IntelのチップセットでRAID5が出来るようになった頃は、NASのスピードも遅かったため、よく使うデータはPC本体内にRAID5構成で持つようにしていましたが、チップセットRAIDの信頼性の問題による度重なるRAIDの再構築と、RAIDドライバーの問題によるOSが落ちるたびに繰り返されるRAIDチェックに嫌気がさし、PC本体はシンプルにし、データは外付けディスクに出すことにしました。
現在の構成は、
- システムドライブ:VelociRaptor WD3000GLFS
- ワークドライブ:WD5000AACS
- データドライブ:HD-QS2.0TSU2/R5
という状態です。システムは壊れれば、バックアップから復旧すればすぐですし、データはeSATA接続のOSとは独立したRAID5構成ですので、OSが壊れてもデータには影響しません。
以下、ClystalDiskMarkとDiskSpeed32での測定データを掲載します。平均的なスピードは、ClystalDiskMarkで分かるのですが、保存する場所によるスピードの違いはDiskSpeed32の方が傾向が分かるため両方を掲載します。
VelociRaptor WD3000GLFS
WD5000AACS
HD-QS2.0TSU2/R5
流石にVelociRaptor WD3000GLFSは速いです。また、温度も触っても熱くもなく冷たくもなく40度以下というところで、性能では十分なのですが、価格が高いのがやはり難点です。また、最初と最後で大きくスピードが違うので、スピードを重視するならシステムドライブは300GBタイプでは100MB以下にしておくべきでしょう。75GBタイプのものが売れているようですがその場合は計算上25GB程度しか使えないことになります。スピードの点では、最近流行のSSDという手もありますが、FlashDiskは元々書き込み回数には限度があり、SWAPやディスクキャッシュで頻繁に書き換えが行われるシステムドライブに使用して果たして何ヶ月持つのか疑問があり、まだ手を出す気にはなれません。
WD5000AACSは低電力、低騒音、低温ということで性能は期待できないのですが、Head数、Sector数が普通と違うためかDiskSpeed32ではうまく測定出来ていません。
HD-QS2.0TSU2/R5はRAID5ということで読み出しはRAID0(STRIPING)と同様場所に関係なく一定のスピードで読み出せていますが、ClystalDiskMarkの数値と異なり、DiskSpeed32では50MB/s程度しか出ていません。仕様を見ると「データ転送速度:eSATA 1.5Gbps」とありSATA 1.0の性能しかないようです。同じ筐体を用いたHD-QS2TIBSU2/Rという製品もありますが、こちらはRAID0専用なためデータ保護の目的には向きません。
あと、参考に、現在の構成にする前の幾つかの測定データを掲載します。ClystalDiskMarkのデータはとっていなかったためDiskSpeed32だけになります。
MAXTOR 7V300F0 3台によるRAID5構成
MAXTOR 7V250F0 2台によるRAID1構成
WesterDigital WD5000AACS 2台によるRAID1構成
やはり、RAID1は大分パフォーマンスが犠牲になっているようです。