音楽市場を諦めきれないApple、第6世代 iPod touchを投入

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第6世代となるiPod touchが発売になりました。

第5世代に比べて大幅に機能が向上したと騒がれていますが、どうも上げたくて上げたわけではないようです。

iPod touchという機種の役割

ポータブルミュージックプレイヤーとしてiPodは成功しましたが、その後WALKMANに市場を食われ、iPod touchの立ち位置があやふやになった時、AppleはiPod touchをDSiやPSPに対抗するゲームデバイスとして売ることとしました。

iPod touchの存在が原因ではありませんが、結果としてiPhoneとAndroidのスマホゲームが勝ち、3DSやPSVITAなどのゲーム専用デバイスの衰退は著しいものとなりました。以前は電車の中で若いサラリーマンがPSPやDSiでゲームをしているのをよく見ましたが、最近は子供がやっているところしか見かけなくなりました。これは週刊ファミ通の毎週のハード売り上げ台数にもハッキリとあらわれています。

目的も達成し、売り上げも減る一方のiPodはAppleの業績発表でも売り上げ台数が発表されなくなり、このまま消えるものと思われてきました。

しかし、音楽市場を諦めきれないAppleはApple Musicをスタートさせました。後発のため競合も多く、Apple Music対応デバイスであるiPodをやめるわけにはいかないのでしょう。

第6世代iPod touch

第6世代iPod touchは、iPhone6と同じチップを使っているということで画面もiPhone6と同じと思い込んでいたため実物を見て、やけに小さいなと感じました。説明員に聞いたところ、第5世代iPod touchと外観は殆ど変っていないとのことでした。

これを聞いて、ああ、そういうことかと納得しました。

結局、第6世代iPod touchとは、第5世代iPod touchのケースと液晶はそのままに内部基板だけをiPhone6と同じにしたもののようです。

何故、こんなことをしたかというと、第5世代iPod touchの中身はiPhone4sと同じA5を搭載しており、A5は既に製造していないため、iPod touchを存続させるためには現状入手できるCPUに変更しなければならなかったからです。

採用されたのはiPhone6で使われているA8ですが、OSの変更を最小限とするためには、M8や800万画素カメラも必要だったのでしょう。その結果、画面はiPhone5sと同じなのに内部はiPhone6というアンバランスな構成となってしまいました。

今までの傾向として、iPod touchで採用されるのは2世代ぐらい前のCPUなのですが、今回は最新のA8が採用されました。裏を返せば、A8の製造をやめるまでiPod touchの新機種を出すつもりは無いということです。

iPod touchは、ゲーム機としての役割を背負わされ、第6世代ではApple Musicのスタートにより消え去ることも許されなくなりました。アンデッドとなったiPod touchは、これからも安価なデバイスを寄せ集めて生き続けるのでしょう。

まとめ

iPhone6の画面は大き過ぎると感じている人も多いようなので、iPhone5sと同じ大きさでiPhone6と同じ性能のCPU、GPU、カメラ、1GBのRAMを持った第6世代iPod touchは非常に魅力的なデバイスではあります。価格も16GBモデルで対抗機種のWALKMAN Aの32GBモデルとほぼ同じという点も見逃せません。

ただ、iPod touchは終わったデバイスです。私も昔はiPod touchとモバイルルーターの組み合わせで使っていましたが、iPhoneと比べて出来ることの差が開き過ぎてしまいました。これはCPUがA8になったとかそんなことで埋まるものではありません。今、使う分には大変お得なデバイスではありますが、先が無いということは頭の片隅にでも置いておいた方がよいでしょう。

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この記事を書いた人
Solomon

会社での経験と趣味のモバイルガジェットの利用経験から、製品のレビューや問題の解決方法を模索しています。

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