Windows 10へのアップグレードは、USBメモリーでも可能です

Windows 8.1
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Windows 10への強制アップグレードが始まり、何もしなくてもWindows 10にアップグレードされてしまいます。

一方、パソコンの不具合でWindows 10へアップグレードしたくても、降って来なくて困っている方もいるようです。また、Microsoftに指定された日付ではなく自分の都合に合わせてアップグレードしたい方もいるでしょう。

Windows 10への即時アップグレードは各種メディアを使うことでも可能です。

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Windows 10アップグレードメディア

以前は、新規インストール用のメディアとアップグレード用のメディアは分かれていましたが、現在は一つのメディアをどちらの用途でも使うことができます。

Windows 10の場合はタスクトレイの「Windows 10を入手する」アイコンからのアップグレードが一般的ですが、この場合、必要なファイルがダウンロードされるのを待ち、Microsoftに指定された候補からアップグレードする日時を指定する必要があります。

パソコンの不具合で「Windows 10を入手する」アイコンが表示されていないと、その修復から始める必要があると考えますが、そんなことはせず、メディアから直接アップグレードすることができます。

また、無償アップグレードが終了することもあり、期限間近になるとダウンロードに失敗する可能性もありますが、メディアを使えばオフラインでもアップグレード可能です。

「Windows 10を入手する」からのアップグレードとメディアからのアップグレードの違い

強制アップグレードが始まる以前にアップグレードを予約していた時に挙動を調べたところ、システムで利用しているドライバーでWindows 10に含まれずMicrosoftに登録されているものは、事前にダウンロードされていました。

メディアによるアップグレードは簡単な確認しかしないのでドライバーのダウンロードは行われません。ただし、Windows 10は自動更新のためアップグレード後すぐに不足しているドライバーはダウンロードされインストールされます。そのため大きな違いはありません。

「Windows 10を入手する」では詳細にシステムの互換性を検証しているのではないかと思われるかもしれませんが、Windows 10のシステム要件を満たしているか、正規のライセンスを使っているか、この程度しか確認しておらず、インストールされているソフトや周辺機器の互換性は検証していません。

用意するメディア

メディアはMicrosoftのサイトで配布しているメディア作成ツールで作成します。または、パッケージ版のWindows 10を買った人からUSBメモリーを借りられれば、それを使うこともできます。

このページにある「今すぐアップグレード」は強制アップグレードとほぼ同じ動作をします。何もしないとダウンロード後、即時アップグレードが始まります。

今回はインストールメディアを作成しますので「ツールを今すぐダウンロード」からツールをダウンロードします。Windows以外でアクセスした場合はISOファイルのダウンロードが行えます。

USBメモリーを作成する場合は、32ビット版か64ビット版のどちらか専用なら4GB、両用なら8GBのUSBメモリーが必要です

ダウンロードしたら「MediaCreationTool.exe」を実行します。

「ユーザーアカウント制御」が表示されるので「はい」で進めます。

ライセンス条項に同意する場合は「同意する」をクリックします。

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「実行する操作を選んでください」という画面で「他のPC用にインストールメディアを作る」を選択し「次へ」をクリックします。

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「言語、アーキテクチャ、エディションの選択」という画面で、Windows 10にアップグレードするパソコンでメディアを作成している場合は自動でアップグレードパスに従った選択となります。別のパソコンで作成している場合は「このPCにおすすめのオプションを使う」のチェックを外します。

選ぶのは「アーキテクチャ」だけで、「32ビット(x86)」、「64ビット(x64)」、「両方」の3種類から選択します。

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アップグレードするパソコンのアーキテクチャが分からない場合は「両方」を指定すればよいでしょう。

アーキテクチャを選択したら「次へ」をクリックします。

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アップグレードパスに従っていないとライセンス認証できない旨の注意が表示されるので「OK」をクリックして進めます。

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今回はUSBメモリーを作成するので、「使用するメディアを選んでください」という画面で「USBフラッシュドライブ」を選択します。

必要な容量も表示されます。確認したら「次へ」をクリックします。

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「USBフラッシュドライブを選んでください」という画面で、予めUSBメモリーをUSBポートに挿してある場合はリムーバブルドライブのドライブ名が合っていることを確認してください。

USBメモリーを挿していない場合は、挿してから「ドライブの一覧を更新する」をクリックして正しいドライブになったことを確認してください。

確認したら「次へ」をクリックします。

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インストールメディアイメージのダウンロードが始まり、

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終わるとUSBメモリーに書き込みます。

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Windows 10インストール用のUSBメモリーができたら「完了」をクリックして終了します。

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メディアでのアップグレード

アップグレードはUSBメモリーまたはISOファイルを焼いたDVDで行います。実際のアップグレードはCドライブにコピーされるインストールモジュールから行われるので、ISOファイルはDVDに焼かなくてもマウントするだけで使えるかもしれません。(未確認)

ここではUSBメモリーを使います。

USBメモリーをパソコンに接続します。

自動実行またはエクスプローラーでUSBメモリーを開いて「Setup.exe」、拡張子が表示されていな場合は「Setup」を実行します。

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「重要な更新プログラムをインストールします」の画面で、「今は実行しない」を選択し、「Windowsインストールの品質向上に協力する」のチェックを外します。更新プログラムはWindows 10にアップグレード後にバックグラウンドでインストールされるので今行うのは時間の無駄です。

Windows 10では、変更して欲しくない設定は見難い色で目立たないように表示されるので注意してください。

「次へ」をクリックします。

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ライセンス条項に同意する場合は「同意する」をクリックします。

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アップグレードの要件が確認されます。

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ここではWindows 10 Proとなっていますが、アップグレードパスに従ったエディションが自動で選択されます。

「引き継ぐものを変更」をクリックします。

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引き継ぐ項目を3通りから選択します。引き継ぐものが多いほどアップグレード後のWindows 10の安定度が低下します。

選択したら「次へ」をクリックします。

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元の画面に戻るので「インストール」をクリックします。

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アップグレードが始まります。

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アップグレードが一通り終わるとこの画面になるので「次へ」をクリックします。

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以下、簡単設定で進めますがプライバシーの問題が気になる場合は、プライバシーのカスタマイズの記事を参照してください。「簡単設定を使う」にしても後で「設定」から変更できます

ここでは「簡単設定を使う」をクリックします。

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CortanaとはiPhoneのSiriのような音声認識によるパーソナルアシスタントです。利用するにはマイクが必須です。

ここでは「Cortana」を使うをクリックします。

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Windows 7/8.1からデフォルトのアプリが変更となります。

ここではWindows 10のデフォルトアプリを使うこととして、このまま「次へ」をクリックします。

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この画面になったら、マウスをクリックし、

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パスワードを入力してログオンします。

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いろいろな設定を行った後、この表示がでたあとデスクトップが表示されてアップグレードは完了です。

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まとめ

Windows 10へのアップグレードはインストールプログラムをダウンロードしながらアップグレードする方法が基本ですが、無償アップグレードの終了間近になるとダウンロードに失敗してアップグレードできなくなる心配があります。

予めインストールメディアを作成しておくことで余裕を持って自分の都合でアップグレードすることが可能となります。

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