Sony WALKMAN Music Center for PC

Solomonレビュー[redémarrage]

ソニー、ウォークマン利用者に「Music Center for PC」への移行を強要、12月以降「Media Go」、「x-アプリ」での「mora」利用を不可能に

 

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この秋に発売されたウォークマンから楽曲管理ソフトが「Music Center for PC」に切り替わりました。

既存ユーザーも移行を検討する必要がありますが、ソニーは考える時間を与えず強制的に移行させる手段に出てきました。

ウォークマンの3つの楽曲管理ソフト

Music-Center-for-PC-02

ウォークマンはカセットテープやMDなどの媒体からフラッシュメモリーに移行する段階で、パソコンで楽曲を管理する必要性から楽曲管理ソフトを提供してきました。

ふらふらと必要もないのに何度も管理ソフトを変更し、その度にユーザーに負担をかけてきました。

現在は、

という3種類の管理ソフトが存在します。

「x-アプリ」は「SonicStage」から連なる古くから存在するメディア管理ソフトで著作権保護のかかった楽曲を管理できるソフトです。

「Media Go」は元々PSP(PlayStation Portable)のコンテンツ管理ソフトとして開発されたもので、ウォークマンとは関係ないものなのですが、何故かウォークマンでも使うようになり今年の夏までは推奨ソフトとされてきました。

Music Center for PCは秋口に突然発表された管理ソフトで現状の推奨ソフトです。x-アプリを元に作成されていますが、上位互換ではなく、機能制限版となっています。

 

移行を強要するソニー

ソニーは、「Music Center for PC」を発表するまでは、「Media Go」を推奨すると言いながら「x-アプリ」の提供も続けてきました。

ユーザーとしては「x-アプリ」より機能が制限される「Media Go」への移行に必要性を感じず、「x-アプリ」を使い続けている人も多いようです。

そのような状況下で2017年8月29日から配布が始まった「Music Center for PC」ですが、ここにきて「Music Center for PC」へ移行せざるを得ない状況を作ってきました。

 

「Media Go」と「x-アプリ」の配布終了

まず、「Media Go」と「x-アプリ」のダウンロードを2017年12月で終了すると告知してきました。

12月と言っていますが「Media Go」のサイトには12月末とあります。しかし、早めにダウンロードしておいた方が良いでしょう。

また、移行するように言っておきながら注釈には、

※「Music Center for PC」は、「Media Go」および「x-アプリ」のサポート対象機種のすべてを網羅しているものではありません。

 

とあり、移行できない機種があることを暗に示唆しています。

これだけなら、インストーラーはネットワーク経由で本体をダウンロードしてくるタイプでは無いので、ダウンロードしておけば問題無いと思われるかもしれません。

 

「Media Go」と「x-アプリ」の「mora」連携終了

しかし、ソニーは更に締め付けを行い、移行せざるを得ない状況を作ってきました。

「Media Go」と「x-アプリ」には、「mora」で楽曲を購入して直接管理できる機能を搭載していますが、moraのお知らせには11月30日でこの機能を使えなくすると告知しています。

引用すると、

平素よりmoraをご利用いただき、誠にありがとうございます。

「Media Go」および、「x-アプリ」にてmoraをご利用いただいているお客様にお願い申し上げます。

ソニー株式会社提供の「Media Go」は、2017年12月をもってソフトウェアの提供・アップデート及びすべてのサポートが終了いたします。これに伴い、Media Goにおける「mora 音楽ダウンロード」の提供を、以下の日程をもって終了させていただく予定です。

また、同様にx-アプリ内の「mora 音楽ダウンロード」の提供も同日に終了させてく予定です。

■終了予定日時: 2017年11月30日(木) 15時

今後は、Media Goやx-アプリからのデータ移行もかんたんな、音楽プレイヤー「Sony | Music Center for PC」のご利用をお願い申し上げます。

