Windows 7をUSB3.0のみのパソコンにインストールする方法(追記)

Windows 7のインストール媒体はUSB2.0のドライバーしか同梱されていないため、USB3.0の端子しか持たない最近のパソコンにはインストールできません。インストールの途中でキーボードやマウス、DVDドライブが使えなくなるためです。

しかし、Windows 7のインストール媒体を作り変えることでインストールが可能となります。Intelからツールが提供されたことにより簡単に作れるようになりました。

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新しいパソコンにWindows 10をインストール、1ヶ月使っての使用感

マイクロソフトの強引なアップグレード策に文句を言っていても仕方ないので、新しいベアボーンパソコンを買ってWindows 10をインストールして1ヶ月ほど使ってみました。

そして思ったことはWindows 7やWindows 8.1にしがみ付かなければならないほどWindows 10はひどいものではないということです。

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NUC DE3815TYKHE(旧サイト・アーカイブ)

※BIOS設定について訂正

IntelのNUC DE3815TYKHEは、第3世代のNUCですが、企業向け、組み込みOS向けと一般ユーザーが使うようには作られていません。企業で一括管理出来るようなハードも組み込まれているため割高となっています。

今回、Windows Home Server 2011で使っているGiadaのベアボーンが、あまりにもファンが五月蝿いので、置き換えとして購入しました。

パッケージ

元々企業向けで、ロット単位などで箱に詰められて販売されているのでしょう。単品で購入したものは、エアーパックの袋に詰められた本体、付属品、説明書などが、緩衝材とともに箱に詰められたものでした。代理店がロットで購入したものを箱に詰め替えて売っているように見えます。第1世代、第2世代のNUCのように、元々単体での販売を想定したパッケージとは異なります。

外観

前面は、電源スイッチ、ストレージのアクセスLED、USB3.0ポートです。電源スイッチは電源LEDも兼ねています。中央の大きな電源スイッチは、押しやすいのですが、逆に、本体を持つときに、うっかり押してしまうことが多々ありました。

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背面は、ACアダプタージャック、HDMI、LAN、USB2.0、音声入出力、VGAです。

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上面と底面は、ダイキャストのような金属製なので、放熱には良いのですが、全体として重くなっています。

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中に見えるのがCPUの放熱フィンです。

DSC00515a

以下は、第2世代のNUC DN2820FYKHとの比較です。

DSC00517a

背面はVGA以外は同じです。

DSC00520a

DN2820FYKHはファンが付いているので、ケースはプラスチックですが、DE3815TYKHEはファンレスなのでケース全体で放熱するような構造です。

DSC00524a

両機種とも、底面にはVESAマウントアダプターが付きます。

DSC00522a

内部は、DN2820FYKHではマザーボードの上に配置していた2.5インチのマウンターをDE3815TYKHEでは横に配置した構造です。2.5インチマウンターの下は無線LANのアンテナがある以外は空洞です。

DSC00505a

ハーフサイズのmini PCIeソケットがあり、無線LANカードが実装できますが別売りです。1.35V駆動のDDR3L(Low Voltage)タイプのSO-DIMMが必要なこと、1066MHzにクロック周波数を下げて使っていること、SATAも3Gbpsであることなど、DN2820FYKHと同じような仕様です。

ACアダプターは、DN2820FYKHと同じものです。

対応OS

最初は、Windows EmbeddedやLinuxなどだけしか対応せず、4GBの内蔵eMMCにインストールして使うものでしたが、Windows 7、Windows 8のドライバーも提供され、普通にクライアントPCとしても使えます。ただし、企業向けの機能に対応するドライバーが提供されていませんので、デバイスマネージャーでは、いくつかのデバイスのエラーマークは消えません。

Windows Home Server 2011などWindows 7時代のOSをインストールする場合は、BIOSで設定を変更する必要があります。DN2820FYKHでも同じ設定でインストール可能です。この設定による動作が安定していませんでしたが、最新のBIOSにアップデートした場合は、次の1か所の変更だけです。

UEFI BOOTでGPTディスクにインストールすることも、LEGACY BOOTでMBRディスクにインストールすることも可能です。

[BOOT]セクションの[Boot Configuration]タブの[UEFI Boot]の部分で、[OS Selection]を[Windows 7]に設定します。

