iPod touchとPocket WiFi

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昨年前半までは携帯情報端末としてはmyloを使用していました。iPhoneも考えたのですが、おさいふ携帯とか、家族間通話無料とか、iPhoneには無い機能や家族ごとキャリアを変えなければならないなど、今の携帯からの移行はむずかしく、かと言って、2回線契約するのも高くつきますので、myloのオフライン表示機能を使い、夜中にWebを自動巡回させmyloに取り込み、通勤時、オフラインで見るということをしていました。しかし、ページの表示が遅く不満は募るばかりでした。

昨年夏のiPhone 3GSの発売後、第3世代iPod touchが発売されました。この時、第2世代iPod touch 8GBが値下げされ、19800円で入手できるようになりました。気にはなっていたので、入門用にと、第2世代iPod touch 8GBを購入しました。当初はiPod nanoからの乗り換えでもあったので、iPodとしての利用が主だったのですが、Safariの表示スピードの早さと、Webページの再現性の良さから、情報端末として十分使えることはわかりました。しかし、iPod touchにはWebを取り込む機能がありません。それは当たり前で、元はiPhoneなのですから如何に多くのパケットを使わせて通信料を儲けるかが勝負なので、オフライン機能など搭載するはずはありません。

オンラインで使うにもWiFiしか使えないことため、まずは安価な公衆無線LANを使うことを考えましたが、myloを使っていたときからほとんど使えないことはわかっていました。 例えば、HOTSPOTの場合、秋葉原の中央通りはHOTSPOTのエリアなのですが、どこでもよいというわけではなく、ビル近辺の特定のエリアと限られています。もちろんマクドナルドなどに入ればBBモバイルポイント通信できますが、通信のために毎回マクドナルドに入っていては、携帯の契約をしているのと変わらなくなってしまします。

そのため2回線目の契約をすることを前提に、まずはWILLCOMの「どこでもWi-Fi」を検討したのですが、子供がPSPやDSを使って通信することを前提とた設定であり、購入時からフィルターがかかっていることが判明しました。店員に聞いても、いろいろ調べてもフィルターを外せるのかがハッキリしなかったのと、あまりにも大きく携帯端末と一緒に持ち運ぶには不向きでした。

迷っていたところイーモバイルから「Pocket WiFi」が発売されました。「どこでもWiFi」がPHSだったのに比べ、Pocket WiFiは3G携帯ですから、移動時も通信できますし、スピードもHSDPAの7.2Mbpsですから、現状では十分な性能でした。

ちなみにW-ZERO3[ES]を使っていたときは、30分の電車乗車中にWebページを5ページしか表示出来ず、すぐに解約してしまいました。 初期のPHSのように通信できなくなるとプロバイダーから切断されることは無くなりましたが、高速で移動時に通信できない状況は変わっていません。

iPod touchとPocket WiFiの組み合わせは情報端末としてのiPhoneとほぼ同じに思えます。

iPhoneにあってiPod touchに無い機能ですが、カメラ、GPS、電子コンパスが大きな違いとなります。情報端末という意味で通話は除外します。

iPhoneの場合、一般的な携帯のカメラと違いアプリにカメラを使った特殊なものがあり、iPod touchでは、これらのアプリが使用できません。有名なところでは、仮想現実を表示するAR技術のせかいカメラなどです。 ARとはラブプラスというゲームのアプリを使ったこんなのを見てもらえればわかると思います。カメラがインターネットの向こう側から情報を収集する情報端末に必要かといえば、私は不要と考えます。

GPSと電子コンパスについては位置と向いている方向をアプリが知ることが出来るわけですが、これらの機能を使うのは地図アプリがほとんどです。例えばNAVITIMEなどです。

カメラが必要な場合は諦めるしかないのですが、GPSに関してはWiFiの位置情報でも徒歩ならば十分実用範囲であると言えます。

ある用事でロイヤルパーク汐留タワーというところに行くときにJR新橋駅からの徒歩の場合、iPod touchとPocket WiFiの組み合わせでどの程度の精度で現在位置を表示してくれるか試してみました。すると概ね50m程度の精度で位置をつかんでいることがわかりました。50mも違えば隣の道に迷い込む可能性がありますが、地図と景色の目印を比較しながらだと十分実用範囲でした。イーモバイルの基地局が関係しますのでどこでもこの精度とは言えませんが、参考にはなると思います。

これ以外についてはiPod touchではソフトバンクのサービスが使えませんが、一般的なWebのサービスなら使えます。

Pocket WiFi単体についても一般的な無線LANルーターと同様パケットフィルターなどのセキュリティ機能は持っていますので、USBタイプのモデムよりは安全です。USB接続1台+無線接続5台が同時に使えるので、iPod touchとiPadを同時に使用することも出来ます。

Pocket WiFiの契約が残っていることもありますが、iPhone単体より、Pocket WiFiと情報端末の組み合わせの方が自由度が高く、最新の機能、例えば第4世代iPod touchが出れば、すぐにでもiPhone 4相当の機能が使えるのですから。

ただ1点注意があります。iPadはIEEE802.11nを搭載していますが、Pocket WiFiと接続している時と、自宅のIEEE802.11n無線ルーターに接続している時とではWebの描画スピードが格段に違います。第2世代iPod touchではこのようなことは無かったのですが。iPadと同じ性能となるであろう第4世代iPod touchはHSDPA 7.2Mbpsでは遅いのかもしれません。これから買う人はPocket WiFiではなくWiMAXを検討すべきかもしれません。

 

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