Windows 10 Fall Creators Updateの配信が10月17日に迫っています。
配信開始と同時にWindows 10 バージョン1703のメディア作成ツールの配信は終了します。
何かの不具合で前のバージョンに戻さなければならなくなることを考えて、今のうちにメディア作成ツールをダウンロードしておいてください。
Windows 10 Fall Creators Update
Windows 10 Fall Creators Updateの配信は2017年10月17日です。
- 創造力と遊び心を刺激する Windows 10 Fall Creators Update を 10 月 17 日から提供開始(Microsoft JP)
- Create and play this holiday with the Windows 10 Fall Creators Update coming Oct. 17(Microsoft US)
メディア作成ツール
アップデートはWindows Updateやアップグレードアシスタントを使って行うオンラインアップデートとメディアを使う方法があります。
メディアによるアップデートはオフラインでも行え、メディアはクリーンインストールにも使えるため、メディア作成ツールはダウンロードしておいた方がよいでしょう。
メディア作成ツールは、Windowsパソコンから
- Windows 10のダウンロード(Microsoft)
をアクセスし、「ツールを今すぐダウンロード」からダウンロードできます。
Windowsパソコン以外からアクセスした場合はISOイメージをダウンロードできます。
メディア作成ツールはWindows 10の各バージョンに対応したものが存在し、Windows 10の新しいバージョンがリリースされるとメディア作成ツールも新しいバージョンに置き換わり、旧バージョンに対応するメディア作成ツールは入手できなくなります。
古いメディア作成ツールは今も機能しており、Windows 10の初期バージョンは既にサポートが終了していますが、メディア作成ツールがあれば、今でも初期バージョンのインストールメディアを作成できます。
ただし、バージョン1703以降のメディア作成ツールでは最新バージョンがリリースされるとメディアを作成できなくなります。
そのためツールをダウンロードするだけでなく必ずUSBメモリーまたはISOファイルを作成しておいてください。
メディア作成ツールは同じファイル名のため、自分がダウンロードしたツールが、どのバージョンに対応しているか分からない場合は以下を参考にしてください。
なお、MD5の確認方法についてはこちらを参照してください。
初期バージョン
最初にリリースされたWindows 10です。コードネーム TH1とも呼ばれています。
メディア作成ツールは実行環境に合わせて32ビット版と64ビット版が提供されていました。
- 32ビット版
- ファイル名:MediaCreationTool.exe
- ファイルサイズ:18,277,680 Byte
- ファイルバージョン:10.0.10240.16480
- MD5:e5e54a9615be6183cc680c9312c08a65
ファイルのバージョンはプロパティでも確認できます。
ただし、ファイルのバージョンと実際にインストールされるWindows 10のビルド番号は小数点以下が異なります。
- 64ビット版
- ファイル名:MediaCreationToolx64.exe
- ファイルサイズ:19,733,696 Byte
- ファイルバージョン:10.0.10240.16480
- MD5:b43008ee512684977f1c4360869effe8
バージョン1511
November Updateと呼ばれているものです。TH2とも呼ばれています。
このバージョンからメディア作成ツールはひとつに統合されました。
- 32ビット/64ビット兼用版
- ファイル名:MediaCreationTool.exe
- ファイルサイズ:18,446,336 Byte
- ファイルバージョン:10.0.10586.0
- MD5:73d6cb17ccdf3e6422e52d4b24040599
バージョン1511更新版
バージョン1511のリリース後、しばらく経ってからメディア作成ツールが更新されました。
同じWindows 10 バージョン1511なのですが、バグが修正された改良版でビルド番号の小数点以下が進んでいます。
- 32ビット/64ビット兼用版
- ファイル名:MediaCreationTool.exe
- ファイルサイズ:18,447,464 Byte
- ファイルバージョン:10.0.10586.117
- MD5:be915becab4c49e3f079f73b83d59996
バージョン1607
Anniversary Updateと呼ばれるものです。RS1とも呼ばれています。
- 32ビット/64ビット兼用版
- ファイル名:MediaCreationTool.exe
- ファイルサイズ:18,309,328 Byte
- ファイルバージョン:10.0.14393.0
- MD5:3d8428bc755a6bd0b7cf7d147b93919f
バージョン1607更新版
バージョン1607についても暫くしてから更新版に置き換わりました。
- 32ビット/64ビット兼用版
- ファイル名:MediaCreationTool.exe
- ファイルサイズ:18,316,400 Byte
- ファイルバージョン:10.0.14393.591
- MD5:9deb2d3a0687028b19dd183228083034
バージョン1703
Creators Updateと呼ばれるものです。RS2とも呼ばれています。
このバージョンのツールは現状では機能しません。
ただし、このバージョンのISOファイルを持っていればUSBメディアを作成できます。
無い場合は作業が難しいですがこちらの方法が使えます。
