BRAUN、Philipsのシェーバーを経てPanasonicのシェーバーに落ち着いたのですが、外刃の交換時期になり、洗浄カートリッジのコストも気になっていたので新型に買い替えることにしました。
今回新たに搭載されたスムースローラーの効果は大きく、なめらかに早く剃ることができます。
メンズシェーバーの種類
現在、日本で売られているメンズシェーバーは、大手ではBRAUN、Philips、Panasonic、Hitachiがあります。ブラウン、パナソニック、日立の刃はフィリップスより1回で剃れる範囲が広いので、朝の急いでいる時でも素早く剃ることができます。
昨年の秋にPanasonicから新しいラムダッシュの5枚刃が発売になったので、ヨドバシで現物を見てきました。
量販店にはメーカーから応援の名目で店員として派遣されていますが、その時はフィリップスの人がシェーバー売り場を担当していました。
その方の話だと、4社が競っているのは剃り味、すなわち深剃りということだそうです。そのため各メーカーの最高機種は剃り味を優先したつくりとなっており、肌への負担は大きくなっているそうです。
その中でも、肌への負担が少ない順だと、フィリップス、ブラウン、パナソニック、日立だそうです。
フィリップスの場合だと9000シリーズより7000シリーズの方が肌への負担が少ないとのことでした。
とは言え、フィリップスを使って肌がボロボロになった身としては、試す勇気も無いので、引き続きラムダッシュの新型にしました。
パッケージと付属品
今回購入したのは、5枚刃ラムダッシュのES-CLV9Aです。
販売店によってES-LV9AとES-CLV9Aの2種類のどちらかが売られています。流通ルートの違いとのことですが、刃のカバーの色とポーチの材質に違いがあるとのことですが、本体や洗浄機などに違いはありません。ヨドバシではES-CLV9Aしか売られていません。
パッケージはこんな感じです。
本体と洗浄機の他にポーチ、
洗浄剤が1袋、
ブラシとオイルが付いています。
ACアダプターは従来と大きくは変わっていません。
本体
ES-CLV9Aは金属ボディーですがそれは前面だけで、親指で支える部分や
裏面全体はゴムのような滑り難い材質となっています。
電源はリチウムイオン充電池なのでニッケルマンガンよりは長く使えるでしょう。
こちらは従来使っていたES-LV80です。
剃り味を決める5枚刃のヘッド部分です。
以前使っていたES-LV80はヘッドの動きが硬く、肌に追従し難かったのですが、ES-CLV9Aでは解消されています。
金色の2本のバーが今回新設されたスムースローラーです。
この効果は絶大です。5枚刃となると肌への密着面積が広くなるので滑りが悪くなるの防ぐためにプリシェーブローションを使っていたのですが、ES-CLV9Aでは必要が無くなりました。
ただ、横から見ると、あれっ、と思うところがあります。
スムースローラーは金属なので直線のバーでしか実現できません。しかし、網刃は肌への密着度合いを考えて曲面となっています。
そのため端の部分に隙間ができています。肌はスムースローラーより下には届きませんので、網刃と肌の当たる面とに従来と違いが出ているはずです。実際に剃っていて気にはならないのですが、改善の余地があるように思えます。
こちらはES-LV80のヘッド部です。
これは中央のクイックスリット刃ですが、刃の構成は従来と大きな変更はありません。
こちらが従来のES-LV80のクイックスリット刃です。
これはトリマー刃です。
汚れていますがES-LV80のトリマー刃です。構造的にも大きな違いはありません。
ES-LV80とES-CLV9Aの比較
同じ5枚刃だからそんなに違いは無いだろうと思っていたのですが大違いでした。
左がES-LV80、右がES-CLV9Aです。持ってみると大きさの違いはハッキリ分かるのですが、
ES-CLV9Aの方がゴム素材を使っているので滑り難くなっていて持ちやすいです。
ヘッド部はスムースローラー以外は大きな違いはありません。
洗浄器
この洗浄器も買い替えを決めた理由です。
ES-LV80は洗浄カットリッジを使うタイプで洗浄剤を使うタイプよりランニングコストが高くついていました。そのため買い替えたいとは以前から思っていました。
