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Solomonレビュー[redémarrage]

「v6プラス」に移行すべきか? メリットとデメリット So-netの場合

 

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今までSo-netで提供されていた「IPoE(IPv6)」は他のプロバイダーで提供されている「IPoE」とは違い「IPv4」通信は速くなりませんでした。

2018年4月17日からSo-netでも「IPv4」通信が速くなる「v6プラス」が使えるようになったので実際に移行して、どの程度改善するのかを確認してみました。また、制限事項についても調べてみました。

概要

「v6プラス」を理解してもらうために、いくつかのキーワードについて説明し、「v6プラス」というサービスのメリットとデメリットについて説明します。

 

「IPv4アドレス」と「IPv6アドレス」

現在、ネットワークにつながっている多くの機器は、ネットワーク上の自分の場所と相手の場所を知るために「IPアドレス」というものを持っています。

この「IPアドレス」には従来から使われている「IPv4アドレス」と新たに作られた「IPv6アドレス」の2種類があり、現状は「IPv4アドレス」から「IPv6アドレス」への移行段階です。と言っても移行段階が20年も続いており、いつ終わるのかも分かりません。

 

「IPv4アドレス」

例えばネットワーク接続機器の説明書で「http://192.168.1.1/」などと表示されている10進数で表された「192.168.1.1」の部分を「IPv4アドレス」と呼びます。「IPv4」は「Internet Protocol Version 4」の略です。

「IPv4アドレス」は32ビットの2進数ですが、8ビット単位で4組に分けて10進数で表記します。

32ビットなので、

  • 2^32 = 4,294,967,296

と約43億個まで使えることになります。

しかし、既に世界人口は76億人で、自宅の光回線以外にもスマートフォンやゲーム機、テレビ、白物家電までもがネットワークにつながっています。そのため、ひとりで何個も使うことが当たり前となり、約43億個では不足することは明らかです。

 

「IPv6アドレス」

不足することが自明な「IPv4アドレス」の代替えとして考案されたのが「IPv6アドレス」です。「IPv6」は「Internet Protocol Version 6」の略です。

「IPv6アドレス」は、128ビットの2進数ですが、16ビット単位で8組に分けて16進数で表記します。例えば、

  • 240b:10:d4a1:a00:20a:a2aa:aea2:b428

このように表します。

128ビットなので、

  • 2^128 = 340,282,366,920,938,463,463,374,607,431,768,211,456

と膨大な数となり、当面はアドレスが不足することはありません。

「IPv6アドレス」は表記が長くなるので、通常はルールに基づいた省略形で表します。詳しい表記方法はこちらで説明されています。

 

「IPv4アドレス」を使うことと「IPv6アドレス」を使うことの違い

「IPv4アドレス」も「IPv6アドレス」もネットワーク上の場所を表すものであり、ネットワーク上を伝搬するデータには違いはありません。そのため「IPv6アドレス」を利用する「IPv6ネットワーク」の方が速いなどということは本来はありません。

しかし中継機器などは「IPv4ネットワーク」と「IPv6ネットワーク」では別となるため、全世界でも2割程度しか普及していない「IPv6ネットワーク」の方が中継機器などの負荷が軽いため速く処理されます。その結果、「IPv6ネットワーク」の方が速い状況です。

「IPv4」と「IPv6」には互換性が無いため、最近のパソコンやスマートフォンは、「IPv4アドレス」と「IPv6アドレス」の両方を持っていて、通信する相手の対応状況をみて、「IPv4アドレス」か「IPv6アドレス」のどちらを使うかを自動的に切り替えています。

 

「グローバルアドレス」、「ローカルアドレス」と「ポート」

「IPv4アドレス」は既に不足しているため、アドレスを変換する仕組みが使われています。また、ひとつの「IPアドレス」を持つサイトでも、ホームページ、電子メール、クラウドストレージ、動画配信など複数のサービスを提供しており、これらを区別するため「ポート」というものが使われています。

 

