SoftEther VPNによる家族間ネットワーク接続環境の構築するためにマスターとなるSoftEther VPN環境を決めました。
次に必要な設定値を設定シートに書き出します。
設定シートの準備
この記事では、これまでに説明してきたSoftEther VPN環境の構築手順で構築したSoftEther VPN環境を前提としていますが、別の方法で構築した環境でも接続は可能です。
使用する設定値は構築時に作成した「設定シート」から転記します。各設定値については構築についての記事を参照してください。
SoftEther VPNによる家族間ネットワーク接続環境を構築するにあたり、接続する双方のSoftEther VPN環境構築時の「設定シート」を用意してください。
そして、こちらの「SoftEther VPN 家族間ネットワーク接続設定シート」をダウンロードするか、
SoftEther VPN環境を接続する場合に使用する設定値を記入するシートです。
こちらをメモして「設定シート」の対応する番号の項目を書き写してください。
「設定シート」Ver.2.0とVer.3.0では項目名が違うだけで意味は同じです。
SoftEther VPN 家族間ネットワーク接続設定シート Ver.1.0
作成日:20XX/XX/XX ネットワーク(A):家族(A) 機能:マスター(仮想レイヤ3スイッチ、カスケード接続用仮想HUB) 管理者: A-1.ネットワークアドレス:192.168.aaa.0 ネットワーク(B):家族(B) 機能:接続先 管理者: B-1.ネットワークアドレス:192.168.bbb.0 |
モデルケースでの記入例
モデルケースの「設定シート」はこのようになっています。
東京の自宅
SoftEther VPN Server設定シート Ver.3.0
作成日:20XX/XX/XX 1.ネットワークアドレス:192.168.2.0 |
大阪の赴任先
SoftEther VPN Server設定シート Ver.3.0
作成日:20XX/XX/XX 1.ネットワークアドレス:192.168.1.0 |
したがって、転記するとこのようになります。
A-14~A-18、B-19については今後設定しながら記入していきます。
家族間ネットワーク接続用設定シート
SoftEther VPN 家族間ネットワーク接続設定シート Ver.1.0
作成日:20XX/XX/XX ネットワーク(A):東京の自宅 機能:マスター(仮想レイヤ3スイッチ、カスケード接続用仮想HUB) 管理者: 田中(父) A-1.ネットワークアドレス:192.168.2.0 ネットワーク(B):大阪の赴任先 機能:接続先 管理者: 田中(父) B-1.ネットワークアドレス:192.168.1.0 |
まとめ
SoftEther VPN 家族間ネットワーク接続設定シートの準備ができましたので、次回から実際に設定を行っていきます。
SoftEther VPNによる家族間ネットワーク接続環境構築 連載記事:
- SoftEther VPNによる家族間ネットワーク接続環境構築(1) 概要
- SoftEther VPNによる家族間ネットワーク接続環境構築(2) 要件の確認と役割の決定
- SoftEther VPNによる家族間ネットワーク接続環境構築(3) 必要事項の設定シートへの書き出し
- SoftEther VPNによる家族間ネットワーク接続環境構築(4) マスター側の設定
- SoftEther VPNによる家族間ネットワーク接続環境構築(5) 接続先の設定
- SoftEther VPNによる家族間ネットワーク接続環境構築(6) ルーティングの設定
- SoftEther VPNによる家族間ネットワーク接続環境構築(7) スループットの測定
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