今日からWindows 10へのアップグレードが始まるにあたり、マイクロソフトはニュースサイトに説明会を行ったのか、資料を配布したのかをしたようです。
しかし、その情報が掲載された記事を見ると、各社の事情が見えてきます。
IMPRESSとITmedia
このようなニュースが掲載されています。
- 大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」
Windows 10へのアップグレード手法を日本マイクロソフトに聞く
~明日より無償提供を開始するWindows 10
(PC Watch) - 鈴木淳也の「Windowsフロントライン」
とりあえず落ち着こう:
誤解だらけの「Windows 10」無料アップグレード
自分はどの手順でアップグレード? Windows 10の不安を解消。
(ITmedia)
両方とも現時点では見れないWindows 10の配布が始まった後の画面を掲載していることから、マイクロソフトから提供されたソースを使っていることは確かです。
PC Watchの記事は「マイクロソフトに聞く」と書かれており、記事中、鍵カッコで括られたセリフが多数引用されていますが、製品担当者なのか広報なのか、誰が言ったことなのかが、どこにも書かれていません。書かれていないところを見ると配布された資料から記事を起こしているように見えます。全体的にWindows 10の宣伝と取れる文言が並んでいます。
一方、ITmediaの記事はWindows 10に関する疑問点とその回答、対処法など、よくも悪くも言っておらず、皮肉めいた部分もありますが中立の姿勢で書かれています。
マイクロソフトとの力関係
検索しても見つからなかったのですが、以前、マイクロソフトと問題を起こした会社があり、その会社の出版部門が受け持っていたマイクロソフト関連書籍の仕事がすべてキャンセルになりそうになった事件があったと記憶しています。
IMPRESSは「できるシリーズ」など出版部門を持っていますので、同様のケースになる危険はあるでしょう。しかし、ITmediaは出版はしていませんのでその心配はありません。
このような力関係からあまり否定的な意見の記事は掲載できないのかもしれません。
まとめ
今回のマイクロソフトのWindows 10アップグレードに対する姿勢は非常に強引です。
強制しているわけではありませんが、バルーンで表示されたり、Office Onlineをサインアウトした時に飛ばされるMSNのサイトで表示されたりと、五月蠅いのは確かです。
そう感じている人が多い中でWindows 10を宣伝するのは難しいでしょう。しかし、ITmediaの記事のように、もう少しユーザー寄りの書き方があるのではないかと思います。
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