SoftEther VPNによるVPN環境構築(6)SoftEther VPN Serverのインストールと設定

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SoftEther VPNでVPN環境を構築するためのパソコンの準備はできましたので、SoftEther VPN Serverをインストールします。

SoftEther VPN Serverのダウンロード

SoftEtherダウンロードセンターからSoftEther VPN Serverをダウンロードします。

ダウンロードは以下のように選択します。

  • ダウンロードするソフトウェアを選択:SoftEther VPN (Freeware)
  • コンポーネントを選択:SoftEther VPN Server
  • プラットフォームを選択:Windows
  • CPUを選択:Intel (x86 and x64)

バージョンが違うダウンロードファイルが多数表示されます。

表示されるダウンロードファイルにはrtmとbetaがありますが、通常は最新のrtmをダウンロードします。rtmは安定版ですが、バージョン更新履歴を見ると重要な更新が含まれるbetaもありますので適宜選択します。分からない場合は最新のrtmを選択してください。

現時点の最新版は、

  • SoftEther VPN Server and VPN Bridge (Ver 4.22, Build 9634, beta)

です。rtmより新しいbetaがある場合、 rtmをインストールすると最新版をインストールするよう注意されます。

以下、SoftEther VPN Serverをセットアップしながら、設定項目を「設定シート」に記入していきます。「簡易セットアップ」で、一気に設定が進みますので、今、何を設定しているのか確認しながら進めて下さい。

ここではVer 4.22, Build 9634, betaをインストールした画面で説明します。

SoftEther VPN Serverのインストール

ダウンロードしたファイルを実行します。「SoftEther VPNセットアップウィザードへようこそ」画面が表示されるので「次へ」をクリックします。

SoftEtherVPN-Windows10-01

ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されますので「はい」をクリックします。

SoftEtherVPN-Windows10-02

「インストールするソフトウェアの選択」画面で「SoftEther VPN Server」を選択して「次へ」をクリックします。

SoftEtherVPN-Windows10-03

「使用許諾契約書」を読んで、

SoftEtherVPN-Windows10-04

同意する場合は「使用許諾契約書に同意します」をチェックして「次へ」をクリックします。

SoftEtherVPN-Windows10-05

「重要事項説明書」を読んで「次へ」をクリックします。

この「重要事項説明書」には非常に重要なことが書かれていますので必ず目を通しておいてください。

「使用許諾契約書」と「重要事項説明書」はインストールが完了した後でも「バージョン情報」の画面からも見ることができます。

SoftEtherVPN-Windows10-06

「インストール先ディレクトリ」画面で、インストール先ディレクトリはデフォルトのままとします。

「上級者のためのインストールオプション」をチェックして、

SoftEtherVPN-Windows10-07

「このコンピュータのWindowsにインストール」が選択されていることを確認して「次へ」をクリックします。

SoftEtherVPN-Windows10-08

「インストール準備の完了」画面で「次へ」をクリックし、インストールを開始します。

SoftEtherVPN-Windows10-09

セットアップが完了するのを待ちます。

SoftEtherVPN-Windows10-10

「セットアップが完了しました」画面が表示されたら、「SoftEther VPN サーバー管理マネージャを起動します」にチェックが入っていることを確認して「完了」をクリックします。

SoftEtherVPN-Windows10-11

SoftEther VPN Serverの管理者パスワードの設定

ここから、SoftEther VPN Serverの設定となります。

SoftEther VPN Serverはサービスとして起動していますので、「SoftEther VPN サーバー管理マネージャ」を使って設定を行います。

「SoftEther VPN サーバー管理マネージャ」画面が表示されたら「localhost(このサーバー)」を選択して「接続」をクリックします。

SoftEtherVPN-Windows10-12

「localhostの管理者パスワードの設定」ダイアログで管理者パスワードを設定します。この管理者パスワードはSoftEther VPN Serverの一番上位の権限を持つパスワードとなりますので強力なパスワードを設定してください。

SoftEtherVPN-Windows10-13

ここで設定したパスワードを「設定シート」の「7.SoftEther VPN Server 管理者パスワード」に記入してから「OK」をクリックします。

SoftEtherVPN-Windows10-14

確認ダイアログが表示されるので「OK」をクリックして閉じます。

SoftEtherVPN-Windows10-15

簡易セットアップでのセットアップ内容の選択

ここから「簡易セットアップ」が始まります。

簡易セットアップで行う内容を選択します。

今回はスマートフォンやタブレットから接続するVPNサーバーを構築しますので「リモートアクセスVPNサーバー」だけにチェックを入れて「次へ」をクリックします。

SoftEtherVPN-Windows10-17

「簡易セットアップ」を実行することでSoftEther VPN Serverに既にある設定が初期化されるとの注意が表示されます。

最初のセットアップなので初期化されても問題ありません。「はい」をクリックします。

SoftEtherVPN-Windows10-18

仮想HUBの作成

ここから仮想HUBの設定になります。

地区間接続まで考慮すると、仮想HUB名は後で変更できませんので、名前の決め方を考えておいた方が良いでしょう。

ここでは、

  • SoftEther VPN Server所有者の苗字+ハイフン+場所

というルールで、Tanaka-Tokyoとしました。

決めた仮想HUB名を「仮想HUB名の決定」ダイアログに入力して、「設定シート」の「9.仮想HUB名」に記入してから「OK」をクリックします。

本来、仮想HUBは管理用パスワードが必要ですが、簡易セットアップでは自動で設定されるようです。

SoftEtherVPN-Windows10-19

ダイナミックDNSの設定

次に、ダイナミックDNSの設定となります。

「ダイナミックDNS機能」画面ではダイナミックDNSホスト名が自動でvpnXXXXXXXXX.softether.net (XXXXXXXXXは9桁の数字)という名前で取得されます。

