iPadとSIMロック解除(2)

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いよいよ明日に迫ったiPadの発売ですが、売られた喧嘩は買うと言わんばかりに総務省は絶妙のタイミングで牽制してきました

iPadに関しては、購入の意思がある人は、Apple信者とでも言うべきApple製品を手に入れるためならキャリアなどどこでもよいと考える人と、いろいろな事情からキャリアが変えられないがiPadは使いたいと考える人に大まかに分けられると考えられます。

もし、わざわざSIMロックをかけた日本専用iPadの発売を政治的な圧力で抑えたならApple信者の反感を買うことになります。

そこで発売には口を出さないが、こうあるべきという「SIMロック解除のガイドライン案」を公表し、意見を募集するという民衆の意見を吸い上げる口を発売直前に用意するという手段に出てきました。

当然、他のキャリアのユーザーは不満を上げるでしょうし、あまりにも少ない出荷数で購入できなかったApple信者の怒りがSIMロックを行ったSoftBankに向けば、これも不満として上がるでしょう。

iPadを求めて購入者とAppleストアやSoftBankとの間で、もめ事が起きればAppleの最近の所業と合わせてマスコミを使って叩くことも出来るでしょう。

何にしろ、SoftBankもAppleも今回のガイドラインで約10ヶ月という短い猶予が与えられたわけですが、SoftBankはSIMロックを日本専用に付けさせたことによりAppleからiPhone以上のノルマが課せられているでしょうから、それを10ヶ月でどこまで消化できるかがカギとなるでしょう。すぐに欲しい人に行き渡った夏以降、実質無料キャンペーンでもやるかもしれません。下手をすればそれで足を引っ張られ大赤を出すかもしれません。結局はバカな小細工をしたSoftBankの一人負けになり兼ねません。

 

喧嘩はApple、SoftBankと総務省、DoCoMo、AUに任せて、iPadについてですが、私としては大きさと通信専用端末ということから、WiFi版で十分と思えてきました。モバイルルーターもPocketWiFiの他にも出てきましたし、ここにきて公衆無線LANサービスも携帯の月額番組費用と変わらないところまで値下げしてきました。モバイルルーターとして使える携帯も増えていますから、あえて3Gの契約をする必要はないように思えます。

私はiPhoneを買わず、iPod touch+PocketWiFiで使用していますが、カメラとGPS関係のアプリが使えない以外は通信に関してはiPhoneと出来ることに差はありません。まして、iPadは3G版とWiFi版の違いがありませんから。

iPadに関してはあと、強度の問題があります。自動車や自転車での通勤が当たり前の海外と違い、日本特有の満員電車通勤は、液晶機器にとって最悪の状況です。会社でも昔は満員電車で液晶を割ったという話をよく聞きました。最近はPCの構造を研究し100Kgの圧力にも耐えられる設計などが成されていますので問題は無いのですが、iPadは液晶の蓋がありませんので金属の蓋がついたケースなどが必要となるでしょうが、使うときは非常に邪魔になりますが、iPadを買う人はこのあたりはどう対処するのでしょうか。

そう考えると持ち出すこともなく、WiFi版で十分と思えます。

以上から、SoftBank以外のキャリアの方は、2011年度まで待てば今のキャリアで使える可能性が高いです。また、買った人の評価と利用スタイルを自分のライフスタイルと照らし合わせて3Gが必要か考えてみる必要があるでしょう。値段に関しては、Apple信者とガジェット好きが購入した後、売れなくなるのでSoftBankはノルマ達成のため、実質無料キャンペーンをやるかもしれません。

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