ドコモ版iPhoneとMVNO

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2013/9/20からドコモからもiPhoneが販売されることが正式に発表されましたが、この記事を見ると随分前に決まっていたようです。

今までドコモは、「iPhoneモドキ」で利用者を騙して、iPhoneは出さないふりをしていました。この記事でもGALAXY S4とiPhone5では、スペックが髙くて安く買えるGALAXY S4で利用者を騙せるだろうと、ツートップにGALAXY S4を選んだように読め、ドコモの経営陣にはiPhoneとAndroidの違い(App StoreとGoogle Playのセキュリティレベルの違いや、商品を持っていることによるステータスの違い)が理解できていないように思えます。

ドコモからiPhoneを出すなら、iOSアプリ版SPモードメールが出てくるはずですが、その調整でドコモメールの提供を10月下旬に遅らしたのかもしれません。

もしそうなら、今年初め、遅くともこの通知が発行された2013/4/19にはiPhoneの導入は決まっていたことになります。それなのにドコモはツートップ戦略で、今後もAndroidだけで行くことを印象づけ、iPhoneを待っていたユーザーを騙したことになります。

一番可愛そうなのは、ドコモはiPhoneを出さないと考えて、Xperia Aを買った人達です。2年縛りがあるのでiPhoneに機種変更するには、月々サポートを諦めて違約金を払わなければなりません。

Xperia Aの場合、一括払い78,120円、実質価格5,040円ですから、月々サポートの金額は3,045円です。まだ20ヶ月以上残っているでしょうから、違約金と合わせて7万円以上の損を覚悟しなければ、iPhoneに機種変更は出来ません。

一方、さっさとドコモを見限ってMVNOを使っていた人には朗報です。今までiPhoneをMVNOで使うには、高価な輸入iPhoneを買うか、何かしらの方法でSoftbankのiPhoneのSIMロックを解除して使うか、どちらかの方法しかありませんでした。しかし、殆どのMVNOはドコモのSIMを使っているので、ドコモのiPhoneさえ入手すれば、MVNOで使えることになります。(ただしナノSIMである必要があります)

ドコモのiPhoneを契約し、その日に違約金を払って解約しても、輸入iPhoneを買うより安く入手出来るかもしれません。

問題は中古のiPhoneです。MVNOのSIMがそのまま使えるドコモのiPhoneは、SoftbankのiPhoneより価値が高くなるので、SoftbankのiPhoneの中古相場が暴落するか、ドコモの中古iPhoneが輸入iPhone程度まで高騰するかです。

Apple製品は、新製品が出て少し経つと価格が安定し1年間殆ど変動しないので、安定するのを待って、中古を買うか、新品を契約して、すぐに解約するかを判断すればよいでしょう。SoftbankのiPhoneが欲しい人も中古価格が安
定するまで待った方がよいかもしれません。

ドコモ版iPhoneの利用ですが、素直にドコモと契約しても良いのですが、安く上げるならMVNOを使うことになります。BIGLOBEやSo-netなどでも3G/LTEのモバイル回線のサービスをMVNOで提供していますが、現状ではb-mobileのスマホ電話SIMなどを使うのが安いと思われます。amazon、ヨドバシ、イオンでパッケージが販売されています。(スマホ電話SIMはイオンでの販売のみとなり、amazon、ヨドバシではスマホ電話SIMフリーDataに移行したようです)

これらのSIMを使うことで3Gによる通話(21円/30秒)が利用出来るようになります。(LTEによる通話サービスはどのキャリアからも、まだ開始されていません。「VoLTE」を検索してみて下さい) これにデータ通信を組み合わせることになりますが、その部分は現状ではBIC SIMや楽天ブロードバンドLTEに比べると割高になります。


ドコモのiPhone5sとiPhone5cの端末価格が公開されました。

端末価格だけ抜き出すと以下のようになっており、MVNOを使う人が好みそうなiPhone5sは、記憶容量に関係なく同じ価格に設定されています。

  • iPhone5s 16GB/32GB/64GB 95,760円
  • iPhone5c 16GB 85,680円
  • iPhone5c 32GB 95,760円

契約事務手数料や違約金を含めると11万円ぐらいになります。どうみてもMVNOでの利用のために、端末だけ買って逃げる客に対する防衛策ですが、この価格では輸入品の方が安いかもしれません。

素直にドコモを使う場合、実質端末価格は安くなっても、通信料金は7GBのプランしか用意されていないうえ、割り引きも学生にしか適用されないので、Android端末より更に運用費用が高くなります。

MNP対策で仕方なくiPhoneを扱ったけれども、まだAndroidに未練があるように感じさせる料金設定です。

端末価格は今後とも変わらないと思いますが、通信料に関しては売れ行き次第でSoftbankが何かしら仕掛けて来る可能性があるため、早まって契約すると損をする可能性が高いと思われます。

MVNOでの運用を考えている場合も焦らず、白ロムや輸入品の価格などが出揃うまで、様子を見た方がよいかもしれません。


いよいよiPhone5sの販売が始まり、状況がいろいろ解ってきました。

こちらの記事によると、ドコモのSIMを使ったMVNOでは、3Gによるデータ通信は出来ても、LTEによるデータ通信と、3G/LTEによるテザリングが出来ないそうです。

SIMロックはドコモのSIMを使っているのでクリア出来ても、APNが違うためMVNOで使われているとiPhoneが認識し、ロックをかけているようです。この「ドコモ ロック」をクリアしない限り、輸入iPhoneの方が使いやすいようです。

中古が出回れば、調べる人も増えるでしょうから、そのうちに回避方法が見つかるかもしれません。しかし、現状では、ドコモのiPhoneは輸入品より若干安いだけなので、あまりメリットが無いかもしれません。

今回の料金プランで、ドコモが先行して学生を優遇したのは、3000万契約近く残っているガラパゴス携帯を使う親を、説得させる販促要員に仕立てるためのように思えます。ガラパゴス携帯なら月1000円程度の料金しか取れませんが、スマホに変えさせれば月5000円以上の料金を取れますから、どんなことをしてもスマホに移行させたいのでしょう。


Apple StoreでSIMフリー版のiPhoneの販売が始まりました。

これで、MVNOのSIMを利用できるiPhoneの基準価格が決まったことになりますので、輸入品や中古品の価格も少し変わるでしょう。

なお、MVNOではLTEでの通信とテザリングが出来ないiPhoneですが、すぐにMVNOで、SIMフリー版iPhoneでの対応状況が確認されるでしょうから、購入はそれを待ってからの方がよいでしょう。


IIJmio(BIC SIMも同様)でのApple Storeで販売が始まったSIMフリー版iPhone5s/cの動作確認結果が掲載されています。SMS対応のSIMを使えばLTEでの通信は出来るようですが、やはりテザリングは出来ないようです。

テザリングを行いたいなら大手3社と契約してiPhone5s/cを使うしか方法は無いようです。

ただ、MVNOのデータ通信サービスは、1GB/1000円、3GB/2000円程度まで下がってきているので、テザリングを考えるより、モバイルルーター用に別途契約した方が大手キャリアと契約するより安いと思われます。

 

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