もうすぐWindows 10への無償アップグレードが終了するとのことで、メイン環境をWindows 10に移行したのですが、文字がぼけて非常に見づらくなりました。
この問題は専用ツールを開発してくれた方が居り、簡単に直せます。
Windows 10のシステムフォントは游ゴシック
Windows 8からシステムフォントがメイリオに変わり、Windows 10では游ゴシックに変わりました。
このことは知っていたのですが、作業用のパソコンは1年近くWindows 10で使っていても気になりませんでした。
ところが、メインのパソコンでは非常に気になったので調べると沢山のサイトで取り上げられており、みんな同じソフトで修正することを提案しています。
こちらが開発者のTatsuさんのサイトです。
こちらに掲載されている「Meiryo UIも大っきらい!!」というソフトを利用します。
2つのソフトが掲載されており、「Meiryo UIも大っきらい!!」が文字のフォントとサイズの変更、「Re-Metrics」がウィンドウ各部のサイズの変更です。
今回は「Meiryo UIも大っきらい!!」を使います。
システムフォントをWindows 8.1と同じに
ダウンロードした「Meiryo UIも大っきらい!!」のZIPファイルを展開し、「noMeiryoUI.exe」を実行します。
メニューの「プリッセット」から「Windows 8/8.1」を選択します。
Windows 8/8.1での設定が各部に設定されるので「OK」をクリックします。
Windows 8/8.1ではフォントが使われている場所によりフォントサイズが違うため、フォントだけ変更してサイズはWindows 10と同じにしたい場合は、「すべてのフォント」の部分を「Meiryo UI 9pt」にして「一括設定」をクリックして、「OK」をクリックします。
少しの間、パソコンが反応しなくなりますが、すぐに元にもどり、フォントの変更が完了します。
Windows 10の設定に戻す場合は、同様の手順でプリセットのWindows 10を選択します。
すべてはSurface Proのため
フォントが見づらく感じる原因を考えてみました。
作業用のパソコンは20インチのフルHDディスプレイ(1920x1080)で拡大率100%、Surface Pro 4は12.3インチ(2736x1824)で拡大率200%です。どちらも見づらいと感じることはあまりありませんでした。
しかし、メインのパソコンは24インチのWUXGAディスプレイ(1920x1200)で拡大率100%ですが、見づらく感じました。
どうも画面サイズと解像度が関係するようです。
これはWUXGAディスプレイのパソコン上のOneNoteで作成した12ポイントの原寸見本です。
これが4倍に拡大したものです。ぼけ具合が分かると思います。游ゴシックは文字が黒くありません。
そしてこれが8倍に拡大した游ゴシック(上)とメイリオ(下)の一部です。
見て分かるのは、游ゴシックは文字が小さくなり文字間隔が広く取られています。そして曲線部分は「黒」が少なくなっています。これがぼけて見える原因です。
何故このようなフォントにしたのかですが、最近のディスプレイは視認できないほど無駄に高解像度化が進みました。その解像度の使い道として、表示情報の増加(より多くの文字を表示する)には使われず、表示の美しさや読みやすさに使われるようになりました。
游ゴシックは小さな画面で高解像度の環境で使うと、文字間隔も開いて読みやすくなっているようです。
すなわち、游ゴシックはフルHDのスマートフォンや高解像のタブレットで見やすいように作られているのです。
Surface Pro専用に開発したフォントとも言えます。
そのため、デスクトップパソコンで游ゴシックを綺麗に見るためには4Kのディスプレイが必要となります。
Office 2016の問題
「Meiryo UIも大っきらい!!」でシステムフォントを変更すれば、もう大丈夫かというとそうでもありません。
Microsoftが販売しているもう一つのソフト、Officeに問題があります。
Officeはそのバージョンに合ったWindowsで最適に動作するように作られています。そのため、Office 2013ではデフォルトフォントをMSゴシックに設定してもOneNoteで新しいページを作るとメイリオで入力されます。
同様に、Office 2016ではOneNoteで新しいページを作るとデフォルトフォントを無視して游ゴシックで入力されます。これはiPadなどのOffice Mobileでも同様です。
まとめ
新しいWindowsなので新しい環境に自分を合わせることも大切ですが、どうしても見づらい場合はツールで変更するのもよいでしょう。
戻すことは同じツールでいつでもできますので。
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