「グローバルアドレス」と「ローカルアドレス」

「IPv4アドレス」には大きく分けて2つの種類があります。

ひとつは自宅や企業内で使われる「IPv4アドレス」です。

この「IPv4アドレス」は限られた相手としか通信しないため「ローカルアドレス」と呼ばれます。

「ローカルアドレス」は決められた範囲内なら自由に決めることができます。そして、自宅のパソコンは隣の家のパソコンとは通信しないため隣の家のパソコンと同じ「ローカルアドレス」に設定しても問題は起きません。

 

もうひとつはインターネット上に公開される「IPv4アドレス」です。

インターネット上に公開するため「IPv4アドレス」が重複することは許されません。この「IPv4アドレス」を「グローバルアドレス」と呼びます。

「グローバルアドレス」は最大で43億個の制限を受ける限られたものです。そのため光回線などを契約すると1契約あたり1個の「グローバルアドレス」がリースされます。

 

「ポート」

ネットワークを介して提供されるサービスにはいろいろなものがあります。ホームページ、電子メール、クラウドストレージ、動画配信などいろいろありますが、サービスごとに「IPv4アドレス」を割り当てるのではなく、「ポート」というもので区別します。そのため、通常はサービスを使うために、

  • <IPアドレス>:<ポート>

と「ポート」を付けて指定します。

「ポート」は16ビットの2進数を10進数で表記します。

16ビットなので、

  • 2^16 = 65,536

となり、ひとつの「IPアドレス」で約6万種類以上のサービスを提供できます。(更にTCP、UDPの区別がありますがここでは省きます)

<IPアドレス>の部分は「IPv4アドレス」または「IPv6アドレス」となります。

例えば「v6プラス」の設定ページにアクセスするには、このように指定します。

  • http://192.168.1.1:8888/t

提供されるサービスによって「ポート」は決まっている場合と、ある範囲内から自動で選ばれる場合があります。

 

「グローバルアドレス」と「ローカルアドレス」の区別方法

「グローバルアドレス」は各家庭に1個しか割り当てられませんが、家庭内で使われているパソコンやスマートフォンなどの端末は個別の「ローカルアドレス」が割り当てられます。しかし、通信相手からは「グローバルアドレス」しか見えないため、通信している端末を区別する方法が必要です。

そこで「ポート」は本来はサービスを区別するものですが、使われていない「ポート」が沢山あるため、「グローバルアドレス」に使われていない「ポート」を組み合わせて、例えば、

  • 192.168.1.10 = A.B.C.D:10000
  • 192.168.1.11 = A.B.C.D:10001

などのように区別するようにしています。

IPoE-V6Plus-on-So-net-11

これらの動作はホームゲートウェイやルーターと呼ばれる機器内で自動的に行われるため、通常は意識しないでも使えています。

 

「回線速度が遅い」という問題を解決する手段

「IPv6アドレス」を使う「IPv6ネットワーク」で通信するには、通信機器の置き換えが必要です。そのため現状では、ほとんどのサービスは古くから使われている「IPv4アドレス」を利用する「IPv4ネットワーク」で通信しています。

そのような状況でも、動画などの大容量コンテンツを見る人は増え続けていますが、プロバイダーは「IPv4ネットワーク」の設備増強を行っていません。そのため「IPv4ネットワーク」は混雑する一方です。そして通信相手によって通信を振り分けている中継機器は更に混雑します。

これが「回線速度が遅い」ことの原因と言われています。

この状況を自動車と道路に置き換えてみます。

IPoE-V6Plus-on-So-net-01

黄色の「IPv4自動車」が走る「IPv4道路」は、交差点の先の「IPv4自動車」が進まなければ交差点に進入することもできないほど混雑しています。

IPoE-V6Plus-on-So-net-02

一方、青い「IPv6自動車」が走る「IPv6道路」は、まだ走っている「IPv6自動車」が少ないので空いています。前が詰まっていませんので、楽に行きたい方向に曲がることができます。

それならば、空いている「IPv6道路」を通ればよいと考えるところですが、黄色い「IPv4」自動車は、そのままでは「IPv6道路」を走れません。そのため、「IPv6道路」を走れる赤い「IPv6トラック」に運んでもらいます。

