第3世代 iPad

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新しいiPadが発表されるというので、Webでニュースを見ていたのですが、発表された第3世代 iPadを見ても、どうも購入意欲が湧かない仕様で困っています。

iPad2は価値が落ちたので、買い替えるなら早くしないととは思うのですが、今、必要な仕様なのかと。

iPhoneアプリの開発環境を立ち上げてiPadシミュレーターなどを動かしてみたのですが、画面の狭さを感じました。現在発売されている民生で入手可能なディスプレイの最大解像度はWQXGAの2560×1600です。例えば、DELLのU3011とか。しかし、第3世代 iPadは縦にした場合、縦方向が2048あるわけで、実際にDot By Dotで表示するなら、このディスプレイを縦にして開発しなければなりません。そこまでして開発する人は少ないでしょうから、iPhone3Gの解像度からiPhone4にネイティブ対応するまでに掛かった以上の移行期間が必要でしょう。となると当面は、計算でポリゴンを表示するアプリや、フォントを滑らかに細かく表示できる電子書籍ぐらいしか、解像度を生かせるアプリは出てくる可能性が無いことになります。

カメラにしても解像度が上がりオートフォーカスが付いたため、SHOT NOTEやQRコードなど、今まで解像度不足や焦点が合わなかったため使い辛かったアプリが使えるようになりますが、あの大きなタブレット端末で写真を撮ることがどれだけあるか疑問です。

これらのハードの向上に伴い、ネイティブに対応すればそれだけリソースを食うわけです。第4世代iPod touchでは実行用RAM不足によるアプリの異常動作が起きました。次期iOSリリースにより、第3世代iPadでも起こる可能性があります。発表された資料だけでは、実行用RAM容量がiPad2の512MBから増えているのかわかりません。ここの記事では1GBのRAMを搭載しているということですが、実機を見るまではわかりません。

また、4G(LTE)対応などと大きく宣伝していますが、SoftBankはLTEをやっていません。SoftBank 4GはAXGPでありTD-LTE互換とはいえ、第3世代iPadは対応していないで、ここのスペックを見てもLTE対応とは書かれていません。DC-HSDPA対応がiPad2から増えていますが、これは3Gです。

今回の第3世代iPadは、ハード先行で、利用者やアプリ開発者が置いてきぼりになっているような気がします。

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