- 32ビット/64ビット兼用版
- ファイル名:MediaCreationTool.exe
- ファイルサイズ:18,357,776 Byte
- ファイルバージョン:10.0.15063.0
- MD5:5631c525063b3d5e72e41145c3c36392
このバージョンのツールが使えずUSBメモリーを作っていなかったけれどもISOファイルがある場合は、以下の手順で作成してください。
UEFIブートでWindows 10をインストールするUSBメディアを作成したい場合は、ISOファイルをマウントして、すべてのフォルダーとファイルを、FAT32(アロケーションユニットサイズは標準)でフォーマットしたUSBメモリーにコピーします。
レガシーブートしか使えず、このUSBメディアで起動できなかった場合は、まず新しいメディア作成ツールでUSBメディアを作成します。
そしてUSBメディアのファイルとフォルダーをすべて消して、マウントしたこのバージョンのISOファイルから、すべてのフォルダーとファイルをコピーします。
USBメディアはフォーマットするとブート情報が消えてしまうため、フォーマットせず内容だけ消してください。
バージョン1709
Fall Creators Updateと呼ばれるものです。RS3とも呼ばれています。
2018年5月1日のバージョン1803配信開始により、このバージョンのツールは機能しなくなりました。
それまで不定期だったバージョンアップですが、バージョン1703以降、バージョンアップは毎年3月と9月に行われると決まったため、バージョン1703に関しては更新版が配信されていません。
- 32ビット/64ビット兼用版
- ファイル名:MediaCreationTool.exe
- ファイルサイズ:18,617,536 Byte
- ファイルバージョン:10.0.16299.15
- MD5:618d6965c062b4d3c1c403181ed30b2d
まとめ
Windows 10のバージョンアップは機能向上だけではありません。古い周辺機器やアプリケーションの切り捨ても行われます。
Windows 10 Insider Previewでテストされているとは言え、それは開発者が想定する限定された用途での話です。一般利用では全くテストされていないも同然です。
アップデートしてみたものの不具合が発生することに気付いたときには、元に戻せる期限を過ぎていたなどということがあり得ます。バックアップが無ければクリーンインストールするしか手がありません。
その時メディアが無ければお手上げです。
これはメーカー製パソコンでも同様です。
万が一のためにもメディア作成ツールをダウンロードするとともにメディアも作成しておいてください。
(2017/10/18 追記)
バージョン1703のメディア作成ツールの動作に誤りがありましたので、お詫びして訂正させて頂きます。
コメント
ここを読ませてもらって先日バージョン1703のMediaCreationTool.exeをダウンロードしたのはいいんですが、現在起動すると「最新版があるのでそちらをダウンロードして」と出て、それをダウンロードするかキャンセルかしか選べず、実際には使えませんでした。一昨日のうちにインストールメディア作っておけばよかった。
去年あたりに作ったインストールメディア(USBメモリ)があるのでさらに古いバージョンのインストールは可能かもしれませんが、今回のFall Creators Update前のもののフルバックアップは大事に取っておきます。
コメントを頂きありがとうございます。
大変申し訳ございません。
動作を確認したところ、バージョン1703のメディア作成ツールは最新バージョンがリリースされていると旧バージョンをダウンロードできなくする機能が追加されていました。
それ以前のバージョンについても確認したところバージョン1703のツールだけに制限がかかっていました。
なお、強制的にバージョン1703をダウンロードさせることが可能かもしれません。
メディア作成ツールはコマンドラインで実行した場合にオプションを解釈しているような動作をするためです。
管理者さんは、既にご存知でしょうが、最近以下の単語を知りました。
LTSB : Long-Term Servicing Branch(1年~3年の間隔 10年)
CB : Current Branch(約4か月)
CBB : Current Branch for Business(約8か月)
振り返って過去のバージョンを確認すると、
2017-10/18 1709 16299(CB?) Fall Creators Update <=1703より品質低下
2017-04/11 1703 15063(CB) Creators Update
2016-08/02 1607 14393(LTSB) Anniversary Update
2015-11/12 1511 10586(CBB) November Update
2015-07/29 1507 10240(LTBS) 初期ビルド
今にして思えば「LTSB」のISOイメージを残しておけば良かったと後悔しています。
MSって平気でこのようなユーザー泣かせをしますよね~~
(愚痴ですので、返答など気を使わないで下さい!)
コメントを頂きありがとうございます。
詳細はこちらの記事に記しましたが、Anniversary UpdateがLTSBなのではなく、LTSBとしてリリースされているバージョンのひとつがAnniversary Updateであるということです。
Windows 10の「CB」「CBB」「LTSB」と「半期チャネル(ターゲット指定)」「半期チャネル」の関係
http://solomon-review.net/windows10-about-branch-and-channel/
残念ながら、LTSBはWindows 10 Enterpriseでしか提供されませんので、一般ユーザーは入手できません。