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そうすれば、黄色い「IPv4自動車」を載せた「IPv6トラック」は青い「IPv6自動車」と同じように「IPv6道路」を走れるようになります。

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「IPv4自動車」を「IPv6トラック」で運んでもらえるのは交差点を過ぎるまでです。交差点を過ぎたら「IPv4自動車」は「IPv6トラック」から降ろしてもらい、「IPv4道路」を使って目的地に向かいます。戻ってくるときも同じように交差点だけ「IPv6トラック」で運んでもらいます。

これが「IPv4 over IPv6」と呼ばれるものの概念で、理想的な実現方法です。

プロバイダーはVNE(Virtual Network Enabler)の「IPv4 over IPv6」サービス使うことにより、自社で設備増強を行わずに「回線速度が遅い」という問題を解決することができます。

現状では「IPv4 over IPv6」とは言わず「IPoE」と呼ばれています。

本来、「IPoE」は別の意味なのですが、現状では「IPv4 over IPv6」を提供するサービスと認識されています。

  • IPoE(IT用語辞典)

多くのプロバイダーが提供している「IPoE」サービスは日本ネットワークイネイブラー(JPNE)が提供する「v6プラス」というサービスを利用しています。そのため「IPoE」と「v6プラス」は同じ意味に取られているようです。

ただしSo-netでは当初は「IPv4 over IPv6」サービスを行わない「IPoE(IPv6)」というサービスを提供していたため、「v6プラス」と正式名称を使って区別しています。

VNEには、

  • BBIX:SoftBank系
  • インターネットマルチフィード:NTT系
  • 日本ネットワークイネイブラー(JPNE):KDDI系

があるそうです。

So-netは当初「IPoE(IPv6)」をインターネットマルチフィードで提供していましたが、「v6プラス」を提供するためJPNEに変更したようです。SonyグループはKDDIとの関係が強いようなので、これが本来の姿なのでしょう。

 

「v6プラス」と理想の「IPv4 over IPv6」との違いと制限

ここでは「グローバルアドレス」を自動車の「ナンバープレート」、「ポート」を「座席番号」に対応させて説明します。

スライド6

「v6プラス」サービスは「IPv4 over IPv6」なのですが、上記で説明した理想の実現方法とは違います。

上記で説明した「IPv4 over IPv6」では「IPv4自動車」をそのまま「IPv6トラック」で運びました。

しかし「v6プラス」では「IPv6ネットワーク」の手前で「IPv4自動車」を降りて「IPv6自動車」に乗り換えます。この時、多数の「IPv4自動車」に乗っていた人が1台の「IPv6自動車」に乗り換えます。

そして乗り換えた「IPv6自動車」には1枚の「ナンバープレート」しか付いていません。

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乗り換えた「IPv6自動車」は空いている「IPv6道路」を通り、交差点を過ぎたところで「IPv6自動車」を降りて、用意された別の「IPv4自動車」で目的地に向かいます。

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交差点の先に用意されている「IPv4自動車」は、自宅から乗って来た「IPv4自動車」とは違う2つの特徴があります。

スライド8

ひとつは「v6プラス」で用意される「IPv4自動車」は座席が少なくなり、座席には「座席番号」が振られています。そして同じ「IPv6自動車」に乗って来た人たちが乗る「IPv4自動車」すべてで「座席番号」は異なり、重複はありません。また、自分で「座席番号」を選ぶことはできません。

もうひとつは同じ「IPv6自動車」に乗っていた人たちが乗るすべての「IPv4自動車」の「ナンバープレート」には、乗って来た「IPv6自動車」と同じ番号が書かれています。

 

通常はこれでも問題にはなりません。

ところが、特定のサービスでは、特定の「座席番号」に座った人にしかデータを渡せない場合があります。そして特定の「座席番号」の座席がある「IPv4自動車」は選べませんので、そのサービスを受けることはできなくなります。

誰かが当たりを引く状況は不公平になりますので、通常は特定の「座席番号」の座席がある「IPv4自動車」は用意されません。

 

