Surface Pro 4で作成した回復ディスクでは工場出荷状態に戻すことは不可能

Surface Pro
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いろいろ試す前に初期状態に戻せるようにしたかったのですが、全面的にWindows 10の回復ディスク機能を使ったSurface Pro 4は、通常の方法では工場出荷状態に戻せないことが分かりました。

Windows 10での回復ドライブの仕組み

こちらの記事に詳しく説明されていますが、Windows 10では回復パーティションの意味合いが変わっています。

具体的には、インストールされたWindows 10から必要なファイルをかき集めて、その都度インストールイメージを作成します。

これはSurface Pro 4をWindows 10バージョン1511にアップデートした状態でのパーティション構成です。

回復パーティションが870MBしかなく、システムイメージが格納されていないことが分かります。

Recovery-Drive-06

Surface Pro 4での困ったこと

USB回復ドライブの作成はこちらに記載がありますので作成は簡単です。

ところが、この回復ドライブはその時点のWindows 10から作成されるため、Windows Updateを1回でも適用すると工場出荷状態ではなくなります。

これは、バージョン1511のアップデートを適用後に作成した回復ドライブを使って復旧した直後の画面です。

左下の検索バーがCortanaになっていることからWindows 10バージョン1511であることが分かります。

このことから回復ドライブ作成時点より前の状態には戻せないということは知っておく必要があります。

Recovery-Drive-05

そして回復ドライブで回復したSurface Pro 4で回復ドライブを作成しようとすると、

Recovery-Drive-01

Recovery-Drive-02

このように失敗してしまいます。

Surface Pro 4購入直後のビルド10240の状態で作成した回復ドライブで回復しても作成に失敗します。

Recovery-Drive-03

もう一つの回復ドライブの作成方法

回復イメージはMicrosoftからダウンロードすることも可能です。

MicrosoftアカウントとSurfaceのシリアル番号が必要です。

Surfaceのシリアル番号は最後に登録したMicrosoftアカウントに登録されます。

そのため、シリアル番号さえ分かれば誰でも回復イメージをダウンロードすることができます。

そして、この回復イメージで作成した回復ドライブで復旧したSurface Pro 4では回復ドライブの作成が可能です。

この回復イメージで復旧した状態は一番工場出荷状態に近いものとなります。

Surface Pro 4の回復イメージ(SurfacePro4_BMR_81_2.114.0.zip)は6.60GBでした。

回復ドライブの違い

Surface Pro 4で作成した回復ドライブとMicrosoftからダウンロードした回復イメージでは、そもそも内容が異なります。

これはSurface Pro 4で作成した回復ドライブのルートフォルダーです。

Recovery-Drive-07

そしてこれは回復イメージで作成した回復ドライブのルートフォルダーです。

Recovery-Drive-08

まとめ

Surface Pro 4本体で作成できる回復ドライブは工場出荷状態に戻すためのものではなく、ある時点まで時間を戻すものです。

従来の修復ポイントと同じ意味合いですが、アプリケーションなどは消えてしまいますので、あまり実用的ではありません。

そして工場出荷時の状態に一番近い状態で戻せるのは、Microsoftからダウンロードできる回復イメージを使った場合だけです。

注意するのは中古品です。

中古として処分する場合は、必ずMicrosoftからダウンロードした回復イメージで初期化してから処分してください。

中古で入手した場合は、必ずMicrosoftからダウンロードした回復イメージで初期化してから使い始めてください。そうしないとどの回復ドライブで初期化されたか分かりませんので不安定になる可能性があります。

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コメント

  1. 松永勝一 より:

    はじめまして、こちらのサイトを拝見して、一番わかりやすそうなのと、親切で信頼できそうなので、質問させていただきます。私はパソコン初心者でPCは詳しくありません。サーフェイスPRO4を買ったのですが、難しすぎて、使いこなせないので、処分をしたいのですが、リカバリーが今までのWINDOWS7とかだと意外に簡単そうなのですが、”サーフェイスPRO4”は難しいとのことなので、Microsoftからダウンロードできる回復イメージを使った場合が良いとのお話しなのですが、リカバリー方法をわかりやすく教えていただく事は出来ませんでしょうか?お助けください。よろしくお願いいたします。

    • Solomon Solomon より:

      コメントを頂きありがとうございます。

      基本的なことはこちらの記事に記したとおりです。

      Surface Pro 4を買ったら、まず回復ドライブの作成を
      http://solomon-review.net/surface-pro4-recovery/

      今回、処分されるとのことですので、まず、こちらのページから回復イメージをダウンロードします。

      Surface の回復イメージをダウンロードする
      https://www.microsoft.com/surface/ja-jp/support/warranty-service-and-recovery/downloadablerecoveryimage

      MicrosoftアカウントとSurfaceのシリアル番号が必要です。シリアル番号はキックスタンドを開いた本体側にあります。

      ここでMicrosoftアカウントとシリアル番号が紐付けられますが、処分先で同じことをすれば新しいMicrosoftアカウントに紐づきますので、気にする必要はありません。

      工場出荷状態に戻すには8GB以上のUSBメモリーが必要です。

      USBメモリーをFAT32でフォーマットしてからダウンロードした回復イメージをUSBメモリーに展開します。

      次に、こちらのページの「USB 回復ドライブを使用して Surface をリセットする方法」に従ってリセットします。この時[ドライブを完全にクリーンアップする]を選択してください。

      USB 回復ドライブの作成と使用
      https://www.microsoft.com/surface/ja-jp/support/storage-files-and-folders/create-a-recovery-drive?os=windows-10&=undefined

      リセット作業が進み、リセットが完了するとそのままWindows 10の初期設定に進みます。

      Windows 10の初期設定画面で操作待ちになったら「電源ボタン」を10秒以上押したままにして強制的に電源を切ります。

      これで工場出荷状態に戻ったことになります。

      不明な点がある場合は、再度コメントを頂けませんでしょうか。

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