覚えやすいホスト名に変更する場合は、「ダイナミックDNSホスト名の変更」部分に自分で決めたDNSホスト名を入力して、「上記のDNSホスト名に変更する」をクリックします。既に取得されているとエラーになります。

デフォルトのまま、または、自分で決めたDNSホスト名を「設定シート」の「8.SoftEther VPN Server DDNSホスト名」に記入して「閉じる」をクリックします。

なお、「DNS鍵」に表示された文字列がダイナミックDNSホスト名に対応付けられてSoftEtherのサーバーで管理されています。

SoftEtherVPN-Windows10-20

スマートフォンやタブレットからのアクセスの設定

次に、L2TPの設定となります。

「IPsec/L2TP/EtherIP/L2TPv3サーバー機能の設定」画面で、iOSやAndroidはIPsecで暗号化された通信を行えますので「L2TPサーバー機能を有効にする (L2TP over IPsec)」だけにチェックを入れます。

まだ、仮想HUBは1個しか作成していませんので「接続時のユーザー名で仮想HUB名が省略された場合に接続する仮想HUBの選択」には、先に作成した仮想HUB名が表示されます。

IPsec共通設定の「IPsec事前共有鍵」に9文字以内の文字列を設定します。設定した「IPsec事前共有鍵」を「設定シート」の「11.IPsec事前共有鍵」に記入して「OK」をクリックします。

SoftEtherVPN-Windows10-21

「IPsec事前共有鍵」に問題がある場合は、このようなダイアログが表示されますので、「はい」をクリックして戻り、推奨される文字列を設定し直します。

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VPN Azureクラウドの設定

次に、VPN Azureクラウドの設定です。

L2TPでの接続では「VPN Azureクラウド」は使えませんので「VPN Azureを無効にする」を選択して「OK」をクリックします。

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仮想HUB接続用ユーザーの作成

先に作成した仮想HUBに接続するユーザーを作成します。

「1.VPN接続を受け入れるためのユーザーの作成」部分の「ユーザーを作成する」をクリックします。

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「ユーザーの新規作成」画面で、最低限の必要項目として「ユーザー名」と「パスワード」を設定します。

「設定シート」の「12.仮想HUB ユーザー名」と「13.仮想HUB ユーザーパスワード」に記入して「OK」をクリックします。

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ユーザー作成完了のダイアログで「OK」をクリックして閉じます。

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今は、接続するユーザーは一人として、「閉じる」をクリックして進めます。

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ローカルブリッジの作成

「3.ローカルブリッジの設定」部分で、パソコンに実装されたEthernetデバイス(LANカード)を選択します。実装されていれば無線LANカードも選択肢として表示されますが、有線LANの方がよいので優先LANカードが自走されていない場合はUSB-LANアダプターを利用することも可能です。

なお、マニュアルにはローカルブリッジ用に専用のLANカードを用意した方がよいと書かれています。しかし、すべての処理をまかなっているRealtekのLANカードと、ローカルブリッジ専用に用意したUSB3.0のGiga LANアダプターで、VPN接続時の速度を比較したところRealtekのLANカードの方が速かったため、最初は実装されているLANカードを使ってください。

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Ethernetデバイス(LANカード)を選択したら「閉じる」をクリックします。

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仮想環境上のパソコンにSoftEther VPN Serverをインストールした場合は、この警告が出る場合があります。

対応方法は、最後に説明しますので、ここでは「OK」をクリックして進めます。

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SoftEther VPN Serverの設定の完了

簡易セットアップが完了すると、この画面となります。

「閉じる」をクリックして終了します。

なお、この画面にある「VPN Gateサービス設定」は後で説明しますので、今は絶対に触らないでください。

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「SoftEther VPNサーバー管理マネージャ」に戻りますので、「SoftEther VPNサーバー管理マネージャの終了」をクリックして終了します。

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ここまでの設定で、以下のように「設定シート」が完成していることを確認します。

例えば、このようになります。

SoftEther VPN Server設定シート Ver.2.0

記入日:20XX/XX/XX

1.ネットワークアドレス:192.168.2.0
2.ブロードバンドルーター IPアドレス:192.168.2.1
3.L3スイッチ IPアドレス:192.168.2.254
4.DHCPサーバー 開始IPアドレス:192.168.2.10
5.DHCPサーバー 割り当て個数:50
6.VPNサーバーパソコン IPアドレス: 192.168.2.100
7.SoftEther VPN Server 管理者パスワード:XXXXXXXX
8.SoftEther VPN Server DDNSホスト名:vpnXXXXXXXXX.softether.net
9.仮想HUB名:Tanaka-Tokyo
10.仮想HUB パスワード:自動設定
11.IPsec事前共有鍵:vpn-ios
12.仮想HUB ユーザー名:tanaka
13.仮想HUB ユーザーパスワード:XXXXXXXX

仮想環境でのSoftEther VPN Serverの設定

仮想環境上のゲストマシンにSoftEther VPN Serverをインストールした場合は、ローカルブリッジを機能させるためにMACアドレススプーフィングを有効にする必要があります。

Hyper-Vの場合は、ネットワークアダプターの「高度な機能」で設定します。これが有効になっていないとローカルブリッジが機能せず、DHCPでアドレスが取得できないためL2TPでの接続は失敗します。

SoftEtherVPN-Windows10-34

まとめ

これでスマートフォンやタブレットからVPN接続するためのSoftEther VPN Serverの設定は完了です。

残りはクライアントとなるスマートフォンやタブレットの設定です。

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