SoftEther VPNによるVPN環境構築(9)SoftEther VPN Serverの運用

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SoftEther VPNでVPN環境を構築した後の運用について説明します。

まずはバックアップ

SoftEther VPNで構築したVPN環境は、何かしらの障害でSoftEther VPN Serverが動作しなくなったり、新しいパソコンに移設する場合、「設定シート」の内容で再設定すれば今まで通り使えるわけではありません。設定が記録されたコンフィグレーションファイルが必要になります。

SoftEther VPN Serverの設定は「vpn_server.config」というコンフィグレーションファイルに記録されています。詳細はSoftEther VPN Serverマニュアルの「3.3.7 コンフィグレーションファイル」に説明されています。

コンフィグレーションファイルは常にアクセスされているためバックアップするにはSoftEther VPN Serverを止める必要があります。詳しくは「3.3.7 コンフィグレーションファイル」の「コンフィグレーションファイルの置換」という部分を参照してください。

まずCortanaで「サービス」を検索すると「サービス デスクトップアプリ」が検索されるのでクリックして起動します。

SoftEtherVPN-Windows10-67

「SoftEther VPN Server」というサービスを選択してツールバーの「サービスの停止」アイコンをクリックして停止させます。

SoftEtherVPN-Windows10-68

「サービス」はそのままにしておいて「エクスプローラー」で「C:\Program Files\SoftEther VPN Server」フォルダーを開きます。

フォルダー内の「vpn_server.config」がコンフィグレーションファイルですので、このファイルをコピーしておきます。

コピーが終わったら「サービス」のツールバーの「サービスの開始」アイコンをクリックしてSoftEther VPN Serverを開始させます。

SoftEtherVPN-Windows10-69

このコンフィグレーションファイルがあれば、比較的簡単にVPN環境を復旧できます。

通常の運用

SoftEther VPN Serverはブロードバンドルーターなどと同じネットワーク機器と考えられるので、動作してしまえば通常はやることはありません

ただし、パソコンで運用しているためWindowsのアップデートは必要です。アップデートも自動に任せても良いのですがいつ再起動されるか分かりませんので、手動で定期的に更新すべきでしょう。

SoftEther VPN Serverに何かしらの変更を加える場合は「SoftEther VPN サーバー管理マネージャ」を使用します。

SoftEther VPN サーバー管理マネージャはSoftEther VPN Serverをインストールしたパソコンにはインストールされますが、単体で別のパソコンにインストールしてリモートで管理することもできます。

インストールするにはSoftEther VPN Serverのセットアップウィザードで「SoftEther VPN サーバー管理マネージャ」を選択します。

SoftEtherVPN-Windows10-61

「SoftEther VPN サーバー管理マネージャ」を起動したらVPNサーバーを選択して「接続」をクリックします。

VPNサーバーは複数登録することができますので、拠点間接続の場合でも集中管理が行えます。

新しい接続先を追加する場合は「新しい接続設定」をクリックします。

SoftEtherVPN-Windows10-62

初期状態ではこのようになっており「ポート番号」は「443」すなわちSSLが指定されておりファイアーウォール越えを想定しています。

SoftEtherVPN-Windows10-63

拠点間接続などではそのような必要はありませんので、このように設定すればよいでしょう。ホスト名はローカルネットでは名前解決ができませんのでIPアドレスで指定します。

管理モードに「仮想HUB管理モード」がありますが、これは仮想HUBのパスワードだけを教えた者に仮想HUBの管理を委任するためのものです。

SoftEtherVPN-Windows10-64

VPNサーバーに接続するとこの画面になります。

仮想HUBのパスワードを変更するには仮想HUBを選択して「プロパティ」をクリックします。

SoftEtherVPN-Windows10-70

「仮想HUBのプロパティ」が表示されます。パスワードは仮想HUB作成時に自動で設定されているので手動で再設定します。

SoftEtherVPN-Windows10-66

あとは、「VPN Gateサービス設定」以外の部分をいろいろ触ってみるとよいでしょう。簡易セットアップで入力した画面がどこをクリックすれば表示されるのかなどが確認できます。

障害や移設からの復旧

パソコンが壊れたり、新しいパソコンに移設する場合の注意点について説明します。

Windowsのインストールなど一通りの準備が完了したらSoftEther VPNをインストールします。インストールが完了し「簡易セットアップ」が始まったら「閉じる」で終了させます

そしてサービスで「SoftEther VPN Server」を停止させて、バックアップしておいたコンフィグレーションファイルを上書きコピーします。

ここで、移設などでコンピューター名を変更した場合はコンフィグレーションファイル内の「LocalHostname」を検索して新しいコンピューター名に変更します。これを行わないとDDNSが正常に機能しません。

コピーと編集が完了したらサービスで「SoftEther VPN Server」を開始させます。

同じパソコンの場合はこれで復旧できるのですが、故障交換したり移設したりでLANカードが物理的に変わった場合、ローカルブリッジに紐づいているLANカードが存在しないためローカルブリッジが動作しません。

この場合は一度ローカルブリッジを削除して新しいLANカードに紐付けて作り直します

SoftEther VPN Serverの更新

「SoftEther VPN サーバー管理マネージャ」を起動すると新しいバージョンがリリースされている場合は通知が表示されます。

更新は新しいバージョンをダウンロードして上書きインストールすることで行います。

SoftEther VPN Serverをインストールしたパソコンに直接アクセスできる場合は問題ありませんが、VPN経由でリモート管理している場合は更新途中でVPNが切断されます。通常は切断された時点でインストールは無人セットアップで続行されるそうです。

ただしVPNが再接続できないと現地まで行って対応しなければなりませんので、TeamViewerなど別の手段で接続して更新した方がよいでしょう。

まとめ

VPN環境は動いてしまえばやることはありません。

ただし、バックアップなどを行っておかないと問題が発生した場合に復旧できなくなります。

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