「Sony | Music Center for PC」でも、同じアカウントで引き続きmoraをご利用いただけます。

「Sony | Music Center for PC」のインストールはこちら

「x-アプリ」または「Media Go」のライブラリー移行方法はこちら

<ご注意>

・moraサービス提供終了後「Media Go」および「x-アプリ」での楽曲購入/ダウンロード等、moraのすべての機能をご利用いただけなくなります。

・「Media Go」のサポート終了後は、パソコンのOSアップグレードによりMedia Goがご利用いただけなくなる場合がございます。予めご注意ください。 今後ともmoraをよろしくお願い申し上げます。

 

「mora」での購入はブラウザで行えますし、購入した楽曲をダウンロードして「Media Go」や「x-アプリ」に登録すれば従来通り管理は可能です。

ただし、購入からダウンロード、登録までをスムーズに行うには「Music Center for PC」への移行は必須ということになります。

問題は、

  • 8月29日:「Music Center for PC」ダウンロード開始
  • 10月10日:「Media Go」、「x-アプリ」の提供終了告知
  • 11月30日:「mora」連携終了
  • 12月:「Media Go」と「x-アプリ」のダウンロード終了

と、告知から提供終了までの期間が他のネットワークサービス終了などに比べて短く、利用者に考える余地を与えていないことです。

 

何故、こうも急ぐのか

ソニーは昨年発売したウォークマンWシリーズから順次、著作権保護楽曲の再生機能を持たないウォークマンに切り替えてきました

残っていたSシリーズも9月に、ZXシリーズも10月に新製品に置き換え、現行のすべての機種を著作権保護楽曲を再生できない機種に置き換えました。

著作権保護楽曲は、「オーディオメーカーであるソニーのウォークマン」が「パソコンメーカーであるアップルのiPod」に敗北した「黒歴史」の原因でしかないのです。

ソニーは黒歴史を「無かったこと」にするのが得意で、「Music Center for PC」の説明を見ても、どこにも著作権保護楽曲を扱えるのかどうかの記述がありません。

「Media Go」の提供終了は、本来の提供元であるソニーネットワークエンターテイメントがPSPの終了に伴って行うものですが、「x-アプリ」の提供終了は著作権保護楽曲という黒歴史を「無かったこと」にするための行為以外の何物でもありません。

しかも、既存のウォークマンユーザーを切り捨ててまで行うものです。

 

アメとムチ

今回の移行の強要に対して、体裁を整えるためにソニーはキャンペーンを開始しています。

moraで楽曲を購入する場合、「Music Center for PC」から1500円以上購入することで300円分のポイントを還元してくれるというものです。

期間は2017年10月10日(火)から11月30日(木)までです。

しかし、このキャンペーンは間違っています。本来300円ではなく540円にすべきなのです。

ハイレゾ、ハイレゾと盛んにHi-Resを売り込もうとしているソニーなのに300円では従来のAAC楽曲(257円)しか購入できません。ハイレゾ楽曲は540円です。

ハイレゾを聴けというなら、ハイレゾ楽曲が購入できる金額を還元するのが筋でしょう。

 

結局どうすればよいのか

まず、「Media Go」か「x-アプリ」を使っていて、今後も継続して使う可能性がある場合は、最新バージョンをダウンロードしておいてください。「Media Go」については追加モジュールも必要です

ダウンロードは11月末までに行ってください

次に、今後アップデートされるWindows 10でもサポートされる楽曲管理ソフトを使いたい場合、または、「mora」で楽曲を購入し、そのまま管理したい場合は「Music Center for PC」をインストールする必要があります。

11月30日までに1500円以上の楽曲を購入する予定があるなら、それまでにインストールしてキャンペーン特典を貰った方がよいでしょう。

 