DE3815TYKHE_BIOS_12

あとは通常のOSのインストール作業と同じです。

基本スペックと実際のパフォーマンス

本体の基本仕様は、以下を参照して下さい。

CPUについても以下を参照願います。

Windows 8.1をインストールしてwinsatで測定した結果は、以下のようになりました。比較のためにDN2820FYKHとDCCP847DYEの値も記しておきます。

コンポーネント DE3815TYKHE DN2820FYKH DCCP847DYE
一番低いサブスコア 3.1 4.1 4.2
プロセッサ 3.1 4.9 4.2
メモリ(RAM) 4.9 5.9 5.9
グラフィックス 3.6 4.1 4.2
ゲーム用
グラフィックス
3.7 4.1 5.5
プライマリ
ハードディスク
5.8
(HDD)
5.7
(HDD)
8.1
(SSD)
CPU
動作周波数
1.46GHz 2.13GHz 1.1GHz
キャッシュ 512KB 1MB 2MB
コア数 1 2 2
スレッド数 1 2 2
グラフィックス
定格周波数
400MHz 313MHz 350MHz
最大TDP 5W 7.5W 17W

CPU動作周波数が低く、キャッシュも少なく、シングルコア、シングルスレッドと、とても非力なスペックですが、最大TDPが低く抑えられています。

4GBメモリー、500GB HDDを積んだ状態でのシステムの消費電力は、電力を食う起動時で8W、アイドル状態で5Wでした。

DSC03384a

ファンレスということで、かなり熱くなると思ったのですが、実際には、室温30度程度の環境において、CPUの上のケース天板の温度が40度程度と、非常に優秀です。

DSC03377a

実際のパフォーマンスですが、某ブラウザーゲームは問題なくプレイ出来ます。Venue 8 Proでプレイしているのと、大きな違いは感じませんでした。

これは、DE3815TYKHEにWindows 8.1 Pro with Update(x64)をインストールした状態でプレイ中のシステムの稼働状態です。

Kankore_Win81_E3815

こちらは、Windows Home Server 2011でのプレイ中のシステムの稼働状態です。サーバーOSですのでバックグラウンド処理が重いようですが、100%に張り付いてはいませんので、ギリギリのパフォーマンスということでしょう。

Kankore_WHS2011_E3815

ちなみに、DN2820FYKHに、Windows 8.1 Pro with Update(x64)をインストールした状態でプレイ中のシステムの稼働状態は、このようになります。

kankore_Win81_N2820

まとめ

DE3815TYKHEは、第3世代とは言っても、CPU以外の基本構成は第2世代と大きな違いはありません。しかし、企業向けに特化した機能を搭載しているため、性能に対して割高になっています。

システム消費電力5Wファンレスマシンに魅力を感じないなら、DN2820FYKHの方が使いやすいでしょう。

暗闇に怪しく光るNUC

ファンレスになり、ファンの音がしなくなったのは良いのですが、静か過ぎて、今度は2.5インチHDDのヘッドのシーク音が気になるようになりました。

DSC03355a

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NUC DN2820FYKH(旧サイト・アーカイブ)

※Windows Home Server 2011とWindows 7 のインストールについて訂正
※最近の搭載CPUについて追記
※Windows Home Server 2011 のインストールについて追記

IntelのNUC DCCP847DYEでは、mSATAで迷走しましたが、2.5インチドライブが実装出来る第2世代のNUC DN2820FYKHが発売されたので、購入してみました。

既に、第3世代のDE3815TYKHEも発売になっています。

当初は、Windows EmbeddedとLinuxしかインストール出来ないとのことでしたが、現状は、Windows 7、Windows 8のドライバーも配布されています。TDPが5Wと低いのですが、Atomのシングルコアで、動作周波数1.46GHz、キャッシュ512KBと性能は期待できません。しかし企業向けのいろいろな機能に対応していることで割高となり、DN2820FYKHと同程度の値段です。ファンレスという魅力もありますが、デスクトップ用としては、第2世代のDN2820FYKHの方がよいでしょう。比較結果は、こちらを参照願います。

対応OS

2.5インチドライブが搭載出来ることから安価に大容量を実現出来ることから、Windows Home Server 2011を稼働させることを考えていたのですが、当初は、インストール出来ませんでした。

