8Kを超える10Kまでケーブル1本で伝送できるHDMI 2.1規格の最終版がリリースされました。
対応製品は来年早々には出てきそうです。
HDMI 2.1規格
現在、製品として発売されている最新規格のHDMI 2.0bでも4Kまでしか伝送できません。そこで新たに規格化されたのがHDMI 2.1です。
まず、コネクターは従来と同じ形状で下位互換性がありますが、ケーブルは48Gbpsを伝送するため専用のケーブルが必要です。
対応する解像度とフレームレートはこちらの表を見ると4K/60pの一部と10K/30pの一部まで対応していることが分かります。
HDMI 2.0b以前と比べてHDMI 2.1で対応している項目についてはこちらのバージョン毎の対応状況で確認できます。
HDMI 2.1規格の詳細についてはこちらのサイトで詳細に説明されています。
またHDMI Forumから、こちらの資料も公開されています。
- プレスリリース(PDF)
- HDMI 2.1規格リリース(PDF)
実際に製品が出てくる時期についてはFAQに、
Q: When will the HDMI 2.1 Compliance Test Specification be available?
A: The HDMI 2.1 Compliance Test Specification (CTS) will be published in stages during Q1-Q3 2018.
とHDMI 2.1に対応していることをテストする仕様が2018年の1Qから3Qとなっています。
それでテストされて認証を得た製品は早ければ2018年春には出てきそうです
8K機器は、まず、HDMI 2.1対応の確認を
細かな規格の内容については、一般的な利用では知る必要は無いでしょう。
重要なのは「使えると言われて買ったのに使えなかった」ということが無いようにすることです。
「4Kテレビ」と言われて買ったのに「4Kチューナー」を買わなければ4K放送を見れないという事実を最近になって知ったという人も多いでしょう。そのようなことにならないように以下の点に注意してください。
2018年になると4K放送が始まるということで4K対応製品の価格競争が始まり4Kテレビなどは急激に値段が下がります。
メーカーは価格競争に巻き込まれないように8Kテレビを出し始めます。
その時に「8K」という文字を見たら必ず「HDMI 2.1」という文字がどこかに書かれていることを確認してください。
HDMI 2.1に対応していないということは8K対応の外部機器が一切使えないことになります。
既にシャープから8Kテレビが発売されていますが、今後増えていきますので注意してください。
「4KならHDMI 2.0以上、8KならHDMI 2.1以上」と覚えておけば間違いないでしょう。
パソコン環境も注意
パソコンのビデオカードはテレビよりも高解像度化が早く進むのですが規格対応は逆に遅い傾向にあります。
4K対応のビデオカードは沢山発売されていますがHDMI 2.0b対応となると少なくなります。
既にDELLから8Kモニターが発売されており今後他社も参入するでしょう。その時はビデオカードとモニターの双方でHDMI 2.1対応を確認してください。当面はDisplay Portなどに逃げるメーカーが多いと思います。
まとめ
8Kなど必要無いと思っていてもメーカーは値崩れによる利益の減少を防ぐために無駄な高解像度化を繰り返します。
テレビのように比較的長く使い続けるものは、買う時点で今後必要となる規格の動向には注意しておいてください。
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