KING JIMからパスワードを一括管理する小型端末「ミルパス PW10」が発売されます。
家電メーカーは何でも多機能の物をと複合機器を発売しますが、KING JIMは、pomera、PITREC、RELETなど単機能製品を多く出しています。単機能のため一通り行き渡ると大きく売価が下がるのが難点です。
メリット
一つのパスワードで端末を操作可能とし、200件までのIDとパスワードが管理出来るとのことです。端末から直接の入力は英数カナだけですが、PCの管理ソフトを使えば漢字も使えるそうです。クレジットカードサイズなので、ATMでのパスワード確認など持ち歩いて使うことが出来ます。
セキュリティ面
パスワード管理なので、この点が重要なのですが、端末を操作するためのマスターパスワードの間違いが続くと、登録内容を消去する設定にすることが出来るそうです。
もし、紛失しても、その設定をしておけば安心です。登録内容はPCにバックアップ出来るそうなので、登録したIDとパスワードがわからなくなることもありません。
ターゲット層
若い人は、覚えられなければスマートホンなどを使うでしょうから、PCが使える中高年がターゲットとなるのでしょう。ただし、端末が小さいので高齢者向きではありません。
屋外での紛失
紛失した時に、データが消去される設定には出来るそうですが、PCにバックアップを取ってあり、消えても問題ない状態でないと、設定しない可能性があります。あまり、PCを使わない人なら、バックアップを取らないので、消えたらと考えると設定しないでしょう。
消えた場合の補償を考えると、「設定できる」仕様までが限界なのかもしれません。
家の中での紛失
家の中なら家族に見られても問題無いので、100件程度なら、A4の紙1枚で管理出来ます。それをクリアケースなどに入れてPCの近くに置いておけば事足りるものです。
それを置き換えて、家の外でも使えるようにとのコンセプトなのでしょう。
しかし、パスワードを共通化してしまうのは、書いたメモを紛失してしまうので、覚えられる範囲で共通化してしまうわけです。
メモと同程度の大きさでは、紛失の危険性に変わりはありません。
これ1台で管理するというコンセプトなら、あえてB5サイズ程度に大きくするとか、紛失時に発見できるような発信機を付けるとかの工夫が欲しいところです。
コメント