初期のBIOSはUEFIにしか対応しておらず、古いタイプのインストーラーは起動すらしませんでした。何度かBIOSがバージョンアップされ古いインストーラーでも立ち上がるようになったのですが、Windows Home Server 2011はインストーラーが立ち上がる途中でブルースクリーンとなりインストール出来ませんでした。

その後、DE3815TYKHEを入手し、いろいろ試したところWindows Home Server 2011がインストール出来たので、同様の設定にして試したところ、DN2820FYKHでもインストール出来ることが確認出来ました。インストールOSに関するBIOS設定は、動作が安定していませんでしたが、最新のBIOSにアップデートすることでこの部分の動作は安定します。

方法は、UEFI BOOT OSのタイプをWindows 7にすることです。後者はLEGACY BOOTには無関係のはずですが、ACPI関係に影響を与えるようです。設定方法の詳細は、DE3815TYKHEの記事を参照願います。

Windows 7も同様に、UEFI BOOT OSのタイプをWindows 7にすることが必要です。古いバージョンのBIOSでは、デフォルトのBIOS設定でもインストール出来ましたが、最新版では変更が必須です。

外観

DCCP847DYEと並べて外観を比較します。左がDCCP847DYEで右がDN2820FYKHです。前面には両方ともUSB3.0のソケットが1つ付いています。DN2820FYKHには赤外線の受信機も付いています。上面には電源スイッチとストレージのアクセスランプがあります。

DSC00422a

背面にコネクター類はまとまっています。

DCCP847DYEは、HDMIが2ポート、USB2.0が2ポート、LANが1ポートとDC入力です。音声の入出力が無いため、音を出す場合はHDMI経由ということになります。

DN2820FYKHは、HDMIが1ポート、USB2.0が2ポート、LANが1ポートとDC入力です。音声の入出力端子もあるので、ヘッドセットやスピーカーなどが使えます。

DSC00425a

裏面にはVESAマウント用アダプターを取り付けるネジ穴があります。

DSC00428a

DCCP847DYEはMiniPCI ExpressとmSATAのソケットがあります。また、SO-DIMMのソケットは2個あり、Maxで16GBまでです。WiFiのアンテナは付いていますが、MiniPCI Express用のWiFiモジュールは別売りです。

DN2820FYKHは上段が2.5インチストレージのマウンターとなっています。

DSC00432a

ストレージのマウンターを外すと、WiFiモジュールは標準添付されています。SO-DIMMのソケットは1個ですのでMax8GBまでとなります。なお、通常のSO-DIMMは1.5V駆動ですが、DN2820FYKHには1.35V駆動のDDR3L(Low Voltage)タイプのSO-DIMMが必要です。

DSC00438a

これは、DCCP847DYE添付のACアダプターです。

DSC00447a

ACアダプターしか添付されていませんので、電源ケーブルは別途買う必要があります。

DSC00448a

これは、DN2820FYKH添付のACアダプターです。

DSC00451a

コンセントにつなぐ部分が別パーツとなっており、3種類添付されています。日本のACコンセントに合うパーツも付いていますので、別途購入する必要はありません。

DSC00454a

基本スペック

本体の基本仕様は、以下を参照して下さい。

問題は、CPUです。

847は1.1GHzでTDP 17Wなのに対し、N2820は2.13GHzでTDP 7.5Wです。実際に稼働させると、DCCP847DYEは天板が結構熱くなります。

では、この周波数の差ほどパフォーマンスに違いがあるかというと、殆ど差はありませんでした。

Windows8以降、GUIでのスコアが表示出来なくなりましたが、測定は出来ます。管理者権限のコマンドプロンプトを開き、

winsat formal

を実行します。実行中は何もせず、終わるのを待ちます。測定結果は、

C:\Windows\Performance\WinSAT\DataStore

の下に出来たファイルの

日付 時刻 Formal.Assessment (Initial).WinSAT.xml

または、

日付 時刻 Formal.Assessment (Recent).WinSAT.xml

に記録されています。

こちらのサイトでは、このファイルをドラッグアンドドロップすると、従来のように表示してくれます。

WinSAT Viewer
Windows 8.1 エクスペリエンス インデックス スコアの表示ツール

ただし、このファイルには、PCのシリアル番号など細かな情報が含まれていますので、IEの空白のページにドラッグアンドドロップすると内容が表示されるので、<WinSPR>の部分から数値を読み取った方がよいでしょう。

