米国では2月から販売されていたSurface LaptopのCore m3搭載モデルが、やっと日本でも販売が始まりました。
ただし、日本では台数限定です。
Surface Laptop
Surface Laptopは、昨年の春から日本でも販売が始まった一般的なノートパソコンと同じ、クラムシェルタイプのSurfaceシリーズです。
このタイプのパソコンは他社からも多くの製品が発売されているため、Surface Laptopは教育市場向けとして販売されています。
しかし、教育市場でしか買えないわけではなく、量販店でも普通に販売されています。
CPU、メモリー、ストレージ性能で見ると同価格帯のSurface Proと同じです。画面解像度は低い分、キーボードは標準搭載です。
他社のクラムシェルタイプに比べて高い性能を持っている分、値段も若干高く設定されています。
Core m3モデル
Surface Proシリーズでは、当初から第7世代Core i7/i5/m3の3種類のCPUモデルが発売されました。
しかし、Surface Laptopでは第7世代Core i7/i5のみでCore m3搭載モデルは発売されませんでした。
Surface Pro 4では第6世代Core m3を搭載することで唯一のファンレスモデルとすることができました。
後継機である新しいSurface Proでは、Core i5でもファンレス化されたため、Core m3を搭載する意味は価格を下げることでしかなくなりました。
実際、ビジネス用途では最低Core i5のパフォーマンスは必要ですし、売れ筋もやはりCore i5モデルです。
ところがSurface Laptopは価格面で他社に差が付けられたためか、米国では2月からCore m3搭載モデルの販売が始まりました。
日本ではどうするのかと思っていたところ、Surface ProのLTEモデルの一般販売に合わせて、Surface Laptop Core m3モデルも数量限定で販売が始まりました。
スペックは以下の通りでバリエーションはありません。
- CPU:第7世代Intel Core m3
- メモリー:4GB
- SSD:128GB
- グラフィックス:CPU内蔵Intel HD Graphics 615
- 本体色:プラチナ
その他のスペックはCore i5/i7搭載のSurface Laptopと同じです。
価格は107,784円(税込み)です。
別売りですが、Surface Pen、Surface DialなどSurface周辺機器も使えます。
Surface ProとSurface Laptopの違い
Surface Proはタブレットパソコンなので四角い板という感じですが、Surface Laptopはキーボード側にCPUが入っているにも関わらず非常に薄くできています。
全体はSurface Proのマグネシウムとは違い、アルミニウムで成形されており洗練されたデザインです。Core i5/m3モデルはファンレス設計です。
イメージとしてはMac BookのMicrosoft版と言ってよいほど、閉じた状態では似ています。
しかし、画面を開くと全く違います。高級素材Alcantaraを使用したキーボードという特徴を持ちます。
閉じると、画面とキーボードは磁石で吸いつくので不用意に開くことはありません。
カメラはSkypeなどで使用する前面カメラとWindows Helloで使用する顔認証カメラのみで背面カメラはありません。
タッチ操作もSurface Penも使えます。
そしてOSはWindows 10 (Sモード)ですが、無料でWindows 10 Proに変更できます。
仕様には2018年3月31日まで無料とありますが、後述のSモードの関係で実質無期限で延長されたとのことです。
個人的な感想ですが、米国で発表された時に気に入って、国内で販売が開始された時に真っ先に購入しました。
Surface Pro 2、Surface Pro 4と使ってきましたが、Type Coverがふにゃふにゃで何とも心もとなく、しっかりしたキーボードであるSurface Laptopはやはり使いやすいです。
そして開けばキックスタンドを出さなくても倒れず、顔認証で自動サインインして、すぐに使えるところも気に入っています。
Windows 10 SとWindows 10 (Sモード)
Surface Laptopは最初は唯一のWindows 10 S搭載パソコンとして発売されました。
Windows 10 Sとは機能を制限することで安全性を確保したうえで、Windows 10 Proのような高度な管理も行えるWindows 10 HomeとWindows 10 Proの中間に位置するエディションでした。
過去形なのは、Windows 10 SというOSは無くなり、Windows 10 (Sモード)というものに4月から変わりました。
SモードはWindows 10のすべてのエディションに存在し、通常モードで出荷するかSモードで出荷するかは各メーカーに任されています。
Surface LaptopもWindows 10 Pro (Sモード)として販売され、ユーザーが望む場合は、いつでもWindows 10 Proに変更することができます。
昨年のSurface Laptop販売時点ではWindows 10 Proへの変更は期間限定でしたが、Sモードとなった現在では期限は無く、いつでも無料でWindows 10 Proに変更できます。
詳細はMicrosoftのサイトで説明されています。
キャンペーンと注意点
Surfaceシリーズ購入に関しての今行われているキャンペーンは、
- Surface学生優待プログラム
です。対象モデルを購入した学生の方に最大40,000円のキャッシュバックがあります。このキャンペーンは「Surface正規販売店」で購入してもキャンペーン対象となります。
一方、こちらのキャンペーンはMicrosoft Storeからの購入のみ対象となります。
- Surface 買い換え応援キャンペーン
これは買い取り価格が最大5,000円アップするものです。
その他にもMicrosoft Storeでの購入では、
- 30日間の返品ポリシー
- 90日間無料の電話テクニカルサポート
- 12か月間の店内サポートと技術支援
- 無償のトレーニングセッション1回
などが適用されます。
注意点は、今回、数量限定で販売されるSurface Laptop Core m3モデルは「Surface学生優待プログラム」などのキャンペーンは対象外となりますが、Microsoft Storeでの返品ポリシーなどは通常通り適用されます。
まとめ
Surface Laptopは、非常に洗練されたデザインと、肌触りのよいキーボード、非常に薄くて堅牢な金属ボディなど、数あるクラムシェルタイプのパソコンの中でも異色です。
そして、Windows 10を作っているMicrosoftの製品であるため安定性は高く、問題があればWindows 10側で対応されます。
その分、他社製品より若干高めの価格設定だったのですが、今回Core m3モデルが出たことで、手が届きやすくなりました。
数量限定がどの程度の数なのかは明確にされていません。
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