」があります。
送信されるデータは個人ファイルに限らず送られては困るものもありますので「オフ」にします。
「ユーザーアカウント制御」が表示されるので「はい」で進めるとこのような表示になります。
左上の「ホーム」(家のアイコン)をクリックしてホームに戻ります。
「クラウドベースの保護」、「サンプルの自動送信」のどちらか、または両方が「オフ」になっているとこのような表示になりますが無視してください。
まとめ
設定が細かく、また、深いところに設定があり、Microsoftが巧妙に情報を収集していることが分かります。
完全に情報収集を止めることはできませんが、業務上の秘密や、単に気持ち悪いという理由でもプライバシーの設定は重要です。
勝手に書き換えられることはありませんので、パソコンをセットアップしたり大型アップデートの後では、一度だけ必ず設定してください。
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