最近、Windows 10のライセンス認証が通らない問題が発生しているようです。
これはパソコン側の問題ではない可能性が高いです。
Windows 10のライセンス認証
Windows 10からはライセンス認証の仕組みが「デジタルライセンス」というものに変わりました。
一度ライセンス認証してしまえばパソコンの大きな構成変更を行わない限り、Windows 10の再インストールなどを行ってもネットワーク経由でライセンスの紐付けが行われて自動的にライセンス認証が完了する仕組みです。
大きな構成変更を行った場合でもMicrosoftアカウントに紐付けられていれば、紐付けるべきパソコンを指定することで再認証が可能な仕組みも取り入れられました。
ライセンス認証が完了しない
ところが最近おかしなことが起きました。
Windows 10 バージョン1709が正式に配信され始めたので、作業用のパソコンにクリーンインストールしました。
記事用のデータ収集やドライバーの不具合などで5回ほどインストールすることとなり、作業が深夜になったころライセンス認証が通らなくなりました。
最初はインストールを繰り返したことで認証を拒否されているのかと思いMicrosoftアカウントに紐付けたライセンスで再認証を試みてみましたが通りません。
ただ、画面に表示されるメッセージなどを見ていると、どうもライセンス認証サーバーとの通信に失敗しているようなのです。
万策尽きて別の作業を進めていたところ、明け方近くにライセンス認証が完了したとの通知が表示されました。
問題はパソコン側ではなくライセンスサーバー側
このようなWindows 10でライセンス認証が完了しない問題は私のところだけでなく、友人のパソコンでも発生しており、Twitterなどでも散見されます。
Windows 10への無償アップグレードは1年以上前に終了していますがその後もライセンス認証は可能でした。友人の話ではそれができなくなったとのことでしたので、新規に仮想マシンを作成してラインセンス認証を行ったところ通りました。
また、認証に失敗した時間帯にダウンロードしたパッチは署名が壊れていてインストールされませんでした。
これらの問題が発生する時間帯が深夜であることや最近の通信事情から推測するに、ライセンス認証サーバーに障害が発生しているのではなく、ネットワークの混雑で通信が遅くなり、うまくライセンス認証サーバーと通信できていない可能性が高いです。それも米国のビジネスタイムである日本時間の深夜から明け方にかけて。
できることは「待つこと」と「時間帯を選ぶこと」
ライセンス認証サーバー側の問題なのですから、パソコン側でやれることはありません。下手にいろいろやってしまうと逆にライセンス認証ができなくなる可能性があります。
問題が起きないようにするにはできるだけネットワークの空いている時間帯にライセンス認証を行うことです。ただし、深夜は米国のネットワークが混みますので、日本時間でのビジネスタイムの方がよいでしょう。
ネットワークの問題ですので必ずとは言えませんが、失敗する可能性は低くなると思われます。
まとめ
ネットワークが遅い問題は日本だけではないようです。IPoEを使っても改善されるのは一部のサービスに限られます。
Windows 10のライセンス認証の問題は、とりあえずパソコンの電源を入れたまま待って、1日経ってもライセンス認証が完了しない場合のみ次の対策を考える姿勢でよいでしょう。
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