問題は、「Music Center for PC」へ移行するかどうかです。

「Music Center for PC」は「Media Go」や「x-アプリ」に対して機能制限版となるため、管理できなくなるものがあります。

  • ミュージックライブラリー:歌詞ピタサービスから購入した歌詞情報はMusic Center for PCで買い直す必要がある
  • パーソナルビデオ:移行不可
  • フォト:移行不可
  • ポッドキャスト:移行不可
  • 着うたフル/着うたフルプラス:移行不可

詳細は、こちらで説明されています。

これらは「Music Center for PC」では管理できないため、ウォークマンに転送できなくなります。

現行のウォークマンは大きな液晶を持ちながらジャケット以外表示できませんので、これらが管理できなくても問題無いのです。

また、制限事項として、

  • ライブラリーのCD-Rへの書き出しは不可
  • 楽曲ファイルを取り込んだ際に一部のメタデータが消失する場合がある

とのことです。

これらを踏まえて、「Music Center for PC」に移行するかどうかを決める必要があります。

「x-アプリ」については共存が可能です

 

移行する場合

「Media Go」または「x-アプリ」から移行する場合は、移行元によって操作が違います。

「x-アプリ」の場合は、インストール段階で「x-アプリ」を検出しますので、「x-アプリのデータが存在します。このデータを本プログラムに取り込みますか?」の問い合わせに「はい」をクリックしてインストールを進めます。

「Media Go」の場合は、インストール後の最初の起動時に「パソコン内のファイルをMusic Centerに取り込みます」の問い合わせで「[ミュージック]フォルダー」にチェックを入れることで「Media Go」のライブラリーを取り込みます。

ただし、「iTunes」がインストールされていると「iTunes」のライブラリーも取り込んでしまいますので場所を指定して取り込む方法を使います。

詳細はこちらで説明されています。

「Music Center for PC」へ移行後も、「Media Go」や「x-アプリ」は起動できますが、12月以降は「mora」連携が使えなくなります。

 

移行しない場合

「x-アプリ」を利用している場合はこちらの記事を参考にしてください。

「Media Go」の場合は「Music Center for PC」をインストールしても「Media Go」のライブラリーを触らせないようにします。

インストール後の最初の起動時に「パソコン内のファイルをMusic Centerに取り込みます」の問い合わせで「[ミュージック]フォルダー」のチェックを外して取り込まないようにします。

「Music Center for PC」で「mora」の楽曲を購入した場合は、ダウンロードされた楽曲を「Media Go」のライブラリーにコピーしてからライブラリーに登録します。

直接ライブラリーに登録すると、楽曲ファイルが分散してバックアップが面倒になりますので注意してください。

今回のキャンペーンでの利用が終わったら、「Music Center for PC」をアンインストールして、ブラウザで購入した方がよいかもしれません。

 

念のためにバックアップ

パソコンの故障や買い替えで「Music Center for PC」のデータを移行させる場合、再度インストールしてライブラリーを再登録させることで楽曲の管理はできます。

ただし管理を「Music Center for PC」が行っている「歌詞ピタ」データ、再生回数、レートなどは復元されません。

これらを含めて移行するには「Music Center for PCバックアップツール」でバックアップと復元を行う必要があります。

詳しくはこちらを参照してください。

 

まとめ

長年、「x-アプリ」を使っていたのですが、つい最近「Media Go」に移行したばかりでした。そこに「Music Center for PC」の発表でしたので、再度「x-アプリ」に戻り、「Music Center for PC」をどうするか、これから検討しようと思っていたところです。

しかし、ソニーの対応は急ぎ過ぎです。ユーザーに考える余地を与えていません。

ヨドバシではいつも売れ残ったNW-A35が山積みになっています。

ライトユーザーはApple Musicなどの定額制音楽配信サービスに、ヘビーユーザーは高級ハイレゾプレーヤーにと二極化が進んでいる状況にも関わらず、ユーザー不在の今回の対応は反感を買うのは必至です。

ソニーは、まだ、いいものさえ出していれば、ユーザーは文句も言わず付いてくるとでも思っているのでしょうか。

 

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