Surface Pro 4の詳細なベンチマークが掲載されています

Surface Pro
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ITmediaにSerface Pro 4とSurface Pro 3とSurface 3との詳細な比較ベンチマークが掲載されました。

結果はSurface Pro 4の優秀な性能が立証された形となりますが、いくつか気になる点もあります。

Surface Pro 4のベンチマーク

ITmediaにSurface Pro 4の詳細なベンチマークの第1弾が掲載されました。

発売から3週間と時間が経っていることは詳細なデータを取るのに時間がかかったためなのでしょうが、Surface Pro 3の在庫処分への影響からMicrosoftに掲載を止められていたようにも感じます。

とても詳細な結果が掲載されているのですが結論としては、

今回の結果をまとめると、プロセッサが2世代進化し、ストレージも高速化され、よりパワフルで快適になったことがベンチマークテストでも実証された。

特にグラフィックス性能の向上は目立ち、3D描画性能のテスト、総合性能のテストでもそのアドバンテージが出ている。最近はゲーム以外でもGPUの活用は進んでいるので、Edgeブラウザをはじめ全般により快適に操作できる。

過去のモデルで不安をのぞかせていた放熱能力も、性能に合わせてしっかり強化されている。ピークの動作音は少し上昇しているものの、ソフトウェアで監視したプロセッサの温度、実測したボディの表面温度とも比較的抑えられ、パフォーマンスのはっきりした低下も見られない

結論として、性能も放熱面もSurface Pro 3から、より完成度が高まったと言える。

 

とのことです。

 

Surface 3の欺瞞

今回のベンチマークではSurface Pro 4とSurface Pro 3のCore i5モデル、Surface 3(Atom x7)との比較となっています。

Surface 3の性能の貧弱さが浮き彫りとなり、ビジネスにはSurface 3で十分と言っていたのが販売上の「嘘」であったことが明確となっています。

Surface 3は国内キャリアへの足掛かりのための戦略機種であり、法人向けで売れてくれないとSurface BookのLTEモデルが発売できなくなってしまうためでしょう。

また、Windows 10とSkylakeの発売時期の関係でSurface Pro 4の発売が大幅に遅れたこともSurface 3やSurface Pro 3でお茶を濁すしか無かった状況が見て取れます。

何にしろ、無事、Surface Pro 4が発売されたので、Surface Pro 3の在庫がさばければ本格的にSurface Pro 4をメインに売り込むのは当然です。TV CMも始まりました。

所詮、制御用CPUであるAtomでオフィスワークをこなすのは無理なのです。

 

CPU性能の限界

記事では各項目について以下のプログラムで測定されています。

  • CPU性能:CINEBENCH R15
  • ストレージ性能:CrystalDiskMark 5.0.3
  • グラフィック性能:3DMark、FF14ベンチマーク
  • システム性能:PCMark 8
  • Webブラウジング性能:WebXPRT 2015
  • 動作時の騒音、ボディの発熱

この中で気になる点はシステム性能で、PCMark 8にはWork/Home/Creativeの3種類がありますが、GPU負荷が軽いものはSurface Pro 3と大差無いという結果です。

最近のCPU性能は限界が見えており、GPU性能の強化で全体性能を誤魔化しています。このベンチマークでもそれが明確となっています。

どれほど行き詰っているかという例として、こういうデータがあります。

これはCPU-Zでの第3世代Core i7-3770Kと第4世代改良版のCore i7-4790Kとの比較です。

CPU性能ではSkylakeは4790Kに対して10%程度しか改善していないと言われていますので、第3世代Core iと第6世代Core iではCPU性能では28%程度の改善となります。

これを「3世代の違いで30%もの」と見るか「3世代の違いで30%しか」と見るかは人によると思いますが、Pentium時代は世代交代ごとに倍々で性能が増えていたことを考えると限界と言わざるを得ないでしょう。

CPU-Z-Core-i7-3770K-01

CPU-Z-Core-i7-3770K-03

 

サーマルスロットリング

ベンチマークではSurface Pro 4ではサーマルスロットリングは発生しなかったとのことです。

サーマルスロットリングというのはCPUが高温になることで破壊されるのを防ぐために、ある温度以上になると強制的にクロック周波数を下げてCPUの温度上昇を抑える機能で、高温になると性能が低下する現象です。

半導体はプロセスが進化するごとに微細化と低電圧化が進み低消費電力となりますが、その結果として発熱も少なくなっています。

Surface Pro 4ではCPU温度も最高で60度と低いのですが、測定した時期が悪かったのか室温が22度における値です。

周囲温度が上昇すると十分に冷却できなくなるため、指数的にCPU温度は上昇します。したがって、この結果を鵜呑みにするのは早計と思われます。

Surface Pro 3に比べれば十分低い温度なのでサーマルスロットリングが発生する危険性は少ないでしょうが皆無とは言えません。

 

まとめ

値段を考慮しなければSurface Pro 4とSurface Pro 3のどちらを買うかの判断には十分なデータだと思います。

Surface 3は論外として、予算さえ許せばSurface Pro 4を買うべきでしょう。

残念なのはCore m3モデルのデータが無いことです。

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