Windows Home Server 2011でシステムドライブの残り容量が急激に減り始め、ディスククリーンアップを実行しても減らず、最後には残り容量が0バイトになりました。
これは障害の原因を取り除かない限り、システムドライブの容量を食いつぶし続ける厄介な不具合で、Windows Severに限らずWindows 7/8/8.1/10でも発生する可能性があります。
事の経緯
1年半ほど運用を続けているWindows Home Server 2011ですが、最近になってシステムドライブが急激に減り始めました。
レーザープリンターのプリントサーバーとして使っているのですが急に印刷できなくなり、調べてみるとシステムドライブの空き容量が無くなりスプールできなくなっていました。急きょディスククリーンアップを使ってディスク容量を回復したのですが、あまり増えません。
その後また空き容量が無くなったため、仕方なくパーティションを切り直しました。60GBから100GBに増やしたのでもう大丈夫だろうと思っていたのですが、10日後また空き容量が無くなりました。
調べてみると「makecab.exe」というプロセスがCPUを食っており通常ではありえない状況です。
どのフォルダーが増えているのかと調べたところ、「C:\Windows\Temp」だけで60GB以上を食っていました。
原因はログの圧縮の失敗
調べてみると、このような記事がありました。
- C:\Windows\Temp フォルダーに cab_XXX_X ( X は数字) が生成されディスクの容量を圧迫している場合の対処方法(TechNet Ask Core)
要は、ログが大きすぎるかファイルが破損しているとアーカイブ作成に失敗して延々アーカイブ作成を繰り返し、失敗したファイルが消されずに残るのでディスク容量を食いつぶすという障害です。
大きすぎるログファイルか壊れているログファイルを削除しない限り、この障害は直りません。
方法は、
- C:\Windows\temp\cab_xxx_x
- C:\Windows\logs\CBS\CbsPersist_xxxxxxxxxxx.log
- C:\Windows\logs\CBS\CbsPersist_xxxxxxxxxxx.cab
(xは数字)を削除することとのことです。
Windows Serverは止めずに運用し続けるのでログが大きかったためか1日に4GBずつディスクが食いつぶされていました。
このログファイルはWindows ServerだけでなくWindows 7/8/8.1/10にも存在しますので同様の症状になる可能性はあります。
まとめ
Windowsでシステムドライブの容量が足りなくなることはよくあることですが、急激に減り始めた場合はこのような障害もあることを覚えておいた方がよいでしょう。
簡単な判定方法は、C:\Windowsフォルダーのプロパティで容量を確認して異常に大きいなら、C:\Windows\Tempを見てみてください。
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