運転状態を表す洗浄(CLEAN)、乾燥(DRY)、交換時期が近いことを示すLOW、交換が必要なことを示すCHECKのLEDが並んでいます。
基本的には髭剃りが終わったら、洗浄器にセットしてSELECTボタンを1回押すだけで、洗浄から乾燥までやってくれます。
洗浄器など無くとも水洗いすれば十分ではないかとの考えもありますが、そうすると洗浄するのは週1回程度になると思います。
自分しか使わなくても出来物などがあると感染するので1か所治っても別の場所に発症することがあります。毎回殺菌洗浄することで、このようなリスクを低減できます。
右側面にACアダプターの接続端子があります。
左側面には本体を跳ね上げて洗浄液カップを取り出すボタンがあります。
ただし、底面にロック解除レバーがあり、平らな場所に置かないと開けないようになっています。
底面の刻印。
洗浄液カップは2重構造になっており、フィルターがついています。
洗浄カップを置いたところ。
洗浄器の中央にはポンプが設置されています。
シェーバーを置く部分のすぐ後ろにはファンがあります。ファンと洗浄皿の間の溝は溢れた洗浄液が流れて行く部分です。
この構造を見ると傾いた場所では使えないことが分かります。
購入直後はこのように綺麗ですが、
洗浄剤の交換時期にはこのよう剃った髭が溜まってしまいます。
溢れて溝を伝って洗浄液カップに戻っていることが汚れ具合から分かります。
本体を跳ね上げ、横から見るとポンプから洗浄液が垂れていることが分かります。
説明書には洗浄皿に残った髭は拭きとるように書かれていますが、化粧品の詰め替えなどに使う注射器で少しずつ水を流しながら、ブラシで穴に落としてしまう方がよいでしょう。落とした髭はポンプを通って洗浄液カップに落ちます。
交換時期まで使うと洗浄液カップは、このようになっています。
流してもヘドロのように髭と洗浄剤が底に溜まっていますので洗い流します。
洗浄液は水と洗浄剤とを混ぜて使いますが洗浄剤に油が含まれているので、このようにヘドロ化してしまいます。
なお、UR(公団)の洗面台の棚に洗浄機を置くと、こんな感じになります。ギリギリまで前に出すと置ける感じです。底面の2か所のゴム足がプラスチックに貼り付くので安定しています。
オプションの型番(追記)
購入後2年半ほどで洗浄器が壊れてしまいました。
ポンプのモーターが壊れたようで洗浄液を吸い上げなくなりました。マイコンはモーターの異常を検出できないようでエラーも何も表示されません。洗浄ボタンを押して1分ほどしてもモーター音がしなければ故障です。
2017年11月時点での後継機種はES-CLV9CXです。
やはり本体が高いようで買い替えると結構なお金がかかります。そこで洗浄器だけを探しました。
保守部品のため型番は洗浄器などに記されたものではなく以下のようになります。
- 本体:ES-CLV9A、ES-LV9A
- 洗浄器:ESLV9AL4217
- 洗浄液カップ:ESLV92K7357
- 外刃フレーム:ESLV9BS0047
- 外刃キャップ:ESLV9AL7157
もしも買う場合はこの型番で探してください。洗浄機以外はPanasonic Storeでも販売しています。
なお、洗浄器は外観は同じでもマイコンが違っているのでシェーバー本体に対応したものを購入する必要があります。
ちなみにES-CLV9Bの洗浄器はESLV9BL4217となります。
洗浄器の値段は5~7千円程度などで本体が壊れていなければ洗浄器だけ購入した方がよいでしょう。
まとめ
ES-CLV9Aは従来の製品に磨きをかけた製品に仕上がっており、悪くなった部分はありません。
剃り味は従来と変わらず、スムースローラーや首振りが柔らかくなったことで、更に肌にフィットします。
新しい洗浄機はカートリッジ式に比べて洗浄液カップを丸洗いできるので綺麗に保てます。更に洗浄剤だけ買えばよいのでカートリッジ式よりランニングコストが下がります。
古いラムダッシュを使っていて網刃の買い替え時期が近いなら、買い替えも検討してみた方がよいでしょう。
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