画面素材の作成

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パソコンやスマートホンなどに関するブログの記事や操作説明書を作成する上で必要となるのが、画面の画像です。

Microsoft Office 2010

MS-Office 2010からは、挿入タブに「スクリーンショット」という機能が追加になりました。例えばWord 2010だと、このようなボタンとなっています。Excel 2010、PowerPoint 2010も同様の機能があります。

Word2010

しかし、この方法では、キャプチャーした画像の再利用が難しいため、私は画像ファイルとして取得し、目的に応じて加工して貼り付けるようにしています。

フリーソフトや専用ツールを使わず、OSの機能で画面の画像を取得する方法を、簡単にまとめておきます。

Snipping Tool

Windows Vistaから添付されるようになったツールです。Windows 7 Professionalにも添付されています。エディションによっては添付されていないようです。

「スタート」「すべてのプログラム」「アクセサリ」「Snipping Tool」で起動します。

Snipping-Tool_03

Snipping Toolを起動すると、前回のモードで、すぐに取り込み待機の状態になりますが、別のモードに変更することで取り込み方法が選択できます。取り込んだ画面の画像は、画像ファイルとして保存できます。

Snipping-Tool_04

このツールの問題は次のような点があります。

  1. 古いプログラムのウインドウだとウインドウのサイズより小さい範囲で取り込まれてしまう
  2. ウインドウを取り込む場合、取り込みの直前に選択されていたウインドウでもタイミングによっては。閉じるボタンが赤く取り込めない
  3. 取り込みの開始が、必ずSnipping Toolのクリックのため、上のWordの画面のようにマウスを置くだけで表示される項目を取り込めない

1.の問題は、例えば、GPS Trackerというプログラムではこのようになります。

GPS_01

これらが問題となる場合は、次の方法を使います。

[PrtScn]キー、[Alt]+[PrtScn]キー

キー操作を制限するアプリが動作していない限り、どんな時でも[PrtScn]キーを押すと、画面全体がクリップボードに取り込まれます。ディスプレイを2台接続し、2画面をつなげて表示している場合は両方の画面がつながった画像として取り込まれます。

また、[Alt]+[PrtScn]では、一番手前のウインドウやダイアログが取り込まれます。Snipping Toolでウインドウの端が切れてしまう場合でも、この方法では正しく取り込まれます。

GPS_02

上のWordの画面のようにマウスを置くだけで表示される項目は[Alt]キーを押すと消えてしまうので、[PrtScn]で画面全体を取り込んで、必要な部分だけをトリミングします。

クリップボードに取り込まれた画像は、画像編集ソフトなどで貼り付けを行い、画像ファイルとして保存します。

例えばペイントを使う場合、「スタート」「すべてのプログラム」「アクセサリ」「ペイント」でペイントを起動します。

ペイントに貼り付ける場合、下地の画像サイズが貼りつける画像より大きいと、周りに余白が出来てしまうので、「イメージのプロパティ」で取り込んだ画像より小さくしておきます。

「ホーム」の左のタブをクリックし、「プロパティ」をクリックして「幅」と「高さ」を変更します。

paint_01

「貼り付け」をクリックして取り込んだ画面を貼り付けます。

paint_04

この状態では、貼り付けた画像の周りが点線で囲まれていて、下地の上に浮いた状態ですので、「選択」とある部分の上の四角い点線部分をクリックして固定します。固定されると画像の周りの点線が消えます。

paint_05

この状態で、画像を保存します。

必要な部分だけトリミングを行う場合は、マウスで必要な範囲を選択し、「トリミング」をクリックします。

Windows Virtual PC

ここまでの方法は、Windowsが起動していることが前提となります。そのため、起動画面や、Windowsのインストール過程の画面は取り込めません。

BIOS画面とか、ハード固有の画面はディスプレイを写真に撮るか、別のPCにHDMIキャプチャーボードなどを積んで取り込むしかありません。しかし、一般的な画面なら、Windows 7に添付されたWindows Virtual PCを使うことで、画面の画像を取り込むことが出来ます。

Windows XPの画面ならば、XP Modeとして仮想PCイメージが提供されていますが、Windows 7などは自分で仮想PC環境を作る必要があります。

Windows Virtual PCの使い方は「スタート」「ヘルプとサポート」でWindowsヘルプとサポートを起動し、「Windows Virtual PC」と入力すると詳しく表示されます。Windows 7をインストールしただけではインストールされませんので、ここで表示される手順で、まず、Windows Virtual PCをインストールする必要があります。

Windows 7の仮想PC環境を作るにあたり、メーカー製PCなどを使っていてWindows 7のインストールディスクが無い場合は、こちら(配布終了によりリンク削除)から、Windows 7 Enterprise評価版をダウンロードできます。32ビット版をダウンロードしてインストールします。

Windows 7 boot_02

このように取り込めますので、不要なら、周りのWindows Virtual PCの部分をトリミングします。

iOS(iPhone、iPod touch、iPad)

iOSの画面は従来から、[スリープ]ボタン+[ホーム]ボタンで写真として取り込めます。これはiOSの機能のため、どんなアプリの画面でも取り込めます。取り込むとシャッター音がします。この音は消せません。

iOS機器をUSBでPCに接続すると、デジカメのように見えます。フォルダーを降りていくと、無意味なアルファベットと数字のフォルダーがあり、その中に画面の画像はPNG形式で保存されています。ファイル名は、IMG_XYYY.PNGとなっています。一つのフォルダーにはIMG_X001.PNG~IMG_X999.PNGまでの999ファイルが保存され、Xが1増えると(999個毎に)別のフォルダーが作られます。iOS5以前は、一つのフォルダーに1000個以上のファイルが保存されていました。

画像は、取り込んだ時の向き通りに、縦長または横長となります。画像サイズは、各機種の画面解像度どおり、例えばiPadならば、1024x768となります。

ワンポイント

Windows VistaからAeroが使えるようになり綺麗になったのですが、背景が透けてしまうため、画面を取り込む場合は困ることがあります。そのため、私の場合は、取り込む画面の後ろに「メモ帳」を適当なサイズで表示してメモ帳の白い画面が透けるようにして取り込んでいます。

また、画像のフォーマットは、後にどのようなサイズで使うかわからないため、多少サイズが大きくても劣化の無いフォーマットであるPNGとしています。

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