「待ち受けのみで滅多に掛けることはないけれど携帯電話は必須」という場合には、ガラケーを契約するのが一般的です。
しかし、このSIMならスマホでも更に安くできます。
契約希望者が減らない0 SIM
できるだけ安くiPhoneを使いたいと契約した0 SIM by So-netですが遅くなる一方なので移行を考えていました。
現在0 SIM by So-netは月に7,777枚しか発行されません。ところが0 SIM by So-netのサイトを見ると現時点での残りは4,510枚です。
- 0 SIM(So-net)
まだ2月9日だというのに4割以上掃けていることになります。
0 SIM by So-netは店頭では販売されておらず、So-netのサイトでしか契約できないため一般的には知名度はそれほど高くないと思われます。
そして知っている人は悪評しか聞くことがないでしょう。
それなのに何故これだけ出ているのか考えてみました。すると、ある用途では有用なことに気付きました。
0 SIM by So-netとは
0 SIM by So-netは、元々、通信機能を持っているのに使われていない機器に通信機能を使わせることで新たな価値を見つけてもらうという趣旨で始められたサービスです。
PS VITAの3G/Wi-Fiタイプはdocomoが契約を増やそうと仕掛けたものですが最初に付いていた契約が切れると誰も継続せず、大量の解約者が発生してしまいました。
NTT-Xストアでは、よくモバイル通信機能を搭載したパソコンやタブレットが安価で販売されています。docomoなど大手キャリアの不良在庫が流れているのでしょう。
これらの機器のモバイル通信機能を使うにはデータ通信契約が必要で、どんなに安いMVNOと契約しても固定費として数百円の通信費が発生してしまいます。
0 SIM by So-netは500MBまでなら無料ということで500MBに収めれば通信費を発生させずこれらの機器でモバイル通信を活かせるようになります。
そして少数でも500MB以上を使ってくれれば収益が発生してビジネスとして成り立つと考えたようです。
ところが誰も500MB以上使わなかったのでしょう。契約は増えても回線増強はされず通信速度は遅くなる一方です。
既に0 SIM by So-netはデータ通信SIMとしては死んでいます。データ通信SIMとしては……。
音声通話だけ使いたい
「待ち受けのみで滅多に掛けることはないけれど音声通話は必須」という場合、携帯電話の契約にはそのようなものがありません。
大手キャリアと契約すると端末込みで契約するのでよくわからないでしょうが、MVNOを見ると契約形態はこの3種類しか無いことが分かります。
- データ通信
- データ通信+SMS
- データ通信+SMS+音声通話
そのため音声通話だけ使いたいと思ってもデータ通信とSMSの基本料金がどうしても加算されてしまうのです。
MVNOの利用料金は一般的にはデータ通信料金+700円でSMSと音声通話が使えるようになります。
そのため安いMVNOでも1000円は超えてしまいます。docomoの場合はデータ通信を契約しなくてもカケホーダイライトプランとなり1200円程度になります。
一番安いキッズ携帯は元々データ通信ができないためiモードなどが付かなくても月784円(税込)です。
ところが0 SIM by So-netを「データ通信+SMS+音声通話」で契約し、データ通信を使わなければ月758円(税込)となります。
キッズ携帯で契約してもスマートフォンに挿して使うとスマートフォンの契約として請求されますので運用には注意が必要となります。
したがって、通常はMVNOでも1000円以上は掛かるところが、0 SIM by So-netを音声通話だけと割り切って使えば月758円(税込)で運用できるのです。
通話についても「nuroモバイルでんわ」アプリからなら10円/30秒になりますし、「5分かけ放題」オプション(月額税込864円)というものもあります。
安いということは何かしらのデメリットがあります。注意点はMNP転出料金が高いこと、13ヶ月の拘束期間があることです。詳細はこちらの記事を参照願います。
キッズ携帯の代わりにはならないので注意
大人が安く運用したいからと0 SIM by So-netを使うのは問題ありませんが、古い携帯に0 SIM by So-netを挿して子供に持たせることはよく考えてからの方がよいでしょう。
キッズ携帯は子供を守るための機能やそれを活かすサービスをキャリアが提供しています。
基本的には誘拐や事故への対策ですが、携帯の電源をOFFにできない機能や、GPSで子供の位置をトレースしてある範囲を出るとメールが飛んで来るなどの機能やサービスがあります。
どのように使いたいのかよく考えて契約してください。
まとめ
遅くなる一方の0 SIM by So-netですが当初の目的と違う用途で使われているようです。音声通話専用と考えればそれなりのメリットはあります。
ただしスマホを使う場合はデータ通信をどうするか。ガラケーとのスマホの2台持ちは嵩張るし、モバイルルーターは街中では混信が多くて使い辛いし。
選択肢はいろいろありそうです。
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