Windows RTを搭載した、下位バージョンのSurfaceの後継機種が発表になりました。ただし現状では、日本での発売は未定です。
- 世界26地域で「Surface 3」発売――新世代Atom、10.8型3:2ディスプレイ、Windows 10に無料アップデート可能で499ドルから(ITmedia)
- 499ドルでシリーズ史上最薄/最軽量の「Surface 3」(PC Watch)
- 「Surface 3」当初の販売地域に日本は含まれず(PC Watch)
- キーボードと合わせても887gのSurface 3は2-in-1の新しい選択肢(PC Watch、笠原一輝のユビキタス情報局)
後継機種と言うより、Surface Pro 3の廉価版と言った方がよいかもしれません。OSは、Atomを積んでいますのでWindows RTではなくWindows 8.1(x64)です。
元々Windows RTは、Windows 10へのアップグレードパスが絶たれていますので、Surface 2の後継機種とするならIntelアーキテクチャー(x86/x64)とすることは必須だったわけです。
- Windows 10は7月にアップグレード版/プリインストール版が同時提供(PC Watch)
私が最初に思ったことは、何故このタイミングで、ということです。日本を基準に考えれば、新年度が始まる日に発表したって春商戦には間に合いませんし、だからと言ってボーナス商戦にも早すぎます。
あと、ターゲットも問題です。
以前、Surface Pro 2を買おうと販売店に行ったとき、店員に聞いた話では、Surface 2もSurface Pro 2と同じくらい売れているとのことでした。誰が買うのと聞くと、学生との回答でした。学生は、とりあえずレポートなどを作成するのに、Officeさえ使えればよいので売れていると。
ならば、学生に売るにしても時期が遅すぎます。
となると、「日本におけるSurface 3の発売に関する情報については、現在最適な形での投入を検討しており、改めてお知らせします」という日本マイクロソフトの発表が意味するのは、7月に発売されるというWindows 10をプリインストールしての発売と見るのが妥当でしょう。
日本人がOSのアップグレードに消極的であるとか、ボーナス商戦に絡めることが出来るとか、Windows Phoneの発売とのリンクとか、いろいろ考えているのかもしれません。
大きさから言って、8インチタブレットに取って代わることはありませんが、安価なモバイルパソコンを求めている人にとっては良い選択肢と成り得るかもしれません。