AMDがRyzen 7を発表して巻き返しを図っています。
実際のところ超高価なCPUなので一般人には関係ないことと思っていましたが、思わぬ影響が出ているようです。
AMD Ryzen 7
3月3日に発売になるAMDの最新CPUです。
一時期は低価格のPCでAMDを採用するものもありましたが、今となってはパソコンは上から下まですべてIntelのCPUです。MacもPower PCからIntelに変更したのでモバイル分野以外はすべてIntelです。
そこで巻き返しを狙って投入されるのがRyzen 7なのですが、8コア16スレッドとIntelのCPUではLGA2011を採用する高性能CPUに対抗するものです。
したがって、一般ユーザーが使う4コア8スレッドのLGA1511を採用するKaby Lakeには関係ないと思っていました。
Intelが値下げするかも
ところが、IntelはRyzenを脅威と感じているようで、いろいろ対抗策を考えているようです。
記事タイトルの12コアとはCore i7 Extremeなのでやはり一般ユーザーには関係ないのですが、問題は価格改定です。
記事によるとある小売店ではIntelが正式に価格改定を行う前に在庫を処分してしまおうとSkylakeのCore i7-6700Kで-$140(-35%)、Kaby LakeのCore i7-7700Kで-$80(-21%)と大幅に価格を下げています。
現時点でCore i7-7700KがAmazonで43,287円ですから20%下がれば34,630円となります。
Skylakeの価格推移からは考えられない価格ですが、Kaby Lakeに対抗して今後発売されるRyzen 5、Ryzen 3の価格を考えるとこの程度まで下げないと勝負にならない状況です。
Kaby LakeかSkylakeか
Ryzenは別としてIntelを選ぶ場合、実際のところKaby LakeとSkylakeの性能差は全くと言っていいほど違いはありません。
これは当たり前のことでプロセスも変わらずCPUコアも全く同じだからです。違いはGPUだけですが1万円程度のGPUカードを追加するだけで軽くKaby Lakeに搭載されたIntel HD Graphics 630の性能を超えられます。
オーバークロック耐性が高いとかHDMI 2.0Aに対応しているとか特定の目的がある場合はKaby Lakeを選ぶ必要があります。
したがってSkylakeで十分と言いたいところですが、高く売りたい販売店は早々にSkylakeの仕入れをやめてKaby Lakeに切り替えたためSkylakeが市場から消えたことで逆に値上がりしてしまいました。
よって、新規購入なら今後の価格改定を見据えながらKaby Lakeが良いでしょう。既にSkylakeを使っていれば買い替える必要は全くありません。
まとめ
AMD Ryzenの影響でIntelのCPUが大幅に下がる可能性があります。
PCに占めるCPU価格の割り合いは大きいので市販PCでも価格に変動があるかもしれません。国内メーカーはCPUが下がっても素知らぬ顔でそのまま売り続けるでしょうが、海外メーカーは値下げして来る可能性があります。特にSurface Pro 5やSurface Book 2などは前モデルより安くなるかもしれません。
春からボーナスシーズンにかけて新製品も出てきますが今年は例年と違い購入時期の見極めが難しくなります。
ハッキリ言えることは今買うと損するということです。
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