Windows 8.1 Pro Updateをインストールして測定した結果は、以下のようになりました。

コンポーネント WinSAT.xmlタグ DN2820FYKH DCCP847DYE
一番低いサブスコア <SystemScore> 4.1 4.2
プロセッサ <CpuScore> 4.9 4.2
メモリ(RAM) <MemoryScore> 5.9 5.9
グラフィックス <GraphicsScore> 4.1 4.2
ゲーム用
グラフィックス
<GamingScore> 4.1 5.5
プライマリ
ハードディスク
<DiskScore> 5.7
(HDD)
8.1
(SSD)
CPU
動作周波数
2.13GHz 1.1GHz
キャッシュ 1MB 2MB
グラフィックス
定格周波数
313MHz 350MHz
最大TDP 7.5W 17W

 

CPUは周波数の差ほどの違いはありません。キャッシュが半分しかないことが原因のようです。DCCP847DYEの方が、グラフィックコアの周波数が多少高いのですが、ゲーム用グラフィックではそれ以上の差がついています。ストレージについては、DCCP847DYEはmSATAのSSDを積んでいますが、DN2820FYKHはHDDなので差がついています。

こちらのページのDN2820FYKHの「テクニカル・プロダクト・スペシフィケーション」を確認したところ、DN2820FYKHのSATAは3Gbpsなので6Gbps対応のSSDに変えても、7.7までしか改善しませんでした。

まとめ

一時期、入荷していなかったDCCP847DYEもマイナーチェンジしたものが出回り始めました。小さくてスペック上は、DN2820FYKHより高性能のように見えますが、DN2820FYKHより高価で、mSATAのSSDが必須など古い部品を使いまわすことは出来ません。新規でSSDを購入するなら、mSATA SSDと2.5インチSSDは、値段の差はありません。

しばらくDN2820FYKHを使った後、上記のスペック差から、一度、DCCP847DYEに移ったのですが、体感速度は変わらず、発熱の方が気になりました。また、音声出力が無いのも困りました。そのため、今はDN2820FYKHに戻りました。

今後は、SSDのトレンドは、mSATA SSDより、M.2 SSDに移行する可能性が高いため、先での流用を考えても、DN2820FYKHの方がよいと思います。

DN2820FYKHは、WiFiが標準添付、古い2.5インチHDDが流用できる、音声出力がある、安価であるなど、メリットは大きいと思います。


最近、サーバー用に1台追加購入したのですが、CPUがN2820からN2830に変わっていました。

メモリーの駆動周波数はN2820では1066(533MHz)に下げて使われていましたが、N2830では1333(667MHz)となっています。この違いはBIOS画面で確認できます。他には、CPUやグラフィックの周波数で多少違っていますので、全体として若干パフォーマンスが上がっているかもしれません。

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NUC と mSATA(旧サイト・アーカイブ)

概要

VPN Bridge用にNUC Kitを購入したのですが、mSATA SSDが必要なことを知らずに購入してしまい、それを購入しないで済む手段を試しましたが結局、買わなければならなくなったというお話です。

購入目的

MSN Messengerが終了し、リモートアシスタンスの接続が、面倒な手順を踏まなければ出来なくなりました。ならば、いろいろ応用が出来そうなので親の家とVPNで接続しようと考えました。

最近、SoftEther VPNもリリースされたので、買っておいたGiada i35BにWindows Home Server 2011をインストールしてみました。Atom D2550の64bit OS用のグラフィックドライバーが提供されていないため、汎用ドライバーでの運用になりますが、サーバーなら問題ありません。VPNで2つのLANを接続には、VPN ServerとVPN Bridgeの2台のパソコンが必要なので、もう1台入手する必要がありました。

Giada i35Bはノートパソコンの液晶が無いような構成で、ファンの音が五月蝿く、もう少し静かなパソコンを探しました。ベアボーンパソコンでGiada i35Bと同程度の価格のものを探したところ、NUC Kit DCCP847DYEを見つけ、良く調べもせず買ったのが失敗でした。

