FPV対応の超小型ドローン PXY Wi-FiとPXY SMART

ドローン
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7月末に発売されたPXYシリーズのFPV対応版PXY Wi-Fiですが、その廉価版であるPXY SMARTが発売されました。

PXY Wi-Fiの詳細とPXY SMARTとの違いについて説明します。

PXY Wi-Fi

PXY Wi-Fiは2016年7月28日に発売されたFPV対応の超小型ドローンです。

仕様は以下のようになっています。

操作モード MODE 1(右スロットル)
本体色 シャンパンゴールド、ロゼピンク
品番 GB401、GB402
本体の大きさ 42mm×42mm×22mm(プロペラ含まず)
重さ 17g
バッテリー リチウム電池 150mAh
充電時間 30分
飛行可能時間 約5分
電波到達範囲 約20m
対象年齢 14歳以上
電源 コントローラー用に単三電池2本
価格 11,000円(税抜)

外観

パッケージはこのような縦長となっています。

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パッケージの内容はPXY Wi-Fi本体、コントローラー、スマートフォンホルダー、アンテナキャップ、USB充電器、予備プロペラ、説明書です。

説明書はA5サイズ程度の大きさに8ページ(両面で16ページ分)を印刷したものなので、小さくて見辛い場合はG-FORCEのサイトからダウンロードするとよいでしょう。

PXYシリーズは似たようなUSB充電器なのですが共用はできません。必ず付属しているUSB充電器を使用してください。

アンテナキャップとはスマートフォンホルダーを使わない場合に取り付ける棒です。

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本体はPXY CAMとほぼ同じです。

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カメラ側から見て左側に充電用のコネクターと電源スイッチがあります。

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PXY CAMではMicroSDカードを入れていたスロットからPXY Wi-Fiではケーブルが出ています。アンテナのようです。

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スマートフォンホルダーは5.5インチのiPhone 6 Plusにケースを付けた状態でもホールド可能です。ただし裏面が平らでないとホールドできないため、バンカーリングなどを付けている場合は外す必要があります。

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コントローラー裏面はこのようになっています。

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実際に持ってみると、コントローラーが小さくホールドし難いうえにスマートフォンが重いので、スマートフォンを取り付けてのコントローラーでの操作はやり辛いです。

 

スマートフォンでの操作

PXY Wi-Fiの特徴は、ドローンのカメラ映像をスマートフォンでリアルタイムに見れることです。

FPV対応はコントローラーに画面を持つタイプとスマートフォンの画面で代用とするタイプがあります。PXY Wi-Fiは後者で専用のスマートフォンアプリを使います。

アプリは無料でPXY Wi-Fiを買う前でも起動はできます。また、iPadなどのタブレットでも利用可能です。

PXY Wi-Fi本体の電源を入れるとスマートフォンのWi-Fiに「PXY Wi-Fi-XXXXXX」というアクセスポイントが表示されるので接続します。暗号化されていないのでパスワードは不要です。

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この状態でアプリを起動します。

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左下の「?i」から「Wi-Fi接続説明、画面説明、操作説明、3D画面」のヘルプ画面を表示できます。

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他のFPVドローンと違い、このアプリではPXY Wi-Fiの操縦も可能です。

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付属のコントローラーはMODE 1(右スロットル)専用ですがアプリではMODE 1とMODE 2を切り替えることができます。

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最初の画面のギアのアイコンをタップするとこの設定画面が表示されます。PXY Wi-Fiでは「Preview 720P」は使えません。

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最初の画面から「play」をタップするとこの画面になります。

背景にカメラからの映像が表示されます。

PXY Wi-Fiのカメラの画面比率は4:3ですがスマートフォンの画面の比率に引き伸ばされて表示されます。

アイコンは左から「初期画面へ戻る」「写真撮影」「動画撮影」「撮影データ閲覧」「動作感度設定」「未使用」「チルト操作ON/OFF」「コントロールON/OFF」「セットアップメニュー」です。

上下の「▼▲」が表示されたアイコンをタップするとPXY Wi-Fiが急に飛び上がるので注意してください。

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右から2番目の「On」とあるアイコンでコントロールインターフェースをON/OFFします。ONにした場合、付属のコントローラーではなくスマートフォンで操作することになります。

