MVNOは競争激化で、料金体系も複雑化

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MVNOも、これ以上、データ通信料金を下げられなくなり、通話料の改革に乗り出したようです。

「みおふぉんダイヤル」の10円/30秒(税別)は、「楽天でんわ」と同じですが、楽天ポイントによる還元が無い分割高です。「楽天でんわ」は初期費用も維持費も掛かりませんので、「みおふぉん」を使っていたとしても「楽天でんわ」の方が有利でしょう。

同一名義で複数回線を契約している場合に限り、20%の割り引きになる「ファミリー通話割引」も始まります。しかし、20%は基本料金からの割り引き率で、通常通話なら20円/30秒が10円/30秒と50%安くなりますが、「ファミリー通話割引」では基本料金からの割り引きなので16円/30秒と高くなってしまいます。安くなるのは「みおふぉんダイヤル」アプリを使用した場合に限られ、その場合は8円/30秒となります。

IIJからdocomo、docomoからIIJに通話が流れる毎にコストが掛かるようで、通常通話はIIJからdocomoに出ていくだけですが、ファミリー通話は、出て入ってくるので2倍のコストが掛かるため、このようなおかしな料金になっているのでしょう。専用アプリを使うことで、このコストを掛けずに済むため60%安く出来るのだと思われます。

交換機設備を持つ大手キャリアのファミリー通話は無料です。それも契約者が違っても家族ならファミリー通話対象となりますから、この点ではMVNOに勝ち目はありません。

通話料改革に乗り出したのは良いのですが、まだ大手キャリアより割高で、更に料金体系を複雑化させることは、新規MVNO利用者を混乱させ、MVNO離れを招きかねません。


BIGLOBEも「BIGLOBEでんわ」というサービスを行っていたようです。

今回のiOSアプリの提供で、他社と同じような仕様になったと思ったのですが、BIGLOBEの音声通話SIMの1600円/月のプランでは、データ通信は1GBの容量しかなく、2GBだと1800円/月と200円高くなってしまいます。

SIMのプラン、割り引きサービス、専用アプリ、データ通信容量、余ったデータ通信容量の翌月への繰り越し、など各社でまちまちなので、選ぶのも難しくなっています。

声が大きい(TVで宣伝している)からお得というわけでもありませんので、よく比較して見極める必要があります。

(2015/3/19 BIGLOBEでんわについて追記)

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