配送料の値上げが止まりませんが、またも値上げとサービスの低下が発表されました。
「クリックポスト」の値上げ
「クリックポスト」とは「レターパック」サイズの荷物を全国一律164円(税込)で配送できるサービスです。
- クリックポスト(日本郵便)
「クリックポスト」は独立したサービスですが、内容としては「ゆうパケット」というサービスを、Web上で決済を済ませることで省力化した割引きを適用したものとのことです。
この「クリックポスト」が2018年9月1日から185円(税込)に値上げされるそうです。(増税により2019年10月1日から188円(税込))
詳細はこちらのページからリンクされたPDFに記載されています。
「ゆうパック」や「ハガキ」などが値上げされる中、サービス開始以来、料金改定をしていませんでしたので仕方ないでしょう。
一般的に使える配送サービスで追跡サービスが利用できるものは「クリックポスト」より安いものは無いので、使い続けるしかないと思います。(メルカリなど各サービスでしか使えない配送サービスは除きます)
サイトの説明では改定前日の8月31日 23:30(予定)までに決済が完了していれば164円で送れるそうです。
「ゆうメール」規格外の廃止
「ゆうメール」は特定の条件を満たしたものを安価に送ることができるサービスです。
- ゆうメール(日本郵便)
追跡サービスは使えませんが、大きなものも安価に送ることができるので多用する業者も多いです。
上記の「ゆうパックのサービス改善及びゆうメール基本運賃等の改定」からリンクされたPDFに記されていますが、これまでレターパックの大きさ(規格内)以外でも、3辺の長さの合計が170cmまでのものは「規格外」として送れました。
しかし、9月1日からレターパックの大きさ(規格内)しか「ゆうメール」では送れなくなります。
例えば、カレンダーなどの筒状の物やマンガ雑誌のような厚いものは「ゆうメール」では送れなくなります。
ただし「定形外郵便物」の「規格外」としては送ることができます。その場合は最大長60cm、3辺の合計が90cmまでとなります。
「定形外郵便物」の「規格外」は「ゆうメール」の「規格外」より25%程度割高になります。
何故、変更されたか
「クリックポスト」の値上げは、他のサービスが値上げをしている中、値上げが遅れていたので他のサービスと同様の理由でしょう。
「ゆうメール」の「規格外」の廃止は、サービスの弱点を突いた利用により現場が困っているためでしょう。
メール便はポスト投函が基本ですが、「規格外」はポストに入らず対面で届ける必要があります。しかし、現代人は不在が多いですから殆どの場合、2回配送することになります。
ただでさえ人手不足で「ゆうパック」などはヤマト運輸などにアウトソースしている状態で、2回の配送はコストが合わないのでしょう。
特に3辺の合計が170cmまでですので、相当大きな物まで送られてきます。廃止すれば「定形外郵便物」の「規格外」のみとなりますので最大でも90cmとなり小さくなります。それ以外は「ゆうパック」とするしかなくアウトソースされます。
問題は
自分で発送することが無い人には影響は無いと思われるかもしれません。
しかし、フリマなど個人取引を使っている場合は、配送料の値上げとして跳ね返ってきます。
また、買取サービスなどで梱包材を無償提供するところでは、「ゆうメール」を使って送ってきますので、無償提供自体が無くなる可能性があります。
カレンダーも大量に配っているところは、配送料が嵩むため、カレンダーの形状を変えるか、カレンダー自体の印刷をやめるかもしれません。
カレンダーはこれから受注が始まりますが、印刷の受注に影響が出るかもしれません。
まとめ
配送料の値上げは、直接、自分が使っていなくとも、間接的に大きなダメージを被る可能性があります。
今後、自分の使っているサービスの料金変動には注意してください。
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