マザーを載せ替えてパソコンを組み替えたところ、有線LANのスピードが遅いことに気付きました。
リンク速度やケーブルを調べても問題無く、ドライバーを更新しても直りません。
原因は、もうひとつ先にありました。
回線が遅い?まず暫定策
最近、この記事のアクセスが増えています。原因はインターネット全体の速度が落ちているためのようです。各プロバイダーも爆発的に増加した需要を賄えず設備増強が追い付いていないようです。
暫定的な対策として回線契約をしたときに借りた機器、ホームゲートウェイやルーターなどいろいろな呼び方がありますが、その機器の電源を切って3分ほど経ってから再度電源を入れます。回線状況を調べ直して再接続しますので一時的に改善する場合があります。
プロバイダー側ではある程度の回線をまとめてグループとして処理しているようです。ルーターを再起動することでグループが変わり速くなることも逆に遅くなることもあるようです。
それでもたびたび遅くなる場合は時間帯で速度の変化が無いかを確認します。特に深夜から明け方に速度が回復するならプロバイダー側の問題です。
1Gbps/2Gbpsの回線に乗り換えることで速くなったという報告もありますが年度が変わるまで我慢してください。下手に移行すると新年度予算での設備増強で元の回線の方が速くなる可能性もあるからです。
(2017/5/3 追記)
年度が変わって5月になりましたがSo-netは相変わらず遅いです。プロバイダー毎に状況は違うと思いますが各プロバイダーが強力に宣伝している回線以外は状況は改善しないと見た方がよさそうです。So-netではNURO以外はダメということです。
有線ネットワークが遅い
設定が簡単になり、スマホなどWi-Fiでしか接続できない機器が増えたことにより、家庭内におけるネットワークは有線から無線へと移行しました。
それでも、離れた部屋との接続や切れては困るNASなどの機器、常に高速で通信したい場合などは有線LANで接続した方が良いと考えます。
今回、CPUをCore i7-3770KからCore i7-6700Kに変えたため、マザーなども交換して組み上げ、しばらく使っていました。
ところが、どうも以前に比べて有線LANが遅いことに気付きました。
タスクマネージャーで見てみるとおかしなことが分かります。
100Mbpsでリミットがかかったように、100Mbps以上になることがありません。
ネットワークの詳細で見てみるとリンク速度は1Gbpsで問題ありませんが、受信スループットが10%以下となっています。
リンク速度は問題無く、ケーブルテストを行っても問題ありませんでした。
念のため、ドライバーをアンインストールして最新版を再インストールしてみたのですが状況は変わりません。
原因はLANハブ間のリンク速度
おかしいなと思い、パソコンデスクの裏を見てみると、何かオレンジ色の光が。
もしやと思い、そのLANケーブルを挿し直してみると、転送速度が100Mbpsを超えました。
原因は、パソコンとLANハブの間ではなく、その先、LANハブと次のLANハブの接続にありました。
インターネット回線契約でレンタルする接続機器は普通4ポート程度のLANハブが付いていますが、ポート数が足りませんのでLANハブを買い足してポートを増やします。また、最近のマンションは部屋の間をつなぐLANケーブルが埋め込まれていますので、各部屋にLANハブを設置すればポートは簡単に増やせます。
LANハブは一度設置すると電源を切ることはありませんし、リンク速度の検出に失敗することも滅多にありませんので普通気にしません。
メーカーにより違いがあるかもしれませんがリンク速度はLANハブのLEDの色で分かります。1Gbpsはグリーン、100Mbpsはオレンジとなります。
この写真では7,8ポートが1Gbps(グリーン)、4,5ポートが100Mbps(オレンジ)でリンクしていることが分かります。
今回の症状が発生した時、LANハブ間の接続に使用しているポートのLEDはオレンジになっていました。
リンク速度はLANハブの両側で確認できますので机の裏などで見えにくい場合は、ケーブルの反対側のLANハブを確認すればよいでしょう。
今回、挿し直したことで、その時は直ったのですが、しばらくして、また100Mbpsに落ちていることに気付きました。この間、LANハブの電源は落としていませんので、LANケーブルが劣化したのか、そのポートだけが壊れたのかどちらかです。
別のポートに挿し替えてしばららく様子を見てたところ問題が再発することはありませんでした。したがって今回の問題はLANハブの特定ポートの故障ということになります。
(2022/01/21 追記)
別のLANハブが壊れて買い換えようと探したのですが、価格が下がった代わりに、リンク速度を表示できるLANハブが殆ど販売されていないことを知りました。
安価なものでは、エレコムのこの機種はリンク速度を表示できます。
箱に取扱説明書が印刷されているため、詳細がネットに出回っていないので参考にしてください。
LANケーブルに原因がある場合
最近LANケーブルでの障害が発生したので追記しておきます。
昨日、急にパソコンのネットワークが切れる現象が発生しました。すぐに復帰したので気にしていませんでした。
翌日、NASにファイルをコピーしていると異常に遅いことに気付き、調べると100Mbpsでリミットがかかっていました。
リンク速度を調べると案の定、100Mpsになっていました。前例通りHUB間のリンク速度を調べましたが1Gbpsで問題ありません。
そこでケーブルを別のポートに差し替えてみると最初は1Gbpsでリンスするのですが、すぐに切断され100Mbpsでリンクします。
ケーブルやHUBの埃をエアーダスターで吹き飛ばしてみましたが改善しません。結局、LANケーブルを交換したところ安定して1Gbpsでリンクするようになりました。
LANケーブルに異常がある場合はこのような症状となります。
なお、異常のあったLANケーブルは捨てました。もったいないのですがLANケーブルの外観には問題が無く、内部的な劣化と考えられるためです。
まとめ
LANハブは一度設置すると壊れるまで買い替えることはありません。通信ができていれば故障に気付くことが無いからです。
今回のように速いリンク速度でリンクできなくなる段階的な故障というのもあるようなので、有線LANが遅い場合は、パソコンとその接続先のLANハブだけではなくネットワーク経路上のLANハブ間の接続も確認した方が良さそうです。
なお、あくまで経験則ですが、放熱が良いと言われる金属筐体のLANハブですがプラスチック筐体のLANハブより故障率が高い気がします。(写真は故障していると思われるLANハブではありません)
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