IPoE-V6Plus-on-So-net-10

「グローバルアドレス」と「ローカルアドレス」を対応付けるために未使用の「ポート」を使って、

  • 「ローカルアドレス」=「グローバルアドレス」:「ポート」

と対応付けていることは説明しました。

通常はこれで十分なのですが、「v6プラス」では更に複数の家庭の「グローバルアドレス」をも共用させているため、使える「ポート」を各家庭ごとに割り振っています。

すなわち、「ポート」は「ローカルアドレス」の区別だけではなく各家庭の区別にも使われているのです。

したがって、特定の「座席番号」(ポート)でしか通信できないサービスは「v6プラス」では受けられないということです。

これが「v6プラス」というサービスの制限です。

まとめると、

  • 「グローバルアドレス」は他の家庭との共用
  • 「座席番号」(ポート)が指定されているサービスは使えない

ということになります。

 

「v6プラス」のメリットとデメリット

「v6プラス」のメリットとデメリットをまとめます。

 

メリット

何といっても「IPv4」での通信が速くなります。夜間は遅くなりますが、それも十分な速度でしょう。

実際の測定結果の例です。

平日 v6プラス PPPoE(IPv4)
8:00頃 83.21Mbps 32.15Mbps
15:00頃 83.38Mbps 20.64Mbps
21:00頃 46.56Mbps 1.82Mbps

 

 

デメリット

特定のサービスが使えなくなります。

PS4のネットワークプレイができないと騒がれていましたが、UPnPを無効にすることで解決したようです。

当初は「v6プラス」を使うためには専用のルーターを購入する必要がありました。しかし、現状はNTTから「ひかり電話対応ルータ」をレンタルしている場合は、「v6プラス」に切り替わると「UPnP」の設定項目がデフォルトでオフになりますので、PS4、PS3、PS Vitaなどのネットワークプレイはできます。

また、リモートサポートソフトであるTeamViewerも使えます。

殆どのサービスは自動的に使える「ポート」を探して、その「ポート」を使って通信するので問題はありません。

使えなくなるのは、L2TPを使うVPNサービスと一部のゲームなどだけとなります。

 

So-netの場合

So-netでは以前からIPoE(IPv6)というものが提供されていました。私もIPoE(IPv6)に移行してから変わらないはずのPPPoE(IPv4)も速くなり、問題無く使えていました。

ところが5月に入ってからこのようなメールが届きました。

【So-net】「IPoE(IPv6)オプション」移行メンテナンスのお知らせ

*************************************************

このメールは、2018年5月17日時点で「IPoE(IPv6)オプション」をご利用のお客さまへお送りしています。

お心当たりのない場合やご不明な点などございましたら、メール文末の問い合わせ先までご連絡いただきますようお願いします。

*************************************************

お客さまへ

平素はSo-netをご利用いただき誠にありがとうございます。

So-netでは2018年4月17日(火)より、

新しく「v6プラス」の提供を開始いたしました。

つきましては、「IPoE(IPv6)オプション」サービスをご利用中のお客さまは、2018年5月18日以降順次、「v6プラス」サービスへ移行させていただきます。

※「v6プラス」は無料サービスです。初期費用、月額料金等はかかりません。

◆「v6プラス」とは・・?

従来の「IPoE(IPv6)オプション」は、IPv6対応サイトのみIPoE接続が可能でしたが「v6プラス」は、IPv4・IPv6両方の対応サイトでIPoE接続が可能となります。

全てのWebページでIPoE接続をご利用いただくことで、快適なインターネットをさらにお楽しみいただけます。

【移行メンテナンス時期】

2018年5月18日(金)~ ※順次移行

【注意事項】

・メンテナンス時は、最大1~3時間、通信速度が低下する場合があります。

・PPPoE設定をされていない場合、移行手続き中・移行完了後、インターネットをお使いいただけない場合があります。

可能な限りPPPoEの設定を行っていただきますよう、お願いします。

(PPPoE設定…So-netの接続ID/PWによるインターネット接続設定のことを指します)