外観・付属品

本体は、思っていたより小さいのですが、体積的にはGiada i35Bとあまり違いは無いような気がします。小さくまとめた分、厚くなっています。

付属品は、ディスプレイの背面のVESAマウントに取り付ける金具一式と、ACアダプター、説明書です。ドライバーはIntelのサイトから落とすことになります。また、ACアダプター用のACケーブルが付いていませんので、このような製品を別途購入する必要があります。

アース付きの3Pですので、アースなど使わないからと、一般的な2PのACアダプター用のACケーブルを挿そうとしてみましたが、2PのACケーブルは使えないような構造になっていました。

内部構成

メモリーはSO-DIMMであることは知っていましたので、Giada i35B用に2枚組で買った残りの1枚を使いました。2枚入りますが、1枚だけ実装する場合は上側に挿します。メモリーの互換性は下記で確認出来ます。

DSC00256

USBは外部3ポート、内部2ポートなのですが、写真のようにピンヘッダが付いておらず、内部2ポートは使えないようになっていました。

DSC00264

購入時のBIOS設定ではUSBは3ポートしか表示されませんでしたが、最近のBIOSでは5ポート表示されます。最近のロットではピンヘッダが付いているのかもしれません。

DSC02914

問題は、このソケット。私は2.5インチHDDが使えると思っていたのですが、mSATA SSDしか使えないような構成でした。

スペックでは2つのmini PCI Expressスロットは同じ構成のようですが、説明書では、下側が無線LANカード用、上側がmSATA SSD用とのことです。

DSC00247

mSATA SSDは120GBでもNUC本体と同程度の価格で高価なため、何とかmSATA SSDを購入しないで使えないか考えました。

BOOT革命USB

SSDなど使わず、遅くてもUSBメモリーから起動すればよいのではないかと考えました。

BIOSはUSB起動に対応していますので、どうやってUSBメモリーにOSをインストールするかです。BOOT革命USBを使えばインストール出来そうだと考えて試してみました。

BOOT革命USBには「どこでも起動」という機能があり、パソコンの環境をUSBメモリーにコピーして、他のパソコンで、そのUSBメモリーから起動できるというものです。

評価版では、この機能はテスト出来ないため、ソフトを購入しました。

手元のNetBookからUSBメモリーに環境をコピーしてNUCでの起動をいろいろ試してみましたが、うまくいきませんでした。OS起動途中でブルースクリーンとなり、再起動を繰り返します。

ここでの失敗は、BOOT革命USBをWindows 8 EnterpriseのWindows to Goと同じものと考えていたことです。

  1. BOOT革命USBは、元となるPCの環境をバックアップするのが本来の目的である
  2. 「どこでも起動」で、他のパソコンから起動するためには、そのパソコンの環境にUSBメモリーの環境を合わせこむ必要がある
  3. そのためのプログラムがWindows上でしか動作しない
  4. すなわち、他のパソコンでは既にWindowsがインストールされている必要がある

これらのことがわかっていませんでした。そのため、Windowsが起動すらしていない、現状のNUCの環境にUSBメモリーの環境を合わせこむことは出来ないということです。

mSATA-->SATA変換

次に変換基板で2.5インチHDDをmSATAに接続できないか考えました。Windowsさえ起動できれば、BOOT革命USBの「どこでも起動」が使えるからです。ここで使ったのは、世田谷電器の変換基板です。

DSC00240

電源は別に用意して、SATA信号だけ引き出します。2.5インチの500GB HDDのWestern Digital WD5000BEVTと2.5インチの128GB SSDのcrucial C300 CTFDDAC128MAGを接続して試してみました。

DSC00252

しかし、何故かNUCのBIOSではHDD/SSDを認識しません。変換基板がおかしいのかと、Giada i35Bに接続してみたところ、HDD/SSDは問題無く認識されました。

こちらの記事では、別の変換基板で使えているようです。ただし、NUCもSSDも違いますので、この変換基板に問題は無くとも、手持ちのHDD/SSDが使えるかどうかはわかりません。

Intel SSDMCEAC120B301

結局、Intelの120GB mSATA SSDを購入しました。他社の安物で済ませるとか、64GBにするとか、安く済ませる方法もありますが、パーツの価値と互換性を考えてIntelにしました。

