子供にはいろいろとお金がかかるので節約のために格安スマホや格安SIMを使ってみようと考えるかもしれません。
しかし、子供のことを考えるならやめておいた方がよいでしょう。
格安スマホ、格安SIMが大手キャリアと違う点
一般的に格安スマホや格安SIMは経費を削減することで安価に提供することができると言われています。
サポートが無く自己責任で解決しなければならなかったり、通信速度が遅くても我慢しなければならなかったりします。
サポートに関しては改善してきていますが、通信速度などは更にひどくなっています。
しかし、そのようなサービス品質以前の問題として、歴史的な資産であるキャリアメールと各種サービス提供会社との政治的な問題があります。
私は格安SIMの提供が始まった頃から使っていますが、当初、いろいろなサービスで会員登録するのに必要なメールアドレスが大手キャリアのメールアドレスしか受け付けられず困ったことがあります。
ガラケー時代の話なのでスマホ全盛の現在では既に解消されているものと思っていました。
しかし、このような記事がありました。
- プリキュアは格安SIMに優しくない(GIZMODO)
要はテレビ局の番組サイトの会員登録が未だに大手キャリアのメールアドレスしか受け付けないということです。
子供はプリキュアのファンでは無いから大丈夫と思っていても、今後始まる番組のファンになった時に困ることになります。
大手キャリアの囲い込み
大手キャリアにとって格安スマホや格安SIMへの流出は問題になっています。
大手キャリアはいろいろな「苛め」を行っていますが、格安スマホや格安SIMの提供会社はその影響をうまく隠してユーザー獲得を更に加速させています。
そのため大手キャリアは別の策も講じています。資本力にものを言わせた提携、悪く言えば「癒着」です。
いろいろなサービスでキャリア決済ができるようになってきています。
便利になってよいのですが、これは他の買い物と合わせて支払わせることで携帯料金を安く錯覚させるための巧妙な罠なわけです。
そして、これらのサービスには大手キャリアの意思が強く反映されることになります。
キャリアメールアドレス以外での登録ができないように指示されれば上記のような結果となります。
子供のために
大人なら、使えないなら別のサービスを使えばよいと考えます。
しかし、子供の場合、仲間での共通の話題ということもあり代替えサービスを使わせることはできません。
下手をすれば仲間外れや苛めにつながる可能性もあります。
子供がキャリア間の争いの被害に合わず安心して使えるようにするには格安スマホや格安SIMは避けた方がよいでしょう。
また、格安スマホや格安SIMでも拘束期間を設けていますので、使えないと分かって解約すると膨大な費用を払わなければならなくなります。
一般に格安スマホをセットで契約する場合、スマホ本体の価格は通常価格の2倍以上に設定されています。
満期まで使えば問題無いのですが中途解約するとその2倍以上の価格を元に残金を請求されます。
一時的に安いと思っても、間違いに気付いて契約し直すとかえって高くつくことになります。
まとめ
格安スマホや格安SIMはその価格とサービスだけで比較すればよいと思われています。
しかし、他のサービスとの提携状況や今後出てくるサービスも考えると格安スマホや格安SIMは危険です。
特に子供のことを考えるなら、大手キャリアで家族割引などを利用して安く済ませることを考えた方が、後悔することは少なくなるでしょう。
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