・移転等の回線手続き中の場合、移行にお時間がかかる場合があります。

・「v6プラス」へ移行完了後、「ご利用開始のご案内」をメールにて送ります。

メールのご案内確認後、ホームゲートウェイまたはブロードバンドルータなどの再起動をお願いします。

(再起動を行わない場合、「v6プラス」が正しくご利用いただけない場合があります。)

◆必ずご確認ください◆

移行メンテナンス・v6プラスに関する詳細は、下記のWebページをご確認ください。

http://www.so-net.ne.jp/mail/cl/-va9/DAp3/_Z/dx3RRtZ/

ご利用中のお客さまには、大変ご迷惑をおかけします事、深くお詫び申し上げます。

今後ともSo-netをよろしくお願いいたします。

 

So-netのIPoE(IPv6)は「IPv4 over IPv6」を行わないためVPN環境に影響しません。そのためIPoE(IPv6)に移行したのですが、何もしなくても「v6プラス」に移行されるとのことです。そしてIPoE(IPv6)は既に新規受付を行っておらず、すべての移行が完了した時点で廃止されるのでしょう。

いつ移行されるのか分からず、いきなりVPNが使えなくなるのも困るので、自分で契約変更をしました。移行手順についてはこちらのページで説明されています。

サービスについてはこちらで説明されています。

 

1.「フレッツ・v6オプション」の申し込み

フレッツ光でIPv6通信を使う場合は「フレッツ・v6オプション」が必要です。通常は光回線契約時に一緒に契約されるのですが、Bフレッツなどからフレッツ光ネクストなどに移行した場合は、自分で契約する必要があります。

詳しくは、こちらの記事を参照願います。

 

2.「IPoE(IPv6)オプション」の解約

「IPoE(IPv6)オプション」を利用している場合は、まず、「IPoE(IPv6)オプション」を解約します。

確認のメールは届きませんが、So-netのマイページを見ると解約は即時実行されているように見えます。しかし、実際にはまだ実行されていません。

1~2日経つと解約が完了してIPoE(IPv6)でのIPv6接続ができなくなります。この時、So-netのトップページを見るとIPv4接続の表示となります。

そして「【So-net】「IPoE(IPv6)オプション」ご解約のご連絡」というメールが届きます。

メールを待たずに「v6プラス」を申し込んでしまうと「v6オプション」の申し込みが進まなくなってしまいますので注意が必要です。

もしも「IPoE(IPv6)オプション」解約完了前に「v6プラス」を申し込んでしまった場合は、So-netのサポートに連絡して、「v6プラス」の申し込みをキャンセルしてもらいます。キャンセルした当日は「v6プラス」を申し込めないので、翌日以降に再度「v6プラス」を申し込みます。

「IPoE(IPv6)オプション」解約完了から「v6プラス」が利用できるようになるまでにIPv6接続を行いたい場合は、PPPoE(IPv6)で接続します。

 

3.「v6プラス」の申し込み

次に「v6プラス」を申し込みます。

申し込みが受け付けられると「【So-net】「v6プラス」お申し込み受付け完了のご連絡」というメールが届きます。

現状は申し込みが多くて利用できるまでに2~3日かかるそうです。私の場合は3日かかりましたが、親のところでは翌日には利用できるようになりました。

利用できるようになるとメールが届きます。届かない場合は申し込みがおかしくなっていますので、So-netのサポートに連絡して解消してもらう必要があります。

「v6プラス」が利用できるようになると、NTTの回線接続機器(ひかり電話対応ルータ)は「v6プラス」を使うように設定が書き換えられます。

 

「v6プラス」の設定

まず、ひかり電話対応ルータの設定状況を確認します。

  • http://<ひかり電話対応ルータアドレス>

にアクセスしてログインします。

「基本設定」の「接続先設定(IPv4 PPPoE)」は設定を変更できないように変わっています。また、「接続先設定(IPv6 PPPoE)」が消えています。

IPoE-V6Plus-on-So-net-11

「情報」の「DHCPクライアント取得情報」を見ると、「IPv4アドレス」が表示されていますが、これはフレッツ網でのアドレスのようで「グローバルアドレス」として割り振られた「IPv4アドレス」ではありません。

