省エネ家電を使う(1)

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こんなこと当たり前と思われる方が多いと思いますが、あえて記します。

物価が上昇をはじめ、電気代も値上がりするとか。いくら上がるのか心配だったのですが、asahi.comの「裏技「いったん値下げ」 認可・公聴会を回避 電力各社」を見ると最大でも現状の50%増しとのことです。

でも、電力は使わない方が良いのは当然で、最近では二酸化炭素排出量削減でも話題になります。私のパソコンの電力制御ドライバーもこのような表示がされます。E8400ですが、最近のCPUは消費電力が少ないですね。

Energy_Saving

だからと言って、販売店の店員に勧められるまま省エネ家電ばかり無計画に買っていると結局使い辛くなることもあります。理由は、省エネ家電が電力量を下げるために行っている施策に起因します。

省エネ家電は、年間総消費電力が低いことを謳っており、何円お得とかいう文句がカタログに大きく記載されています。どのように実現しているかというと、確かに全体的に電力消費は下がっていますが、瞬間的な電力消費はむしろ増えています。これは必要な時は一気に使って、通常は消費を下げるように作られているからです。

一番わかりやすいのが温水洗浄便座。松下のビューティ・トワレDL-GZシリーズは、「新・瞬間あったかトワレ」と言って、人がトイレに入った瞬間から便座をあたためます。温水も使うときにあたためるので貯蔵タンクがありません。しかし、電気で便座を温めたり、お湯にしたりするために、瞬間的に1295Wもの電力を消費します。しかし便座があたたまったあとは50Wしか消費しません。

このように瞬間的に大電力を消費する家電を同じ回路で使うと簡単にブレーカーが落ちてしまいます。

昔は停電が寿命に影響を与える家電は少なかったのですが、今や、パソコンやDVDレコーダー、PS3などハードディスクが内蔵された機器は家庭で増えています。ハードディスクは停電の影響を受けやすい部品ですので、単に録画が失敗しただけではなく、DVDレコーダーが故障して、今まで録画した番組がすべて消えてしまうこともありえます。

販売店で省エネ家電を買う時に客も店員も他の家電との電力消費量の関係など確認しません。地元の電気屋さんならその点まで含めてサポートしてくれるのでしょうが、売り切りの販売店では、そのようなことはタブーなのではないかと思われます。

したがって、省エネ家電を買う前に自分の家の電力状況を確認しておくことが大事です。

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