なお、NUCで使えるテストされたメモリー、SSD、無線LANカード、周辺機器などは、こちらのページに記載があるので、買う前に確認しておいた方が良いでしょう。

ここにも掲載されているように、SSDMCEAC120B301はIntel 120GB 525 Seriesなので問題無く認識され、OSもインストール出来ました。

mSATA SSD-->SATA SSD変換

まだ、迷走は続きます。

mSATA SSDもHDDなどと同様に初期不良でないことを確認しなくてはなりません。mSATAのままでは、これdo台PROに接続できないため、変換基板を買ったのですが、ここで買ったのも、世田谷電器の変換基板です。

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物が届いて、mSATA SSDに合わないので気付いたのは、MicroSATAとmSATAは別物だということです。同時に買ったSlim SATA用の変換基板と比べると、こう違います。左がMicroSATA、右がSlim SATAです。

DSC00244

結局、SATAのコネクター形状をまとめると下記の6種類があります。他にも知らない形状があるかもしれません。

コネクター形状 コネクターを使用している機器
SATA ATX、MicroATX、Mini-ITXなどの内部SATA
5インチ光学ドライブ
3.5インチHDD、2.5インチHDD/SSD
eSATA ATX、MicroATX、Mini-ITXなどのバックパネルSATA
外付けSATA接続HDD
SlimSATA 薄型光学ドライブ
MicroSATA 1.8インチHDD/SSD
mSATA NUCなどのMini PCI Express兼用SATA
mSATA SSD
M.2 SATA 新しい規格で、PCI Express接続した場合は20Gbps以上
PCI Express兼用
M.2 SSD

結局、変換基板は玄人志向の物を買い直しました。

DSC00237

これは、変換基板だけでなく、7mm厚2.5インチHDDサイズのフレームが付いているので、NUCで使わなくなっても、mSATA SSDを有効利用できます。mSATA SSDはネジ無しで固定できるのも便利です。

NUCの冷却ポリシー

OSをインストールして、パッチを適用している間、電源を入れたままにしていたわけですが、本体が熱くなっているので、BIOSで調べてみました。

起動直後にキーボードの[F2]でIntel Visual BIOSに入り、Advanced Setupで詳細設定モードに切り替え、Coolingを選択します。

設定は5種類ありますが、デフォルトでは、Customとなっています。

DSC02908

Customの設定内容は、このように78度までは40%程度(約1500rpm)で、本気で冷やすのは85.5度以上というものです。この設定のまま、BIOS画面をしばらく見ていましたが、室温30度で70度近くまで上がり、ケースは触れないほど熱くなりました。

DSC02913

ちなみに、Coolの設定でも下限は70度です。

DSC02909

メーカーの推奨設定なので80度でも壊れないのでしょうが、ケースが触れなくなるほど熱くなるのも問題なので、試しに下限を40度に設定してみました。

室温30度では、54度が冷却限界でした。この状態ではファンの音が結構五月蝿いです。

DSC02918

Windowsで動作する冷却設定を変更できるユーティリティは、Intelから提供されていないので、BIOSで設定するか、他社が開発したユーティリティを探すしかありません。

まとめ

NUCは小さくまとまったコンピューターですが、小さくまとめたため、比較的高価な部品が必要で、mini-ITXなどで使っていた部品も殆ど使えません。また、ACケーブルが付いていないという落とし穴もあります。

汎用部品を使うための変換基板が何種類も出ていますが、使えないものがあったため、実績のあるものを探す必要があります。その場合でも接続したHDD/SSDによっては使えない可能性もあり、リスクを伴います。

また、冷却性能が低いため、高温で使うことを想定して設計されているようなので、設置場所には注意が必要です。


NUC Kit DCCP847DYEは、一時期、売り切れで再入荷しなかったのですが、最近、また販売を始めたようです。私のNUCは、故障したので修理に出したところ、交換品が届きましたが、初期のものと違っていたので写真を掲載しておきます。

DSC00456

ACアダプターの接続端子の後ろに、DC電源のコネクターのようなものが追加されています。

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USB2.0の内部ピンヘッダが付いており、USB2.0 No.4、5を使用できるようになりました。

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蓋のSSDが当たる部分に、SSDの放熱のためと思われる薄緑色のゴムのようなものが付いています。

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BIOSは、NUC Kit DN2820FYKHなどと異なり、バージョン0049でも従来タイプのVisual BIOSのままです。

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