RD-BZ700のファームバージョン13がリリースされました。
先の不具合のため実質使っていなかったのですが、不具合が直っているか確認してみました。
結論から言えば、限定的に不具合は改善されています。
- DVD-VRでの記録
番組の始まりと終わりにTSの同期が乱れる部分が含まれていてもDVD-VRで記録された番組の音声が再生できない不具合は解消されていました - BD AVCでの記録
番組の始まりと終わりにTSの同期の乱れる部分が含まれているとBDにはTSの同期が取れる部分から記録され、頭の数秒がカットされていました
番組の終わりのTSの同期が乱れる部分はそのまま記録されるため、そこで再生できずに停止しました
先に不具合のあった番組をチャプター編集で確認したところ、TSの乱れる部分で4フレーム欠落していました。バージョン12で確認した場合は3フレームでしたので、1フレーム増えています。
このことから、TSの同期の乱れはTSデコーダーのハード的な問題であり早く同期させることは不可能なため、ソフト的に回避できるように同期が十分安定する4フレームを欠落させたと思われます。
AVCに関しては、エンコーダーが始点と終点を指定してエンコードするしか出来ないハードのためか、短時間で探せる番組の最初のTSの同期の安定する部分を始点とすることで回避したと思われます。番組の終わりの部分も探すことは可能でしょうが、2倍速というトランスコーダーの仕様が嘘に見えるのでやめたと思われます。
今回の修正からハード的には従来機種より劣る部分があることは明確でありますが、ソフト的に回避することで、どうにか使える状態にはなったと言えるでしょう。ただし、この不具合はPCで再生する時に限らず、「一部のブルーレイディスクプレーヤーで再生できないことがありました」とあるように普通に再生する場合でも機種によっては発生する不具合であったこともあり、番組の終わりの部分の不具合が修正されていないということは、BD AVC記録はまだ互換性に問題があると言えるでしょう。
ちなみに、RD-S601で最初の改版ファームから最終ファームが出るまでの期間を見てみると1年9ヶ月ほどの期間があります。
結局、東芝の製品は価格が下がる頃、ファームも安定して、やっとカタログスペックで使えるため、長く辛抱して付き合う気概がないと使えない代物なのかもしれません。
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