期間限定ですが、Surface RTが値下げされるそうです。
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噂から考えると、RTからの撤退前の在庫減らしとも考えられます。
この施策を見ると、AppleとMicrosoftとのグローバル戦略の大きな違いが感じられます。
Appleは各国の事情など関係なく、自らのスケジュールで製品を発表、販売し、為替レートが変われば、利益確保のために値上げしています。Appleにとって重要なのはユーザーではなく、株主だからです。
片や、Microsoftは、日本ではパソコンが売れる夏のボーナス時期に、Surface Proを破格の値段で投入し、更にSurface RTの値下げやTV CMで、Windows 8プラットフォームを訴求しています。こちらも重要なのはユーザーではなくシェア拡大ですが、円安や便乗値上げで、生活が厳しくなっている状況での安価な製品の投入や値下げは、ありがたいことです。
確かに、Apple信者とも言える人たちにとっては、金の有る無しは関係ないでしょうから、Appleの売り方は狭いターゲットを狙うなら問題ないでしょう。しかし、シェアが落ちて来た状況で、各国の事情を無視した戦略は、どうかと思います。
Windowsタブレットが出て来たことで、企業や学校へ導入されるタブレットはiPadではなくWindowsに変わってきているとのことで、タブレットの標準がWindowsに変わる日もそう遠くはない気がします。
- 学生にはiPadよりもWindowsタブレット、教育機関が決断した理由は(TechTarget)
Microsoftのこれらの施策を見ていると、次期iPhone発売に対抗して、Windows Phone 8を投入して来ることも期待が持てます。
在庫減らしの噂は認めたようですが、正式に値下げするとのことで、お得であることに違いはありません。ただ、新型Surfaceでは消費電力が下がるでしょうから、スタミナ重視なら待った方がよいかもしれません。
元々、消費電力を下げるためのARM採用でしたが、Atomがここまで消費電力が下がるとARMで継続する必要がありません。次期SurfaceがRTとProなのか、Proだけなのか、まだ分かりません。