省エネ家電を使う(2)

生活家電
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(1)を書いてから2年経ってしまいました。

電気料金は大きな変化は無かったようですが、HDDの容量が大きくなり更に危険度が増しています。まあ、当面は、2TB以上には増えることは無いと思います。現状のHDDの管理方法(MBR)では2TBが限界ですので、別の管理方法(GPT)に移行するには、まだ周辺環境が整っていないからです。

通常、一番高級、一番大きいなど頂点に立つ製品は、ボリューム販売ゾーンとは別格のプレミアム価格が付けられますが、HDDに関しては、1GBあたりの単価の最安値は最大容量の2TBモデルになってしまいました。

単体HDDの容量が大きくなったことにより、故障率は総セクター数(容量)の何パーセントと定義されるため、同じ故障率でも失われるデータは大きくなっているということです。失われるデータが管理領域なら、全データの消失につながります。

DVDレコーダー、BDレコーダーなどのHDDはPCのWindowsやLinuxなどの管理方法とは違うかファイルごとに暗号化されているため復旧は不可能ですし、PS3についてはHDD全体が暗号化されているとのことで復旧は不可能です。

これらの停電による故障に弱い部品を持つ製品を守るためにも、省エネ家電を使う場合は停電が起きないように事前の準備は必要と思われます。

 

製品ごとの消費電力の確認

基本的にはカタログ値とほとんど同じですが、出来ればワットチェッカーまたはワットチェッカーPlusを用意して、動作ごとの消費電力を知っておいた方が良いでしょう。
(ワットチェッカーは今でもメール特価で販売されることがあります。Plusより直感的に操作できるワットチェッカーの方が使いやすいです。)
例えば全自動洗濯乾燥機の場合、温水洗濯時、水洗濯時、脱水時、乾燥時と運転によって動作する部分(温水器、モーター、ヒートポンプなど)が異なるため、電力も違ってきます。

 

コンセントの確認

不動産屋でもらった間取り図または、無ければ自分で間取り図を用意して、コンセントの位置を記入していきます。

 

配電盤の確認

配電盤とはブレーカーの配置された盤で、私のところだと、このようなものです。

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最近の新しいマンションでは、このようなものの場合もあります。

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どちらも左からメインブレーカー、漏電遮断器、各回路となっています。  メインブレーカーの「40A」というのが契約容量で、これに100Vをかけた4000W(4KW)が最大の使用可能電力となります。

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また、配電盤をよく見ると、「最大契約容量40A」と記されています。これは、屋内配線の関係で制限されます。この容量以上の契約は出来ません。

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「契約容量」「最大契約容量」は各家庭で異なりますので、確認してください。電力会社に頼めば最大契約容量までは変更できますが、基本料金が上がります。

次に各回路の確認ですが、これはどこでも20Aのはずです。スイッチの頭の「20」は20Aを表しています。 (黄色のシールは蛍光シールで、夜間の停電でもスイッチの位置がわかるようにしています)

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最近のマンションの回路も同様に、20Aとなっています。

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回路の確認

ここからが本題です。間取り図に記入したコンセントと、どの回路のスイッチが つながっているかを確認します。予め停電になると壊れそうなものはコンセントから抜いておき、調べるコンセントにライトやラジオなど電源が切れたことが確認できるものをつないでおき、回路のスイッチを順番に切って、どの回路につながっているか確認します。

 

回路表作成

私のところは古いので2回路しかありませんので、このような表になりました。エアコンは必ず別回路になっています。

回路 コンセント 機器名、消費電力
回路1
2000W
玄関
浴室
和室1
キッチン
回路2
2000W
トイレ
洗濯機
和室2
リビング
回路3
2000W
エアコン1
回路4
2000W
エアコン2

 

機器の記入

表の機器名、消費電力の欄に購入した家電製品を記入していきます。すぐに回路容量をオーバーしていることに気付くはずです。

 

機器の再配置、同時使用禁止機器の特定

表をよく見て、回路容量をオーバーしないように、機器を再配置します。再配置できない場合、例えば、電子レンジ、電気ポット、トースター、食器洗い機などキッチンで使うものは、同時に使用しないように利用者に注意徹底を行います。延長コードで別のコンセントから引いてくるという手もあります。

 

最大容量の確認

回路ごとには停電にならないようになっても、エアコンを含めて総電力を超えるとメインブレーカーが落ちますので、ここで再度、同時使用禁止機器を見直します。

ここまでやれば、まず停電になることはありません。また、この表があれば、冷蔵庫の買い替えとか、温水便座の設置などイベントが発生してもどの機器なら設置可能かが見えてくると思い
ます。

なお、これは契約容量をギリギリまで使う方法でもありますので、必ずしも消費電力の削減にはなりません。

注意点

延長ケーブルですが、どのケーブルも最大1500Wまでと記されています。また1つのコンセントの大容量も1500Wまでです。しかし、先ほど調べたように各回路のスイッチは2000Wです。したがって、延長コードやコンセントに1500W以上の機器をつないでも2000W以下ならスイッチが切れないということです。会社であった事故ですが、1500Wの延長コードに1600Wの機器を知らずにつないで何年か使っていたところ熱でコードの被服が溶け漏電事故となりました。

通常、1500Wもの電力を流すと延長コードが熱を持ってきますので、熱いなと思ったら使用を止め使用している機器の電力を確認してください。

配電盤で説明した漏電遮断機ですが、水を使う機器、例えば洗濯機、食器洗い機などで漏電が発生すると漏電遮断器が切れます。普通、素人には原因はわかりませんので漏電遮断器が落ちて、水漏れなどが無く、漏電遮断器を戻してもすぐに切れてしまう場合は電力会社または原因の機器がわかればメーカーか購入店に相談すべきです。

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