フェイク4Kテレビ

Solomonレビュー[redémarrage]

偽4K TV?(旧サイト・アーカイブ)

 

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昨年のSONYの84インチBRAVIA発売以降、各社とも4KのTVを市場に投入し始めました。しかし、消費者としては、これらを本当に4K TVとして受け入れてよいものか、疑問があります。

薄型TVへの移行

私は、ブラウン管TVが壊れたこともあり、パイオニアのプラズマTVに買い換えたのですが、地デジの規格が決まる前だったこともあり、DVDレコーダーを買うまでアナログTVを見続けることになりました。

私が買った翌年、実家のTVもプラズマVEGAに買い換えました。この時には地デジ放送も始まり地デジのチューナーが内蔵されていたのですが、HDMIの規格が決まっていなかったためか、HDMIが搭載されていませんでした。そのため、長いことD端子で機器を接続して使うこととなり、HDMIでしか許されていないDVDのアップコンバート再生などの恩恵を受けることが出来ませんでした。

過剰スペック

私は必要以上の高解像度化は反対の考えで、iPad Retinaとか、スマホのフルHDなど、価格を上げるだけで、不必要な機能だと考えています。

どうも、日本人は何にでも「過剰スペック」になるところがあるように感じます。私の居た会社の課長試験でも殆どの人が満点に近い点での合格するとのことでした。合格基準は60点なのに、そこで妥協する人がいないのです。製品スペックについても必要基準の半分から2倍までバラついても動作に支障が出ないことを要求されます。そのため不良品の出る割合は少なくなりますが、回路規模が大きくなり価格が上がります。

4K TVの用途

話を4K TVに戻します。現在発売されている4K TVはどれも未完成品です。確かに解像度は4Kですが、今後開始される4K UHDTV放送は受信も出来ませんし、外付けチューナーを使っても映せる保障がありません。放送規格やHDMIでの伝送規格など、これから決まること、決まっていても実装されていないことが多過ぎるのです。

また、BDなどの光メディアが対応するのかもわかりませんし、PS4やXBOX ONEは4Kには対応しないと明言しています。

現在の4K TVで出来ることは、HDのコンテンツをアップコンバートした作り物の解像度で見ること、1つのの画面を2人でHD解像度の別々のコンテンツを見ることなど、提案型の用途でしか4K解像度を生かせていません。そんな中途半端な製品を市場に出すメーカーにも問題はありますが、消費者としては騙されないように注意する必要があります。

まとめ

長く続いたデフレと、今後も続く物価上昇と所得の低下で、4Kなどというものに騙されないとは思いますが、4K TVは、周辺環境が揃ってから購入を考える製品だと考えます。

唯一、解像度が頭打ちで、何台ものディスプレイを利用していたデスクトップパソコンには、4Kディスプレイは有用な製品と考えます。30インチ程度の4Kディスプレイは作業効率を大きく上げてくれるでしょう。


ソニーは自社傘下のソニーピクチャーズの作品を4Kで購入者限定配信するとのことです。

しかし、専用の受信機が必要と言っています。また、配信と言っていますから、高速な光回線は必須でしょう。技術的な裏付けの無い発表ですから、今売られている製品がこのサービスの対象になるのかも不明確です。

4Kを生かすためには50インチ以上は必要とも言われていますので、置き場所を考えても買える人は少ないのではないでしょうか。

やはり、4K TVは、まだ、必要無いと思います。


やっと4Kが伝送できるHDMI 2.0の規格が公開されました。

今までは4Kを伝送するにはDisplay Portなどを使わなければ伝送出来なかったわけですが、今、販売されている4K TVにはDisplay Portは搭載されていません。当然、発表されていなかったHDMI 2.0も搭載されていません。そのような状態で、来年には出てくるであろう4K放送チューナーからの映像を、どうやって伝送するつもりなのか不思議でした。現状のHDMI 1.4で無理に伝送するなら、4K/30pという低いフレームレートの4Kでしか、見れないことになります。

これを受けて、早速、新製品が発表されました。Panasonicの新製品TH-L65WT600は最初から「HDMI 2.0」対応とのことです。

SONYのBRAVIA X8500Aシリーズおよび既に販売されているBRAVIA X9200Aシリーズは、ファームウェアのアップデートでHDMI 2.0に対応予定とのこと、ただし、昨年発売されたKD-84X9000については対応を年内に発表するとのことです。KD-84X9000は基板交換になる可能性があります。

規格の発表記事に「HDMI 2.0の準拠試験仕様(CTS)は2013年末までに発表される予定」とあることから、Panasonicの10月に発売になる製品はHDMI 2.0対応と言いながら、準拠試験をクリアしていないことになります。SONYもファームウェアのアップデートで対応予定とありますが、ハード的に無理が有りアップデート出来なかった例はいくらでもあります。最悪の場合、有償での基板交換となる可能性もあります。

少なくとも、今後、4K TVを買うなら、「HDMI 2.0対応(準拠試験適合済み)」という点は確認する必要があるでしょう。HDMIの対応バージョンは仕様にも記載されていないことが多いため、詳しく調べる必要があります。


こちらの記事にはHDMIのバージョンによる制限が分かりやすくまとめられています。

注意すべき点は、2020年には4K、8Kと騒いでいますが、先ごろ決まったHDMI 2.0でも4Kが限界で、8Kには対応できないということです。まだ7年も先ですが、今4K TVを買っても、東京オリンピックまでには、もう一度買い換えなければならないということです。

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