右から3番目の「チルト操作」をONにするとスマートフォンの傾きでPXY Wi-Fiのバランスを取ることができるようになります。

通常スロットルレバーでプロペラの速度を上げ、反対側のレバーで前後左右の移動をコントロールしますがチルト操作ではスマートフォンの傾きで前後左右の移動を操作します。

 

FPV機能

PXY Wi-FiとスマートフォンがWi-Fiで接続されている状態では常にPXY Wi-Fiのカメラの画像がスマートフォンに表示されています。

左から2番目のアイコンをタップすると写真が撮影できます。

実際の画像は単焦点で解像度も低いので非常に荒くなります。写真は720×576ピクセルのJPEGで、スマートフォンのカメラロールに保存されます。

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左から3番目のアイコンをタップすると動画撮影が始まり、もう一度タップすると終了します。動画は写真と同様にカメラロールに保存されます。サイズは1分で6MB程度です。

動画をiPhoneから取り出すにはUSB接続してカメラロールからコピーするか、メールで送信することになります。

カメラロールからコピーした場合は、720×576ピクセル 25fpsのMPEG4(MP4形式)となります。

メールで送信した場合は、480×384ピクセル 25fpsのQuickTimeビデオ(MOV形式)となります。

フレームレートは以前撮影した時は15fpsだったのですが、現状は25fpsとなっています。アプリはバージョンアップされていないのでどのような状態の時15fpsになるのかは分かりません。

左から4番目のアイコンをタップするとこの画面になります。

カメラロールからも表示はできますが、この画面からだとPXY Wi-Fiで撮影した写真と動画だけが表示されます。また、左右に分割しての3Dゴーグルで見ることもできます。

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PXY SMART

ここまで説明してきたようにPXY Wi-Fiは他のFPVドローンと違いスマートフォンでの操作が可能です。

それならばコントローラーなど不要なのではと思っていたところ、2016年12月17日にPXY SMARTが発売されました。

仕様は以下のようになっています。

操作モード MODE 1(右スロットル)
本体色 サムシングブルー
品番 GB410
本体の大きさ 42mm×42mm×22mm(プロペラ含まず)
重さ 17g
バッテリー リチウム電池 150mAh
充電時間 30分
飛行可能時間 約5分
電波到達範囲 約20m
対象年齢 14歳以上
価格 8,200円(税抜)

PXY Wi-Fiとの違いは、コントローラーが付いていないことと、本体色がサムシングブルーの1色であることだけです。

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PXY Wi-FiとPXY SMARTのどちらを選ぶか

PXYぐらいの小さなドローンを狭い室内で飛ばすとPXY自身が起こす気流でPXYが安定しません。

そのためFPVで映像を見ながらの操縦となると難しいかもしれません。画面を見る人と操縦する人を分けるならPXY Wi-Fiのコントローラーは必要です。

操縦だけを考えるなら、スマートフォンアプリでのチルト操作は、板の上にボールを置いてボールを安定させるような直感的な操作ができるので、初心者にはチルト操作の方が操縦し易いかもしれません。

コントローラーでの操縦ではなく、簡単にFPVドローンを始めてみたい場合はPXY SMARTの方がよいでしょう。

 

注意点

スマートフォンのWi-Fiを利用したFPVドローンは画像や映像の記録をスマートフォンで行います。そのためWi-Fiが切れると撮影ができなくなります。

一方、PXY CAMのようなカメラ付きドローンはドローン側で記録するため、操縦範囲から外れても撮影は続けています。

用途によってはこの違いが問題になるかもしれません。

また、スマートフォンのWi-Fiを使うため受信したFPV映像をAirPlayやMiracastでリアルタイムで大画面TVに映すことはできません。HDMIケーブルなど有線接続が必要です。

 

まとめ

FPV対応のドローンはディスプレイをスマートフォンで代用するタイプでも15,000円から20,000円程度しますのでPXY Wi-FiとPXY SMARTは比較的安価にFPVを始めることができます。

ただし、安い分、カメラ性能は不十分ですし、飛行可能時間も短いです。バッテリーの交換もできませんので連続で飛ばすこともできません。

一方、スマートフォンアプリによる簡単操作も可能で初心者には使い易くなっています。

FPV入門機としてPXY Wi-FiとPXY SMARTは、ちょうど良い製品と言えるでしょう。

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