Windows 10の販売が2023年1月31日で終了しました。事前に予告はされていたのですが、2月1日以降、どのような影響がでるのかハッキリしませんでした。
2月に入り状況が見えてきたので、まとめておきます。
Windows 10のサポート期限
Windows 10は既に旧製品ということでサポート期限も告知されています。そしてWindows 10 バージョン22H2が最終バージョンであることも告知されました。
最終期限はまだ先ですが、個別バージョンでサポート期限は異なります。
バージョン | ビルド | コード名 | 正式リリース | サポート期限 |
---|---|---|---|---|
22H2 最終版 |
19045.2006 | 2022 Update (22H2) | 2022/10/18(火) | 2025/10/14(火) |
21H2 | 19044.1288 | November 2021 Update (21H2) | 2021/11/16(火) | 2023/6/13(火) |
21H1 | 19043.928 | May 2021 Update (21H1) | 2021/5/18(火) | 2022/12/13(火) |
20H2 | 19042.572 | October 2020 Update (20H2) | 2020/10/20(火) | 2022/5/10(火) |
既にサポート期限を過ぎたバージョンについてはこちらの記事を参照願います。
まだサポート期間内のバージョンもあるのですが、Windows 10の販売は1月31日で終了してしまいました。
これは、このようにWindows 10の販売ページで事前に告知されていたものです。
この販売ページは既にMicrosoftのサイトから削除されています。
何ができなくなったのか
今回の告知で困惑したのは、Windows 10を利用していてWindows 11に移行できない人でしょう。パソコン本体を買い替えないといけないとか、周辺機器がWindows 11に対応していないとか、ソフトが対応していないとか理由はいろいろでしょう。しかし、Windows 10を使い続けなければならない以上、不具合で再インストールしなければならない状況になることもあるので、再インストールできないと非常に困ります。
結論から言えば、Windows 10の単体ライセンスを購入できなくなっただけです。
Windows 10の新規ライセンスはパッケージ版、ダウンロード版、POSAカード版、DSP版、プリインストール版などがあります。
パッケージ版はDVD-ROMやUSBメモリーのインストール媒体と印刷されたプロダクトキーがパッケージに入ったものです。媒体は古くてもプロダクトキーは最新バージョンでも使えますので、どこかの販売店や中古パソコンショップに在庫が残っているかもしれません。残っていれば継続して販売されているはずです。
ダウンロード版、POSAカード版は購入した時点でプロダクトキーが有効化されますが、有効化するのはMicrosoftで、そのMicrosoftがWindows 10の販売を終了させたので、プロダクトキーの有効化はできません。これらが販売されていた量販店や通販サイトでは、既に販売されておらず入手はできません。
DSP版はパソコンを自分で組み立てる人や、ショップブランドパソコン向けに販売されているものです。何かしらのパソコンハードとの抱き合わせでしか販売できません。プロダクトキーは印刷されたもののようでAmazonでは販売されています。
プリインストール版はパソコン本体にプリインストールされたもので、プロダクトキーはパソコンのBIOSに記録されており、Windows 10単体として別のパソコンで利用することはできません。Windows 10パソコンはスペックの問題を除けばライセンス上はWindows 11にアップグレードできますので、Windows 10パソコンは継続して販売されています。
したがって、これからWindows 10の自作パソコンを組み立てようとしても、新規にライセンスを購入することができなくなったということです。Windows 10という名称のライセンスは。
引き続き、何ができるのか
Windows 10の単体ライセンスが入手できなくなったことで、どんな影響がでるのかですが、結論としては以前と変わりません。ただし、Windows 10のライセンスの性格を知って代替え策を選択する必要があります。
まず、インストール媒体ですが、従来と同様に最新バージョンはこちらのサイトからダウンロードできます。
問題はWindows 10のライセンスですが、それにはWindows 10のライセンスの性格を知っておく必要があります。
Windows 10は2015年7月29日から2016年7月29日までWindows 7/8/8.1からの無償アップグレードキャンペーンを実施していました。また、期限は明言されていませんがWindows 10からWindows 11へも無償アップグレードが行えます。
すなわち、Windows 7/8/8.1/10/11でプロダクトキーは共通して使えるということです。
テレワーク用として中古のWindows 8パソコンを入手したとしても、今でもWindows 10へのアップグレード認証は通ります。逆にWindows 11のプロダクトキーをWindows 10用として使うこともできます。AmazonではWindows 11/10共通DSP版というものが販売されています。
まとめ
Windows 11パソコンが売れないのでハードメーカーからの要望で、古いパソコンの再利用を制限するためにWindows 10の販売を終了したのでしょう。
ただ、代替え手段さえ知っていれば何も問題はありません。とは言え、移れるならWindows 11に移行した方が良いのは言うまでもありません。
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