TechNet Standard

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従来のTechNet Direct PlusがTechNet Professionalに移行すると同時にTechNet Standardが提供されました。会員には事前にProfessionalの案内はありましたが、Standardの案内はありませんでした。既に会員である者に下位のエディションを勧めることは、普通はしないでしょうが、やはり前もってアナウンスはして欲しかったです。

サブスクリプションの違いはこちらを見るとわかるのですが、Standardには契約期間中2件の無償テクニカルサポートが無いことと、Enterprise Editionが提供されないことが大きな違いとなります。書籍の10%OFFに関してはあまりメリットはないと思います。

テクニカルサポートについては人によると思いますが、この権利を使うのはその製品をよく知ったうえでバグか仕様かのどちらかであるような根深いことを確認する時にしか使うことはないと思われます。実際、会社でMSに問い合わせるのは製品をよく知っているSEですし、それがバグである場合は、インシデントの消費としてカウントされませんので、通常はこの権利は必要ないでしょう。

Enterprise Editionについては、ボリュームライセンスで提供される企業向け製品で、主にサーバー製品群と連携することでメリットが出る製品です。例えば、Windows 7 EnterpriseはBitLockerによる情報漏えい対策や、System Centerによる集中コントロールなどの機能を持ちますが、パッケージでは購入出来ず、ボリュームライセンスを締結した企業だけに提供される製品です。なので小規模な評価を行う場合には不要なエディションとなります。

各サブスクリプションの価格は、次のようになっています。

サブスクリプション 新規価格 更新価格
TechNet Standard 23,000円 18,000円
TechNet Professional 39,000円 29,000円
TechNet Professional(メディアオプション付き) 75,000円 54,000円

サブスクリプションの変更は、更新のときのみ行えます。Standardは発売されたばかりですので更新価格は、既にTechNet Plusを購入していて更新する場合の価格です。

Office 2010は昨年から既にベータが公開されており、製品版も4月末には提供されていたわけで、既に評価は終わっており、OSについてもWindows 7が半年前に出たばかりでこちらも評価は終わっています。

これからの1年で出るものと言えば、Windows 7 SP1とWindows Home Serverの後継バージョンぐらいが、評価対象ではないかと考えられ、上記理由や会社で使用しているエディションを見てみてもProfessionalは必要ないと考え、今回はStandardでの更新としました。

なお、通常パッケージ版は最初の版、いわゆるGOLD版が発売され、以後、SPが出ても媒体はGOLDのままで変更はありません。しかし、TechNetやmsdnではSPが提供されると、それにあわせてSPが最初から適用された、例えばWindows 7はWindows 7 with SP1という媒体が提供されます。

GOLD版にSPを適用するのと、SPが適用された媒体でクリアインストールするのではゴミの残り具合の違いにより、OSの安定度は多少増すと考えられます。

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