IPv6プレフィックスは「240b」となっています。IPoE(IPv6)では「2409」、PPPoE(IPv6)は「240d」だったので、

  • 2409:インターネットマルチフィード
  • 240b:JPNE
  • 240d:So-net

となっているようです。

IPoE-V6Plus-on-So-net-12

そして「詳細設定」の「高度な設定」を見ると、「UPnP設定」と「WAN→LAN中継機能」の項目が無くなっています。

IPoE-V6Plus-on-So-net-13

こちらは「v6プラス」利用前の「高度な設定」です。

IPoE-V6Plus-on-So-net-14

次に「v6プラス」の設定画面を確認します。

NTTの「ひかり電話対応ルータ」は他社が提供するサービスを利用できるようにする「事業者ソフトウェア」を読み込んで実行できるようです。

「v6プラス」が利用できるようになったら、

  • http://<ひかり電話対応ルータアドレス>:8888/t

にアクセスします。例えばひかり電話対応ルータのアドレスを192.168.100.1に変えているなら、「http://192.168.100.1:8888/t」にアクセスします。

IPoE-V6Plus-on-So-net-11

するとひとつだけ「事業者ソフトウェア」が登録されているので「IPv4設定」という項目をクリックします。

なお「事業者ソフトウェア」が登録されていない、または、消えてしまった場合は、一度ACアダプターを抜いて、30秒ほど経ってから再度接続して立ち上げると読み込まれます。

IPoE-V6Plus-on-So-net-22

初期画面、または、「左メニュー」の「Top」をクリックすると「IPv4アドレス」「利用可能ポート」「IPv4」という項目が表示されます。

「IPv4」が「有効」となっている場合は、「v6プラス」による「IPv4 over IPv6」変換が行われている状態です。

「左メニュー」で「Top」以外をクリックすると最初だけこの画面が表示されるので、「ユーザ名」と「パスワード」を設定します。これは「事業者ソフトウェア」の設定を変更するためのもので、忘れた場合は「ひかり電話対応ルータ」を初期化する必要があります。

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「v6プラス」を一時的に無効化する方法

左メニューで「高度な設定」をクリックします。

「IPv4 ON/OFF設定」の「機能停止」にチェックを入れて「設定」をクリックすると、

IPoE-V6Plus-on-So-net-35

上部に「設定が完了しました」と表示されます。

IPoE-V6Plus-on-So-net-36

この時に左メニューで「Top」をクリックすると「IPv4アドレス」「利用可能ポート」などが消えて「IPv4」には「無効」と表示されます。

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「ひかり電話対応ルータ」を見てみると、従来のメニューが表示され、PPPoE(IPv4)で接続されていることが分かります。

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なお、「IPv6」に関しては「v6プラス」の「有効/無効」に関係無く「IPoE」で接続されています。「無効」にした場合は、「PPPoE(IPv6)」でも接続することができます。

 

結局、どうすればよいのか

So-netユーザーでフレッツ光を使っているなら、追加費用は掛かりませんので、「v6プラス」に移行すべきです。

Bフレッツ時代から使っている場合は、「ひかり電話対応ルータ」が「v6プラス」に対応できない場合もありますが、その場合はNTTに連絡すれば対応機種に交換してもらえます。

VPNや特定のサービスを使っている場合でも、まずは移行すべきです。

移行後に、上記で説明した方法で「v6プラス」を一時的に無効化して何が使えないのか、どうすれば使えるようになるのかを検討すればよいでしょう。

なお、「ポート」の制限は「IPv4ネットワーク」に関する制限なので「IPv6ネットワーク」を使えば制限はありません。

すなわちVPNも「IPv6ネットワーク」を使えばよいということです。(対応事業者は限られます)

 

まとめ

「IPv4 over IPv6」は現状では「IPv4ネットワーク」が遅いという問題を解決する有効な手段です。

ただし、何故、こんな制限を付けたのか分かりませんが「v6プラス」は単純な「IPv4 over IPv6」サービスではないという点には注意が必要です。

それでも移行してから実際に使ってみて対策を立てる方がよいでしょう。


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