ビジネスマンには縁の無い確定申告ですが、手間でも申告すると少し還付される場合もあります。
しかし、1年に1回しかやらない手順だと操作を忘れてしまいます。しかもe-Tax操作画面は毎年微妙に変わっていますので余計に混乱します。
少しでも早く終わらせるには手順を記録しておくことが得策です。
確定申告はお得?
私も会社勤めでしたので年末になると、書記さんに言われるまま保険などの控除書類を渡して終わりでした。清算された税金は給料に加算されているので税金のことなど全く分からない状態でした。
確定申告を始めたのは投資をはじめてからです。過去の損失と本年の利益で相殺できるので、投資をしている場合は確定申告が必須です。
ただ、今思えばLSI開発で多くの技術書を自費で購入していたので、経費として申告すべきでした。同様に皆さんの業務でも経費扱いになるものがあるかもしれませんので、確定申告について調べてみるのもよいでしょう。
確定申告はe-Taxで
マイナンバーカードを作成してあるなら、確定申告は電子申告(e-Tax)で行えます。
今のスマホはマイナンバーカードを読めますので、スマホでe-Taxが行えます。それでも、後述するように操作を忘れないようにするにはパソコンでのe-Taxをお勧めします。
電子申告はe-Taxソフトや市販会計ソフトを使う方法もありますが、簡単なのはWebブラウザーで申告する方法です。
使えるWebブラウザーはMicrosoft Edge(Chromium版)、Google Chrome、Firefoxですが、Microsoft Edgeの中身がGoogle Chromeと同じになったので、Google Chromeを使う必然性もなくなりました。
申告を進めるうえでの問題点
今はいろいろなことがWebブラウザーで行えるようになりました。通販サイトでの商品の購入やスマホの契約など、必要な項目を入力して「次へ」をクリックしていくと作業が完了します。
ただ、
- このまま進めて大丈夫?
- どこか入力間違いがあっても修正できなくならない?
など「次へ」をクリックするときに不安になったことはありませんでしょうか。そこで「←」で戻ると画面が崩れて進めなくなるなどよくあることです。
e-Taxも同様に不安に感じる時があります。しかし最初に申告した年の操作を記録しておけば、来年にe-Taxを使うときは、次にどういう画面になるのか参照できるので安心して進められます。
お勧めはMicrosoft Officeに添付されているMicrosoft OneNoteです。
Microsoft OneNoteは画像やExcelファイル、PDFファイルなど何でも貼り付けられます。Microsoft OneNoteはノートをクラウドのOneDriveに作成しますが、確定申告の内容をクラウドに置くのが心配な場合は、デスクトップ版のMicrosoft OneNoteを使ってください。デスクトップ版のMicrosoft OneNoteはパソコンのローカルストレージにノートを作成できます。
Microsoft Officeを持っていない場合は、こちらからデスクトップ版Microsoft OneNoteをダウンロードできます。
もちろん、画像が貼り付けられるものならEvernoteなど日頃から使っているノートアプリで構いません。
Microsoft EdgeでWebキャプチャを使うには
私は昔からMicrosoft OneNoteを使っていたので、Internet ExplorerではMicrosoft OneNoteの画面キャプチャ機能を使って記録していました。ただ、Microsoft OneNoteの画面キャプチャは画面に表示されているものしかキャプチャできないので、スクロールしないと表示されないページは何回かに分けてキャプチャするしかありませんでした。
Chromium版のMicrosoft Edgeがリリースされてからは、Microsoft EdgeのWebキャプチャ機能を使うようになりました。Microsoft EdgeのWebキャプチャ機能はスクロールしないと表示されない部分も1枚の画像としてキャプチャできるためです。
そのWebキャプチャ機能も「確定申告書等作成コーナー」では使えません。理由は作業が始まるとウィンドウが縦に画面の上下端まで延ばされて、ボタンなどが隠された状態になり、使える機能が制限されるためです。
右クリックでメニューを表示させても「Webキャプチャ」は無く、ショートカットキーの[Ctrl]+[Shift]+[S]も効きません。
このように操作が制限されるページでは、以下の操作で通常のウィンドウに戻すことができます。
タイトルバーを右クリックすると表示されるメニューで「タブとして表示」をクリックします。
すると通常のウィンドウに戻ります。「Webキャプチャ」ボタンを表示させている場合はボタンが表示されます。「Webキャプチャ」ボタンはMicrosoft Edgeの「設定」の「外観」で[Webキャプチャ]ボタンの項目を「オン」にすると表示されます。
また、ウィンドウ内で右クリックすることで表示されるメニューにも「Webキャプチャ」が表示され、ショートカットキーの[Ctrl]+[Shift]+[S]も使えます。
「Webキャプチャ」ボタンをクリックするか、右クリックメニューから「Webキャプチャ」をクリックするか[Ctrl]+[Shift]+[S]を押すとWebキャプチャ画面になります。
「エリアをキャプチャする」と「ページ全体をキャプチャ」が表示されます。
「ページ全体をキャプチャ」をクリックするとこの画面になります。
ページ全体とはスクロールしないと表示されない部分も含めてすべてです。(極端に縦に長いページは途中までしかキャプチャできませんが、e-Taxではそのようなページはありません)
右上の「コピー」ボタンをクリックするとクリップボードにコピーされるので、Microsoft OneNoteなどに貼り付けてください。
「ページ全体をキャプチャ」は1回の操作でページ全体をコピーできるのですが、ページを縮小した画像が生成されるので小さな文字は潰れて読めなくなる危険性があります。
そのためお勧めは「エリアをキャプチャする」です。画面が暗くなっている状態で、マウスカーソルでキャプチャするエリアを指定します。エリアを指定するときのポイントは左上などから始めるのではなく、このムービーのように中心からエリアを広げていくのがよいでしょう。スクロールしなければ表示されないエリアも下に向かってエリアを広げるとスクロールされます。
最後に操作した付近にこのような表示が出ますので「コピー」をクリックしてクリップボードにコピーします。
コピーされると「コピー済み」と表示され、暗くなっていた画面が元に戻ります。
あとはMicrosoft OneNoteなどに貼り付けてください。
まとめ
お金が戻ってくるかもしれないと分かっていながら、面倒くさそうでなかなか手を付けられない確定申告ですが、前年の操作画面を見ながらなら多少なりとも効率アップが図れるのではないでしょうか。
なお、申告の最終日はみんながギリギリになってからデータを送信するので、送信エラーで申告が間に合わない場合があります。私も昨年はギリギリに送信して送信エラーで苦労しました。余裕をもってデータを送信するようにしてください。
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