第3世代のHMDであるHMZ-T3/HMZ-T3Wが発表になりました。
例年通り、ソニービルでは先行体験イベントが開催されています。
スペック
画像処理LSIが良くなったことによる画質向上などソフト的な改善はありますが、
- 1280×720有機ELパネル
- 仮想視聴距離20mで750インチ
- 視野角45度
など基本スペックは初代から変わっていません。
大きな変更点は、
- 今までの近未来を感じさせるWHITEから、落ち着いたBLACKに本体カラーが変更になった
- バッテリーを装備し、モバイル環境での視聴に対応した
- 無線での視聴に対応した
- 7.1chバーチャルサラウンドに対応したヘッドホンアンプ搭載
などとなります。
価格
世代を重ねていくにつれ、6万円、7万円、8万円と1万円ずつ価格が上昇しています。無線タイプに至っては10万円です。何故、価格が上がったのか、付属のイヤフォンが高価なためかとも思いましたが、バッテリーを搭載したことが原因のようです。
バッテリーは有線モデルでも搭載されており、HMDとのケーブルは直付けで外せません。すなわち、バッテリーは交換出来ないということです。ならば、ベルトに取り付けるような構造になっているのかと言うと、そうはなってなく、腰に下げるケースなども付いていません。
バッテリーは結構大きく、大きめのスマホより若干重いぐらいです。有線タイプでもバッテリーが外せないのは使い辛く感じます。
体験イベントの感想
今までのものと同様に体験イベントで見てきました。
パネルの解像度が上がっていないので、荒が見えないか確認するためにメガネを掛けて体験しました。
実際に見た感じでは、今までのものとの画質の違いは解かりませんでした。ただ、装着したときの安定感が悪くなった気がします。額に当たる部分に広いクッションが付き、柔らかくなり、押さえる位置も上がった分、HMDの固定が不完全になったように思えるのです。
メガネを掛けて視聴したためなのか、HMDの軸と目の高さが少しでもずれると画像がぼやけてしまいます。そのため視聴中は手で支えてHMDの高さを保つ必要がありました。
双眼鏡やカメラのファインダーには視度調節機構が付いていますが、HMDは付いていないため、近くが見えない人はメガネを掛ける必要があります。メガネを掛けていてもHMDを装着出来るように、顔の支えは額だけとなり、後頭部をいくらきつく押さえても、HMDの下の部分を目の下付近で支えない限り、固定は難しいと思います。
解像度については、メガネで焦点を合わせると、Full HDでないことによる荒が見えるか見えないかギリギリの解像度のように感じました。
あと、初代から変わっていないことですが、これは一人で見るための機器であるということです。
夫婦で見る場合は、HDMI分配器などの機器を用意しなければ同時には見れません。
展示物として、初代、二代目も展示されているので、外観上の違いを確認することは出来ます。
まとめ
初代をSony Storeで買おうとした時には、お得意様順(過去の購入金額順)で購入権が与えられたため買えませんでした。第2世代は様子を見ていたら、発売後、中古が大量に出てきたため、ユーザーも理想と現実の違いがわかってきたのだと感じました。それでも3匹目のドジョウを狙って第3世代が発売されます。
もし買うなら、有線タイプで良ければバッテリーは邪魔でしかありませんし、画質も大きく違いはないようなので、多少は安い第2世代や初代を買った方が良いかもしれません。